ほくろ除去後のテープが必要な理由
ほくろ除去後のテープが持つ目的は、主に次の2つです。
- 傷口の保護
- 傷口の悪化や色素沈着を防ぐ
次の項目からそれぞれについて詳しく説明します。
傷口保護の目的
ほくろ除去後にテープで保護する1番の理由は、傷口を保護するためです。
ほくろの除去はレーザーの照射や電気メスなどを使うため、どんな方法でも肌にダメージが残ります。
テープを貼ることで傷口を保護しながら、傷の回復を早める効果が期待できます。
テープを貼らないと傷口悪化や色素沈着を起こすことも
ほくろ除去後の傷口にテープを貼らずそのまま放置していると、傷口から雑菌などが侵入して炎症を起こしたり、感染症を引き起こしたりする可能性があります。
また、テープで保護しないと傷口が乾燥して、色素沈着を起こす原因にもなるのです。
ほくろの除去跡を色素沈着させないためにも、テープによる保護が必要となります。
ほくろ除去後のテープはいつまで?施術別の期間を解説
ほくろの除去後、テープによる保護がいつまで必要なのかは、除去方法によって異なります。
ほくろ除去に用いられる治療法のうち、「レーザー」「電気メス」「切開法」「くり抜き法」の4つについて、それぞれのテープ保護期間は次の通りです。
ほくろ除去後のテープ保護期間:レーザー
レーザーによるほくろ除去後のテープ保護期間は、1~2週間程度です。
ほくろの大きさや状態、レーザーの種類によっては、テープ保護は1~2日で終了し、軟膏やクリームによる保護を行う場合もあります。
ほくろ除去後のテープ保護期間:電気メス
電気メスによるほくろ除去後のテープ保護期間は、1~2週間程度です。
電気メスでほくろを除去する場合、除去と同時に止血ができるため、おおよそ1~2週間で傷口が塞がります。
傷口が塞がって炎症などの問題がなければ、テープの保護は終了です。
ほくろ除去後のテープ保護期間:切開法
切開法によるほくろ除去後のテープ保護期間は、2週間程度です。
切開法はメスで皮膚を切開してから縫合するため、術後1~2週間程度で抜糸します。
2週間から1ヶ月程度経つと傷の赤みなどが引いていき、傷口が塞がればテープの保護が終了です。
ほくろ除去後のテープ保護期間:くり抜き法
くり抜き法によるほくろ除去後のテープ保護期間は、10日~2週間程度です。
くり抜き法は専用のパンチやメスでほくろをくり抜く方法ですが、基本的に縫合はせず、自然に傷が塞がるのを待ちます。
傷が塞がるまでには1~2週間程度かかり、その間はテープや軟膏などで保護して過ごすのが一般的です。
ほくろ除去後にテープを貼ったまま生活するコツ
ほくろの除去後はテープによる傷口の保護が欠かせませんが、テープを貼ったままだと日常生活に支障が出ると考える方もいるでしょう。
この項目では、ほくろの除去後にテープを貼ったまま過ごす4つのコツを紹介します。
当日からテープを貼ったまま洗顔・洗髪できる
レーザーによるほくろの除去では、施術した当日からテープを貼ったまま洗顔・洗髪ができます。
ただ、除去した皮膚は敏感になっているため、患部をゴシゴシこすらないようにし、テープの周りに洗顔料などが残らないよう、よくすすぎましょう。
洗顔やシャワーでテープが剥がれたら、新しいテープと交換します。
浸出液が出たらテープを変える
テープを貼ってしばらくすると、患部から浸出液が出てきてテープがふやけてくるので、新しいテープに変えましょう。
浸出液は皮膚の傷を治すための成分が含まれており、テープの中に浸出液があることで傷の治りも早くなります。
ただし、テープからあふれるほど浸出液が出たり、テープが膨らんでふやけたように感じられたりしたら、テープの取り替え時です。
除去後、テープを取り替えるタイミングについても説明があるので、指示に従って新しいテープを貼ってください。
テープの上からメイクでカバーする
テープの種類によっては、上からメイクをしてカバーできます。
テープは肌色に近い色から茶色で、顔に貼っていてもそれほど目立ちません。
それでも気になる場合は、テープの上から軽くメイクすることで、より隠すことが可能です。
トーンアップ効果のある日焼け止めや、固めのコンシーラーを使うだけでもかなりカバーできるので、ぜひ試してみてください。
大きめのマスクで隠す
目より下のほくろを除去した時は、大きめのマスクを着用するだけでテープを隠せます。
今では季節を問わず、マスクを着用していても周りから気にされることが少なくなりました。
除去した部位を隠せるマスクを選べば、メイクで隠す手間も省けて便利です。
テープ保護なしでほくろが取れる治療はある?
