レーザートーニングは、低い出力で広範囲(顔全体)に均一にレーザーを照射することで、メラノサイトは刺激せずに、肌表面のメラニンだけを細かく破壊します。破壊されたメラニンは、皮膚のターンオーバーに伴ってやがて体外へ排出されるため、シミやそばかすが薄くなったり、くすみが改善されたりすると言われています。

令和になって1年が経ち、美白も新時代に突入したと言われています。ひたすら日焼けを防ぎ、とにかく白く、というのは平成まで。

今、美容意識の高い人たちが探求しているのは、シミやくすみが無く、キメの細かい透明感のある肌です。

そんな美肌の実現に一役買ってくれるのが、「レーザートーニング」。刺激の少ないレーザー光でお肌の悩みを改善する、美肌治療です。

この記事では、レーザートーニングはどんな効果があるのか、シミ取りレーザーとの違い、などをご紹介します。

レーザートーニング徹底解剖

レーザートーニング徹底解剖

レーザートーニングの効果

レーザートーニングは、照射方法や波長によって皮膚の様々な症状を改善するレーザー治療の一つで、ミやそばかす・くすみといった、メラニン色素が原因で肌表面に現れる症状を改善する目的の治療法です。

メラニン色素は、皮膚の「基底層」と言われる部分で、メラノサイトという細胞によって作り出されます。紫外線や皮膚の摩擦などでこのメラノサイトを刺激してしまうと、メラニンが過剰に産生されます。この過剰に産生されたメラニン色素は、通常であれば肌のターンオーバーによって体外に排出されるのですが、加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れによってターンオーバーが乱れるとメラニン色素が表皮に滞留し、シミやそばかすといった症状となって現れます。

レーザートーニングは、低い出力で広範囲(顔全体)に均一にレーザーを照射することで、メラノサイトは刺激せずに、肌表面のメラニンだけを細かく破壊します。破壊されたメラニンは、皮膚のターンオーバーに伴ってやがて体外へ排出されるため、シミやそばかすが薄くなったり、くすみが改善されたりすると言われています。

レーザートーニング最大の特徴は、メラノサイトを刺激しないほどの弱い出力で照射するという点で、これにより従来のレーザーでは難しかった肝斑の治療が可能になったと言われています。

肝斑だけでなく、シミやそばかす、顔全体のくすみ改善にも効果があり、「美白レーザー」とも呼ばれています。また副次的効果として、レーザーの熱作用によるコラーゲン増生ハリ感のアップや毛穴の引き締めといったことも期待できます。

緩やかな治療のためダウンタイムはなく、治療中の痛みも熱感を感じる程度でほとんどありませんが、1回の治療では効果が低く、5〜10回程度の治療が必要です。

レーザートーニングとシミ取りレーザーの比較

従来のシミ取りレーザーは、高い出力のレーザーをシミだけにスポット照射することで、シミの元となるメラニン色素を破壊して、シミを除去するというものでした。

小さいシミから大きく濃いシミまで対応可能で、1回の照射である程度の効果が得られるとしてシミ治療のスタンダードな手法とされていますが、照射直後に出血を伴ったり、一週間ほど絆創膏で保護が必要だったりというデメリットもあります。12つのシミなら目立たないかもしれませんが、そばかすのように広範囲にシミがある場合は、顔が絆創膏だらけになってしまうことから、そばかす治療にはあまりおすすめできないともされています。

一方、レーザートーニングでは、レーザーを低出力で広く面状に照射します。術中の痛みはほとんど無く、ダウンタイムもありません。もちろん、絆創膏での保護も必要ありません。反面、大きいシミ・濃いシミの治療にはパワーが足りないため、適していないとされています。

また、シミ取りレーザーは強力なパワーでレーザー光が真皮まで届くので、青あざやADM(真皮メラノサイトーシス)といった、肌の深い部分にある病変を治療することができますが、肌表面を治療するレーザートーニングでは、あざやADMといった真皮にメラニン色素が落ちている症状の治療は不可能だと言われています。

 

レーザートーニング

しみ取りレーザー

照射方法

面にムラなく均一に

スポット

術中の痛み

ほとんどない

パチパチ

ダウンタイム

ほとんどない

かさぶた
絆創膏を1週間程度

治療効果

しみ

くすみ

×

そばかす

△(消えるがダウンタイムが問題)

肝斑

大きいシミ・濃いシミ

×

肌深くにあるアザ

×

レーザートーニングとピコトーニングの比較

レーザー治療は日々進化しています。レーザートーニングの中でも、今主流になりつつあるのが「ピコトーニング」です。

従来のレーザートーニングは、10億分の1秒単位でレーザーを照射するQスイッチレーザー(ナノセカンドレーザー)マシンを使用した施術です。ピコトーニングは、その1000分の1である「1兆分の1秒」単位という超短パルスでレーザーを照射します。パルス幅(照射時間)が極めて短く、ほとんど熱が発生しないので、痛みやダウンタイムが最小限に抑えられると言われています。

また、従来のトーニング治療が熱でメラニン色素を分解するものだったのに対して、ピコトーニングでは衝撃波でメラニン色素を細かく粉砕します。細かくなったメラニン色素は排出されやすくなり、より少ない回数で、早期に治療が終わると言われています。

