マスクは乾燥を防ぐ一方で、つけたままにすると呼気による熱気と湿気がニキビの原因であるアクネ菌の繁殖を促します。これらのことから、マスクを継続的に使用することでニキビができやすくなるのです。

これで悩み解決!マスクニキビの対処法

マスクによるニキビの原因

マスクによるニキビの原因

最近、口周りや頬、鼻などにニキビが増えているという方、もしかするとマスクが原因かもしれません。

ニキビとは、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、ストレス、間違ったスキンケアなどの様々な原因により、毛穴に角栓がつまり、中で炎症を起こすことで起こる症状です。顔だけでなく、背中や胸元など体にも発症します。

マスクが一因ではないかと考えるニキビですが、マスクを使用する口周りは、もともとニキビができやすい部位の一つです。特に顎周りは、皮脂腺が多く存在している一方で汗腺が少ないという特徴があります。そのためよりニキビができやすくなるのです。それに加えマスクを使用することで、マスクの布と肌との間に摩擦が起こり、角質がダメージを受けてしまうと、肌荒れや乾燥、皮脂バランスの崩れといった肌トラブルが起きやすくなります。

また、マスクは乾燥を防ぐ一方で、つけたままにすると呼気による熱気と湿気がニキビの原因であるアクネ菌の繁殖を促します。これらのことから、マスクを継続的に使用することでニキビができやすくなるのです。

マスクが原因でできたニキビ、クリニックでできる治療法とは

マスクが原因でできたニキビ、クリニックでできる治療法とは

マスクが原因でできたニキビですが、早めにクリニックでの治療をおすすめします。「たかがニキビだし…」と足踏みをする気持ちも理解できますが、ニキビが悪化してニキビ跡になると、治療が難しいだけでなく、治療費も高額になります。ニキビは早めに受診し、自分に合った治療を受けることが何より大事です。ここでは、主な治療法のメリット、デメリットから費用の相場まで、人には聞きにくいことも触れていきます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、皮膚の表面にピーリング剤(酸性の薬)を塗り、皮膚表面に溜まった不要な角質や毛穴汚れを除去することで、肌のターンオーバーを正常化する治療法です。

毛穴に詰まった角栓を酸の力で溶かして取り除くことで、ニキビを改善するだけではなく、まだ炎症を起こしていない毛穴づまりがニキビになるのを防ぐこともできます。また、定期的にピーリングを続けることで、ニキビができにくい肌に生まれ変わる効果も。クリニックでは、肌の状態を確認して、数種類あるピーリング剤の中から一人ひとりに合ったものを使用するため、安心して施術を受けられます。

ケミカルピーリングの施術後は、角質が剥がれることで皮膚表面が薄くなったり、乾燥しやすくなったりするため、保湿や日焼けの対策はしっかりしましょう。また、治療中の病気がある人や妊娠中、授乳中の人、傷あとが残りやすい人は施術を受けられない可能性があるため、医師への相談が必要です。

費用は1回3,000円~7,000円位が相場とされていますが、ケミカルピーリングと組み合わせることで効果が高くなるイオン導入や光治療などとのメニューがあるクリニックもあります。

4週間毎に5〜8回ほどの施術が推奨されていますが、症状や肌質によっても変わりますので、カウンセリング時にご相談ください。

光治療

IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれるカメラのフラッシュのような光を肌に照射することで、ニキビだけでなく、シミ・くすみ・毛穴・キメなどあらゆる肌トラブルを同時に解消することができる治療です。光の熱作用でアクネ菌を殺菌するとともに、ニキビによる赤みを改善する効果も得られます。

通常、1回15分から30分程度の施術で、ダウンタイムがなく、施術後すぐにメイクもできるため、忙しい人にもおすすめの治療です。

1回の治療の効果が緩やかなため、2~4週間の治療間隔で4〜6回の治療がおすすめです。

費用相場は、10,000〜30,000円で、複数回治療を申し込むことで1回の治療費が安くなるコース料金設定などもあります。また、照射を部分的にすることで費用が抑えられる場合もあるため、もしニキビのみの改善を希望する場合は、カウンセリング時にご相談ください。

イオン導入

電気の力で有効成分を肌の奥まで浸透させる手法です。普通に塗布するだけでは浸透しないビタミンCなどの有効成分を肌の奥まで浸透させることで、成分がダイレクトに細胞に作用し、高い効果を発揮します。また、レーザーや光治療などと比較すると、刺激がなく、肌にやさしい治療だというメリットがあります。

