バストトップはとても繊細な部位なので、まずは下着のサイズ調整、UVケア、生活リズムの見直しなどできることからはじめてみて、時にはプロである医師のアドバイスを受けに美容クリニックを訪ねてみてはいかがでしょうか?

人には聞き辛い… 乳首や乳輪の黒ずみはどうケアするの?

温泉やプール、ジムの着替えで他の人の胸をちらりと見た時に、自分のバストトップの色が濃くて気になったことはありませんか?あまりまじまじと人と比べることがないデリケートな部位だけに相談もできず一人で悶々としがちですが、実は多くの女性が抱えるお悩みのひとつです。まずはどうして黒ずんでしまうのか原因を知ることで、対処方法も見つけやすくなるかもしれません。

乳首乳輪の黒ずみの原因や特徴とは?

乳首乳輪の黒ずみの原因や特徴とは?

乳首や乳輪はとてもデリケートな部分です。乳首の周りにある乳輪には多数の皮脂腺、汗腺、モントゴメリー腺があり、血管やメラニンも多いため肌の色よりも色が濃くなっています。そこから独特の匂いを発し、色も黒いことで、赤ちゃんがおっぱいを探し当てるために役立っていると言われています。

先天的な遺伝要素

私たちの肌の色を決めるメラニンには黒色メラニン(ユーメラニン)と肌色メラニン(フェオメラニン)の2種類があり、これらを持つ割合によって髪の毛の色や肌の色などが異なってきます。元々黄色人種である日本人は黒色メラニンを多く持っているため、肌の色もバストトップも白人に比べて濃い色になりがちです。さらにメラニン色素の量は遺伝の要素も大きく、両親が色黒、色白の場合はそれを受け継ぐ人が多いようで、巷で言われている「男性経験が多い人は乳首が黒くなる」というのはあくまで迷信に過ぎません。

女性ホルモンの影響

妊娠や出産を機に黒ずみが気になりだした場合はホルモンの影響が考えられます。妊娠12週あたりになると女性ホルモンの分泌が活発になります。エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンは皮膚を厚くし保水を維持するホルモンですが、メラニン色素の生成を促すため色素沈着が起こりやすくなります。バストトップはメラニン細胞が多い部位のため黒ずみができやすくなるというわけです。妊娠した9割の女性が乳首の黒ずみを経験すると言われていますが、出産後はエストロゲンの量が減るため個人差はありますが色素沈着は少しずつ改善向かいます。

外的刺激

下着による慢性的な摩擦や刺激などによってバストトップに炎症が起きて黒ずむこともあります。乳首は下着が常に密着し蒸れやすいため、繊維や洗剤などの成分によって、かぶれ等から炎症が起きてしまう可能性もあります。このような症状を繰り返すことで、バストトップにあるメラノサイトが刺激されてメラニン色素が作り出され炎症性色素沈着と呼ばれる黒ずみにつながります。

もともと色素沈着が生じやすい部位

身体の色素細胞の分布密度は部位によって異なり、例えば手のひらや足の裏では少なく、乳輪、肛囲、外陰部では多く分布します。そのためバストトップはもともと皮膚の色素沈着が生じやすい部位だといえます。

また顔や手などと違い直接紫外線には当たりませんが、目に紫外線が当たると目の細胞がダメージを受けて、それに反応した脳がメラニン生成を促進する命令を出してしまうため、日に当たらなくても肌が黒くなると言われています。サングラスをかけると裸眼と比べてメラニンの増加をおよそ半分以下に抑えることが可能だと言われていますので、目の紫外線対策も心がけたいですね。

肌のターンオーバーによって古い角質とともにメラニン色素が垢となって剥がれ落ちていきますが、ターンオーバーが乱れるとメラニンがどんどん溜まって剥がれ落ちにくくなって黒ずみとなってしまいます。バストトップへの刺激を減らして肌のターンオーバーが正常化すれば黒ずんだ部分も少しは薄くなっていくことが期待できます。自分のバストサイズに合った下着をつける、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠をとるなど生活リズムを整えていくことも大切になってきますね。

年代別黒ずみの原因は?

年代別黒ずみの原因は?

10代の場合

女の子は平均12.4歳で生理が始まるため、この時期から女性ホルモンの分泌が急激に増加してきます。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンはメラニン色素の生成を促すためこの頃から徐々に色素沈着が起こりやすくなります。そのため第二次性徴と同時に黒ずみも始まりますが、10代の肌のターンオーバーは約20日と早いためすぐに新しい皮膚に生まれ変わって目立たないことが多いようです。10代から黒ずみが目立つ方は元々の体質が主な原因ではないかと考えられますが、自分のバストサイズに合った下着をつけているか、日焼け対策はできているかどうかにも注意してみましょう。

20代の場合

20代の肌のターンオーバーは約28日と10代よりも遅くなってくるためどうしても色素沈着が気になり始めます。前にも述べたように遺伝的に日本人はバストトップの色は茶色っぽい人が多いためあまり気にしなくてもよいと思いますが、グループ旅行や恋愛の機会も多くなり悩みが増えるお年頃ですね。

30代の場合

30代の肌のターンオーバーは約45日。妊娠、出産を経験する人も増えます。妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増え、これらの女性ホルモンはメラニンの生成にかかわるメラノサイトを刺激する作用があるので黒ずみやすくなります。妊娠、出産で乳首が黒ずむのは自然なことで出産後は徐々に黒ずみも落ち着きますが、育児で生活習慣が変わり年齢も重ねるためすっかり元通りになるのは難しそうで、個人差もありますがどうしても妊娠前よりは黒ずみが目立つようになります。