従来のレーザーでは捉えきれなかった小さい粒子も破壊でき、これまで取りきれなかった色の薄いシミにまで反応させる事が可能です。

痛みや肌へのダメージを最小限に抑えながらも、より早く美しくなれるのが、ピコトーニングの最大の魅力です。

レーザートーニング・ピコトーニングで使用される機器

 

メーカー

特徴

メドライトC6

サイノシュア社
(アメリカ)

世界初のレーザートーニング治療機。

レブライトSI

サイノシュア社
(アメリカ)

上記メドライトの上位後継機種。

スペクトラ

ルートロニック社
(韓国)

米国FDAが肝斑治療において初めて認定した機種。アジア人向け。

ピコシュア

サイノシュア社
(アメリカ)

世界初のピコレーザー。メラニン色素に効果の高い波長(755nm)を使用。

ピコウェイ

シネロン・キャンデラ社
(アメリカ)

パルス幅は業界最短。ハイスピード照射で治療時間の短縮が可能。

エンライトン

キュテラ社
(アメリカ)

日本人の肌質向けに改良されている。

レーザートーニングの実際

レーザートーニングには、次のような美肌効果が期待できます。

  • メラニンを排出して、シミや肝斑を徐々に薄くする
  • 肌の色ムラ・くすみを改善して、透明感のある肌をつくる
  • 毛穴が目立たなくなる
  • 産毛が脱色されて目立たなくなる(一時的な効果)

また、特にピコトーニングでは、レーザーが真皮層まで届いて繊維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成が促されて肌のハリ感がアップするとも言われています。

こんな方に特におすすめ

  • 広範囲に散らばって、シミ・そばかすがある
  • 内服薬や外用剤で肝斑治療をしてきたが、あまり改善がみられない
  • ワントーン明るい肌にしたい
  • とにかくダウンタイムを避けた美白治療がしたい
  • シミやくすみの改善だけでなく、美肌になりたい

レーザートーニングの実際

どんな治療?

ハンドピースを宙に浮かせて、肌から20センチ程度離した状態で顔全体に弱い出力のレーザーを照射します。

光治療のようにジェルを塗る必要はなく、照射中は肌表面がほんのり熱いと感じる程度なので、麻酔の必要はないと言われています。

照射にかかる時間は10〜20分程度で、照射直後は肌にほてりを感じたり、少し赤みが出たりすることがありますが、数時間で落ち着きます。

施術後の経過は?

施術後はすぐにメイクをすることができ、翌朝には肌のハリ感や化粧ノリの良さなどを実感すると言われています。表面に近いメラニン色素から徐々に破壊していくため、回数を重ねるごとにシミやそばかす、肝斑が薄くなると実感するようですが、1回目ではシミに対する効果は低いと言われています。

治療回数は?

推奨治療回数は5〜10回と言われています。ピコトーニングのほうがレーザートーニングよりも少ない治療回数で効果が実感できると言われているようです。

費用相場は?

レーザートーニングは使用される機種や施術する人が医師か看護師かによっても値段は違ってきますが、大体の相場は1回1〜2万円程度でしょう。

レーザートーニングよりもピコトーニングの方がやや高く設定されているようで、相場は1万5千円〜2万5千円程度になるようです。

レーザートーニングで肝斑が悪化する?

治療効果が早く得られるとして、レーザートーニングでの肝斑治療は人気ですが、外的な刺激が肝斑を悪化させるという考えから、レーザートーニングに否定的な声もあります

実は肝斑は、原因等に未解明の部分が多い疾患です。

メラニン産生に関わる女性ホルモンの影響が大きいと言われていますが、他にも触ったり擦ったりといった物理的な刺激や、肌の炎症による毛細血管の拡張も関係しているとされます。

どんなに弱い出力でも、肝斑にはレーザー照射をするべきではないと、内服薬・外用剤での治療を推奨している医師もいますし、肝斑に効果がある唯一のレーザー治療法としてトーニングを推奨している医師もいるというのが現状です。

医師によって方針が異なるので、肝斑治療には事前のカウンセリングが大切です。

レーザートーニングのメリット・デメリット

メリット

痛み・ダウンタイムがない

低出力・短時間のレーザー照射で肌への刺激が最小限に抑えられるので、術中に痛みが無いのはもちろん、術後のダウンタイムもほとんどありません。

施術前後の手間が少なく手軽

レーザートーニングの施術には冷却ジェルなども必要ないので、施術前後に時間がかからず、手軽です。

デメリット

複数回の治療が必要

穏やかな治療なので、シミ取りレーザーのように一回でシミが消えるということはありません。2週間から1ヵ月の間隔で、510回の施術が推奨されています。施術を重ねるたびに、効果が実感できます。

まれに白斑になることがある、肝斑が濃くなることがある

ごくまれにですが、照射部分が色抜けしたように白くなる「白斑」が起こることがあります。レーザーの出力が高すぎたり、治療が頻繁すぎたりすると発生する症状です。出力が高すぎると、メラノサイトを刺激して肝斑が濃くなることもあります。レーザートーニングについて熟知した医師のもとで、適切な頻度・回数の治療を受けましょう。

まとめ

レーザートーニングは、表皮にたまっている余計なメラニンを分解して、色ムラのない肌を実現してくれる治療法です。明るく透明感のある、新時代の美肌を目指して、レーザートーニングを試してみませんか?

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

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