1週間~1ヶ月に一度の施術を続けていくことでより高い効果を得られます。しかし、1回の施術では劇的な効果は得られないため、短期間で効果が欲しい人には向かない施術法です。微弱ですが電流も流しますので敏感肌の人は注意が必要です。

費用相場は1回3,000円~10,000円位で、導入剤の種類によっても金額が変わります。ニキビの場合はビタミンCの導入がおすすめです。

内服、外用薬

内服薬は、飲み薬として服用し、外用薬は、お肌などに塗布して使用します。症状の改善が期待できるだけでなく、内服薬と外用薬の両方を使用することで相乗効果が得られ、早期の改善に繋がるメリットもあります。それだけではなく、保険適用があるのも嬉しいポイントです。

内服薬は、抗菌薬、ビタミン剤、ステロイド剤などニキビの症状や外用薬に合わせて処方してもらうことができ、内面から治療ができます。

また、ニキビに直接塗る外用薬もディフェリンゲル、ベピオゲル、フェリンゲルとベピオゲルが混ざったエピデュオゲルなどニキビの症状に合わせて処方されます。ディフェリンゲル、ベピオゲルは、外用して2週間前後に皮膚が赤く、ガサガサになり、ヒリヒリする副作用が生じます。個人差がありますが、この刺激性の副作用は通常2~3週間で改善してきます。また、一口に外用薬と言っても妊婦や授乳中はディフェリンゲルを使用できないなど、細かな用法の違いがあります。しっかり医師と相談し使用しましょう。

マスクによるニキビを改善するために

マスクによるニキビを改善するために

ここまで、マスクニキビを医療的に治療する方法をお伝えしましたが、日ごろからケアする方法もありますので、毎日の生活に取り入れてみましょう。

ニキビを潰さない

初期のニキビは上手に潰せば跡にならないことが多いものの、炎症が広がった赤にきびを潰すと跡になります。潰したニキビがマスクによる摩擦で炎症がひどくなるだけでなく、傷に細菌が入り込むことで、ニキビの悪化原因にも繋がります。また、炎症が長引くと、色素沈着やニキビ跡のリスクも高まります。注意が必要ですのでニキビは潰さないようにしましょう。

外せるときにはマスクを外す

人がいないタイミングを見つけて、小まめにマスクをはずしましょう。蒸れないように換気することで、菌の温床になるのを予防します。また、蒸れや不衛生な状態を防ぐためには、マスクはつけっぱなしにせず、1日に何度か交換するとより清潔に保てマスクニキビを改善できます。

ニキビに優しいファンデーションを使う

できてしまったニキビをコンシーラなどで隠してしまいたくなりますが、それはあまりおすすめできません。コンシーラに含まれる油分がニキビの餌となり、さらにニキビを悪化させる可能性があるとともに、刺激によって炎症が悪化してしまうことになるからです。

ファンデーションを使用する際は、天然鉱物などを主成分とした化粧品のミネラルコスメのファンデーションがオススメです。ミネラルコスメは、石鹸洗顔のみで落とせるタイプが多く肌への刺激が減らせます。また、パウダータイプを選び、ファンデーションを伸ばすのではなく置くように薄くつけるとより肌への負担も減らせます。

過剰に洗顔しない

皮膚を清潔に保つために洗顔に力を入れてしまいがちですが、これは絶対にしてはいけないお手入れ法です。ゴシゴシ洗いすぎると肌のバリア機能を低下させてしまい、ますますニキビを悪化させてしまいます。低刺激の洗顔料を泡立てネットを使用し、しっかり泡立てふんわり肌を包むようにしてやさしく洗顔しましょう。

まとめ

マスクを使用する際は、マスクニキビにならないように清潔に肌を保ち、マスク内の換気に気を付けましょう。それでもできてしまった際は、普段の洗顔やコスメに気を付けつつ、クリニックにしっかり相談し、自分に合ったケアを選びマスクニキビを治しましょう。

 

記事監修


山下真理子先生

京都府立医科大学を卒業して、医師に。 大阪市内で美容医療に携わりながら、医療教育にも従事。 コラムの執筆やモデル業の傍ら、17公式ライバーとしてライブ配信も行っている。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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