ほくろの除去後、テープを貼ったままでの生活やテープの貼り替えが面倒に感じ、できればテープ保護のいらない除去法を選びたいと思う方もいるでしょう。
テープ保護が必要なほくろ除去法はあるのでしょうか。
テープ保護がいらないほくろ除去施術はない
基本的に、テープ保護が必要なほくろの除去施術はありません。
痛みや出血がほとんどないレーザーによる除去でも、半日から1~2週間のテープ保護が必要です。
テープ保護をすることで傷の治りを早め、よりきれいな仕上がりを目指せます。
フォトフェイシャルで小さなほくろが薄くなることはある
小さなほくろの場合、フォトフェイシャルで薄く目立たなくなる可能性があります。
フォトフェイシャルは肌悩みや改善したいトラブルにあわせてフィルターを組み合わせ、肌に光を照射する施術です。
フォトフェイシャルでは、シミ・そばかすの原因となるメラニンを分解できます。
この作用により、メラニンを持つ小さなほくろが薄くなることがあるのです。
フォトフェイシャルについては、以下の記事で詳しく解説しています。
2024.01.30
2024.02.20
2023.10.05
赤みや傷跡を残さないために!ほくろ除去のダウンタイムの注意点
ほくろ除去のダウンタイムは、施術によって傷が塞がるまでの1~3週間程度あります。
ダウンタイムの過ごし方によっては、肌に赤みや傷跡が長期間残る可能性もあるのです。
ほくろの除去をしたら、ダウンタイム中は次のようなことに気をつけましょう。
施術前後の日焼けはご法度
ほくろ除去を決めたら、施術の前後は日焼けしないよう、UVケアを心がけてください。
特に除去後の日焼けは傷口の乾燥を促し、色素沈着の原因にもなります。
日頃から日焼け止めを塗り、日差しの強い季節や時間帯には、日傘や帽子を併用するとなお安心です。
テープ保護を正しく行う
除去後のテープ保護は、傷の治りを早める効果があります。
医師の指示に従って正しいテープ保護を続けることで、傷跡が早く目立たなくなります。
テープ保護が正しくできていないと、傷がなかなか治らず、赤みや色素沈着が長期間残ってしまうことも考えられるでしょう。
感染症を防ぐためにも、テープ保護は正しく行ってください。
処方された軟膏をきちんと塗る
施術によっては、テープ以外に軟膏が処方されることがあります。
指導された塗り方を続ければ、傷の治りを早めてダウンタイムの期間を短縮することも可能です。
軟膏を大量に塗っても効果が上がるわけではないので、適量を正しく塗りましょう。
かさぶたを剥がさない
除去後、数日経つと傷口にかさぶたができますが、無理に剥がしてはいけません。
かさぶたの下では新しい皮膚が作られており、かさぶたはそれを保護する役割を持っています。
無理にかさぶたを剥がすと、色素沈着や赤みが残る原因になるので注意しましょう。
洗顔などの弱い刺激で、かさぶたが自然に落ちるのが理想的です。
摩擦や刺激を与えない
傷口への摩擦や刺激は、傷の治りが遅くなり、色素沈着の原因になります。
傷が完全に塞がってかさぶたが自然に取れるまでは、タオルでゴシゴシこすったり、爪で引っかいたりしないように注意してください。
洗顔や入浴の後は、清潔なタオルやティッシュなどで優しく水気を取りましょう。
経過観察の診察を必ず受ける
クリニックや除去法によっては、術後数日から1週間後に経過観察の診察があるので、必ず受診しましょう。
受診時には傷口に問題はないか、正しいアフターケアが行えているかを確認してもらいます。
この時、不安があれば医師に相談し、必要に応じてテープや軟膏を追加で処方してもらいましょう。
ほくろ除去後のアフターケアに気を配る
ほくろ除去後のダウンタイムを短くし、よりきれいな肌を目指すには、アフターケアが欠かせません。
テープや軟膏による傷口の保護だけでなく、次のようなことにも十分注意してください。
- テープの保護中も必ず日焼け止めを塗って日焼けしないようにする
- 傷が塞がってからも強い刺激や摩擦を避ける
- 肌の乾燥を避け、十分な保湿を心がける
ほくろ除去後のアフターケアについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ほくろ除去のベストタイミングはいつ?スケジュールの立て方
ほくろ除去は日帰りで施術を受けられることがほとんどですが、施術ごとに数週間から数ヶ月のダウンタイムがあり、すぐにほくろのないきれいな肌になるわけではありません。
