お悩み第1位:クリニック・ドクターの選び方がわからない
美容のリアルなお悩み第1位は、「クリニック・ドクターの選び方がわからない」でした。
具体的には、受けたい治療は決まっているものの「どこで(誰に)相談すればよいか分からない」という方や、東京以外の都市在住の方からの「地方に住んている場合、どの病院に行けば良いか教えてほしい」という意見が目立ちました。
クリニック・ドクターの選び方のポイント
クリニック選びに失敗しないためには、まずドクターの種類を知ることが大切です。
お悩みを美容クリニックで診てもらうなら、皮膚科医、形成外科医、美容外科医に相談しましょう。
「皮膚科医」は、シミの種類の細かい診断やニキビ・肌トラブルの治療をしてくれる皮膚の専門家。意外なことに、髪や爪も皮膚科の専門分野です。
「形成外科医」は、傷や変形をキレイに治す専門家。傷跡になりにくい縫合や奇形の修復、欠陥部位の再建など、繊細な技術が必要な手術を行うことができます。
「美容外科医」は、いわゆる美容整形と呼ばれる分野を行う専門家。形成外科出身のドクターが多いのが特徴です。
そして、注目すべきは「専門医」。各学会が独自に決めた厳しい基準をクリアしたドクターのみが取れる資格のため、知識面や技術面において信頼できます。
お悩み別のドクターの選び方を詳しく解説すると、ニキビ、肌荒れ、シミなど肌表面のトラブルには「皮膚科専門医」や「皮膚科医」。
診察でシミの種類を丁寧に診断してくれたり、ニキビや肌荒れといった皮膚トラブルも適切に対処してくれます。
シワ・たるみ治療(マシンや注入、糸リフト等)には「形成外科医」「美容外科医」、「注入・マシン認定医」がおすすめ。
特に、顔の形を変える施術は形成外科医や美容外科医が得意としていることが多いでしょう。
それ以外でも認定医の資格を持っていると安心です。
他の施術では、美容整形やフェイスリフトなどメスを使う手術には「形成外科・美容外科領域の専門医」があげられます。
手術は経験も知識も豊富なドクターに任せるほうが安心できるため、専門医の資格を持っているか確認することをおすすめです。
また、施術費用が相場よりも安すぎるのは危険です。
さらに、
- 非吸収性(アクアミド)フィラー
- ヒアルロン酸注入豊胸
- アクアフィリング豊胸
といった学会が推奨していない治療をリスクの説明なしで勧めてくるクリニックも要注意。
強引に契約を迫ったり、広告とカウンセリング後の価格が大幅に違う時にも注意しましょう。
お悩み第2位:施術・化粧品の選び方がわからない
美容のリアルなお悩み第2位は、「施術・化粧品の選び方がわからない」でした。
施術の種類がたくさんあるため「どの部分にどの施術が効くのか結局分からない」という方や、「ドクターによっておすすめの治療法が違うのでどれをやればいいか分からない」という方、「自分に合う化粧品が分からずお金だけかかっている」という意見も目立ちました。
施術の選び方のポイント
何を受けたらよいか迷っている方は、カウンセリングをスムーズにするために、以下の点をあらかじめ考えておくとよいでしょう。
効果
「絶対に治したい or 目立たなくなればいい」
「悩みがある部分だけでなく顔全体が気になる or 部分的に綺麗になればいい」
ダウンタイム
「顔に絆創膏を貼ったり目立つかさぶたはNG or 多少のダウンタイムがあっても大丈夫」
シミの種類
浅いシミ、薄いシミ、肝斑、深いシミ、アザ(ADM)などに種類によって選べる治療法が異なるため、自身の状態をチェック
通院頻度
「通院頻度が少ない or 毎月通える or なるべく1回で終わらせたい」
予算
「高額でも高い効果・早く結果を出したい or 時間がかかってもなるべく安く済ませたい」
スキンケアの選び方のポイント
スキンケアはビタミンA・C、セラミドを基本として、日焼け止めの使用も徹底すると良いでしょう。
余裕がある人は、シミや肝斑には「トラネキサム酸」、エイジングケアには「バクチオール」や「ペプチド」、シワ改善には「ナイアシンアミド」など、肌悩みに応じて他の成分も追加するとさらに効果がアップします。
お悩み第3位:時間がとれない・忙しい
美容のリアルなお悩み第3位は、「時間がとれない・忙しい」でした。
アグレッシブに肌治療をしたくても「仕事柄ダウンタイムがとれない」という方や、時間が取れず「定期的にクリニックに通えない」という方、子育てや仕事で忙しいため「お悩み全てをケアすることができない」という意見も目立ちました。
ダウンタイムがとれない・忙しい時のポイント
美容医療には、即時効果がありながら、ダウンタイムが少ない治療もあります。
①ハイドラフェイシャル
渦巻状の水流の力を利用して、通常の洗顔では落としきれない古い角質や毛穴の奥の汚れをしっかり取り除きながら、同時に保湿成分を導入していくピーリングシステム。効果は、毛穴の黒ずみ除去、毛穴の引き締め、美白、ニキビの改善、ハリ・ツヤなど。所要時間は20~30分ほどで、直後からメイク可能。ダウンタイムもほとんどありません。
②マッサージピール(コラーゲンピール)
渦PRX-T33という専用の薬剤を優しくマッサージしながら浸透させることで、コラーゲンの生成を促進(皮膚剥離させないピーリング)。施術直後から肌のハリやツヤ感がアップし、効果は美白、シミ・くすみの改善、毛穴の引き締め、シワ改善など。所要時間は20分ほどで、直後からメイク可能。ダウンタイムもほとんどありません。
③レーザートーニング
QスイッチYAGレーザーやピコレーザーを弱い出力で、シャワーを浴びるようにムラなく肌全体に均一に照射することで肌表面のメラニンだけを細かく破壊し、くすみやシミのない透明感のある肌を目指す。効果は、肝斑・シミ・くすみの改善、美白、毛穴の引き締め、ハリ感アップなど。所要時間は15分ほどで、直後からメイク可能。ダウンタイムもほとんどありません。
また、忙しい人は、自宅でも肌変化を実感しやすいスキンケアを取り入れるとよいでしょう。
おすすめは炭酸ガス(二酸化炭素)を溶け込ませた「炭酸パック」。
炭酸ガスが血流を良くして新陳代謝が高まるため、皮膚の細胞が活性化する効果が期待できます。
中でも「エニシーグローパック」は、翌朝から肌変化を実感できると感動する人が多数。美容施術の代わりに使う方もいるほどで、たるんだ肌に高い効果を求める人におすすめです。
そして、話題のレチノールコスメは、高濃度のレチノールが配合されている「エンビロン」と「ゼオスキン」が人気です。
「エンビロン」は、刺激の少ないレチノールが配合されているため、皮むけや赤みの心配が少ないのが特徴。
一方「ゼオスキン」は、皮むけや赤みは承知の上で、早く肌質を改善したい方におすすめ。刺激が強い分、高い効果を発揮します。
どちらのレチノールコスメが合うかは使う人の肌によって違うため、迷ったらクリニックに相談してくださいね。
まとめ
この記事では、30代が抱える美容のリアルな悩みについてのアンケート結果を発表しました。
クリニックやドクター、施術や化粧品の選び方がわからない方や、時間がとれない方は、解決のポイントをぜひ参考に、適切な施術を受けてくださいね。