40代の場合

40代の肌のターンオーバーは約55日で、なんと10代の2.75倍も遅くなるため黒ずみも蓄積されていきます。しかし40代後半からは更年期(閉経をはさんだ前後5年、一般的に45歳~55歳といわれる)に入るため、卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量は目に見えて減少し同時にメラニンの生成も減ってきます。

50代の場合

閉経年齢の平均は50.5歳といわれ、多くの人が閉経し更年期も後半になってきます。肌のターンオーバーも約75日とサイクルが更に長くなるため、若いころのように乳首が刺激されたからといってすぐに黒ずむことは無くなりますが、逆にシミなどが残りやすく治りにくくなります。加齢によって女性ホルモンの分泌が減少するためバストトップの色は次第に薄くなっていきます。

黒ずみの原因であるメラニン色素を取り除かなければ蓄積されて改善しにくくなっていくばかり…。しかしバストトップは大変デリケートで、多数の分泌腺や神経が集中しているだけでなく、皮膚も薄く傷つきやすい部位です。一人で悩みながら自己判断で色々といじってしまうと炎症を起こして悪化してしまうことも。ここは医師のいる皮膚科や美容クリニックに相談してみましょう。専門的な視点からアドバイスをもらえるので効果的なケアが期待できます。

美容クリニックなら黒ずみを解決できる?

美容クリニックなら黒ずみを解決できる?

美容クリニックで行われている黒ずみ解消の施術をいくつかご紹介します。

トレチノイン療法

トレチノインとハイドロキノンという塗り薬を併用する治療法です。

トレチノインは肌のターンオーバーを促進させるため細胞が増殖されてどんどん押し上げられていき、そのときに一番深い基底層周辺にあるメラニン色素も一緒に上がっていくため、2~4週間でメラニン色素を外に排出してしまいます。

ハイドロキノンは肌の漂白剤といわれるほど強力な美白作用を持ち、メラニン色素を生成するために必要なチロシナーゼという酵素の働きを弱めることで、メラニンを作り出せなくして色素沈着をおさえることができます。

この2種類を1日2回塗布し、1クールはおよそ3か月。肌が薬剤に慣れるまではヒリヒリ感や痛痒さがあることも。治療開始より2週間をピークに赤みや皮剥けが出ることがあり、効果があらわれるまで2か月ほどかかるようです。

クリニックによって処方される薬剤の濃度や容量が変わりますが、費用相場はおよそトレチノイン0.05%で4,000円~、トレチノイン0.1%で7,000円~。ハイドロキノン5%で1,300円~、ハイドロキノン10%で2,900円~くらいのところが多いようです。

この治療法は処方された薬剤を自分で塗る自宅でできる外用治療ですが、薬剤が正しく使用されているか経過観察も含めて再診が必要となる場合もあります。美肌効果が高い反面、刺激も強い薬品のため使用方法を誤ると肌を傷める可能性があります。医師から受けた適切な用法・用量はしっかり守りましょう。

インティマレーザー

インティマレーザーはスロベニアのFotona社が開発したデリケートゾーン専用のレーザーです。乳首などのデリケートな部位の色素沈着に照射することができ、レーザーによって破壊されたメラニン色素は体内に吸収されるため、日常生活に支障をきたすこともなく短いダウンタイムで効果を出すことができます。気になる色素沈着部分にレーザーを1回での治療効果は低く、3回程度の照射が必要だと言われています。

施術時間はおよそ10~15分程度と短いのが特徴で、1か月の間隔で2~3回照射することで効果が持続します。デリケートな部分ですが麻酔クリーム等を使用するため痛みもあまり心配しなくてもよさそうです。費用相場は両胸1回で30,000円~90,000円ほど。

ピコレーザー

ピコレーザーは照射時間がピコ秒(1兆分の1秒)単位という極めて短いパルス幅で照射が可能です。パルス幅が長いほどターゲット周囲まで影響が及びますが、ピコレーザーの場合ピコ秒と極めて短いため熱変性を起こさず、衝撃波によって色素を細かく粉砕し周囲の組織にもほとんどダメージを与えません。その後マクロファージの働きを利用して粉々になったメラニンを排出させていきます。肌への負担を軽減しながら、1回の施術で黒ずみを改善します。

治療時間は10分程度。無麻酔でも施術可能ですがパチパチとした刺激を感じる場合があるため、痛みが心配な場合はクリーム麻酔で痛みを緩和することができます。照射後は赤みが出ますが数日で落ち着きます。その後かさぶたができても1~2週間程度で自然に剥がれますが、その間は軟膏でしっかりと保護してあげましょう。かさぶたが落ち着いたあとは、炎症後色素沈着の発生率も低いと言われていますがハイドロキノンやルミキシルなどの美白クリームでケアします。

費用相場は両胸1回で80,000円~135,000円ほど。麻酔クリームや美白クリームなどが含まれるかどうかなども確認しましょう。

まとめ

人の裸を見る機会があまり無いため乳輪の黒ずみは経験豊富な人という噂や雑誌等のイメージで思い込みが先行し、必要以上に悩んでしまっていることもあるかもしれません。

バストトップはとても繊細な部位なので、まずは下着のサイズ調整、UVケア、生活リズムの見直しなどできることからはじめてみて、時にはプロである医師のアドバイスを受けに美容クリニックを訪ねてみてはいかがでしょうか?

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