ほくろの除去に適したベストなタイミングはいつなのでしょうか。
ほくろ除去の完成は3ヶ月後!施術スケジュールは計画的に
施術による赤みや傷跡が目立たなくなってくるのは、術後のおよそ3ヶ月後が目安です。
ほくろの除去後はしだいに赤みや傷跡が目立たなくなり、少しずつ周りの肌と馴染んでいきます。
そのため、大事なイベントや旅行などが控えている場合、3ヶ月以上の間を置けるタイミングでほくろの除去を受けることが望ましいでしょう。
紫外線量の少ない秋・冬がおすすめ
ほくろ除去後に日焼けをすると色素沈着しやすくなるだけでなく、紫外線によって肌が刺激されるとほくろが再発しやすくなります。
除去後のアフターケアを行いやすくし、ほくろの再発を防ぐには、紫外線量が少なく日照時間が短い秋・冬の施術がおすすめです。
1年のうちもっとも紫外線量が低下するのは12月なので、12月を中心とした11月から1月にかけて施術完了できればベストです。
GWや夏休みの施術は紫外線対策を万全に
ほくろ除去のベストシーズンである秋・冬に施術を受けられない場合は、紫外線対策を徹底しましょう。
紫外線量は3月頃から次第に増加し、5月から8月にかけてピークを迎えます。
ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇を利用してほくろを除去する場合は、万全のUVケアができるように準備しておきましょう。
あなたのほくろはどのタイプ?ほくろ除去法の選び方
ほくろの除去法は大きく分けて4種類あり、それぞれ向いているほくろのタイプが異なります。
ここではほくろのタイプ別に、適した除去法を紹介します。
小さく平らなほくろ:レーザー
小さく平らで、盛り上がりのないほくろは「レーザー」による除去が向いています。
メラニン色素を分解するレーザーのほか、ほくろの表面を焼いて削り取る炭酸ガスレーザーがあります。
ほくろの大きさや状態によって適したレーザーの種類が異なるので、医師に診断してもらうことが大切です。
小さく盛り上がったほくろ:電気メス
小さくて盛り上がっているほくろは「電気メス」による除去が向いています。
電気メスで盛り上がったほくろを切除する方法で、ごく短時間で施術が完了するのが特徴です。
大きいほくろは切除後にできるくぼみが深くなる可能性があり、あまり向いていません。
大きく盛り上がったほくろ:切開法
大きくて盛り上がっているほくろは「切開法」による除去が向いています。
電気メスでの切除に適していないほくろも、切開法がおすすめです。
切開後は縫合して傷口を閉じるため、傷の治りが早い特徴があります。
変形が生じやすい鼻などのほくろ:くり抜き法
切開・縫合でゆがみや変形が生じやすい、鼻などのほくろには「くり抜き法」による除去が向いています。
メスやパンチを使ってほくろの組織をくり抜き、施術後は縫合せずに傷が塞がるのを待ちます。
ほくろの組織を破壊せずに除去できるため、病理診断できるのも大きな特徴です。
ほくろ除去の料金目安
ほくろの除去にかかる料金の目安は、次の通りです。
診療区分 |
ほくろのサイズ(直径) |
除去方法 |
費用相場 (ほくろ1個あたり/3割負担の場合) |
---|---|---|---|
保険診療 |
20mm以下 |
炭酸ガスレーザー 切開法 くり抜き法 |
5,000~6,000円程度 |
40mm以下 |
10,000~16,000円程度 |
||
自由診療 |
5mm以下 |
レーザー |
5,000~15,000円程度 |
電気メス |
5,000~20,000円程度 |
||
切開法 |
8,000~30,000円程度 |
||
5mm以上 |
10,000~50,000円程度 |
ほくろの状態によっては保険診療が適用され、自由診療よりも安価で除去ができます。
ほくろの除去が保険適用される条件には、次のようなものがあります。
- 悪性腫瘍の可能性がある
- まぶたや目の近くにほくろがあり、視界が狭くなっている
- 洗顔や洗髪、ヒゲ剃り、衣服の着脱などでほくろが引っかかり、日常生活に支障が出ている
ほくろの除去が保険適用されるかどうかは医師の診断によるので、少しでも費用を抑えてほくろ除去を行いたい場合は、保険診療ができるクリニックを選ぶとよいでしょう。
ほくろ除去が得意なクリニック11選
東京・大阪エリアの中で、ほくろ除去が得意なヒフコおすすめのクリニックを紹介します。
ほくろ除去後のテープに関するよくある質問
ほくろ除去後に使用するテープについて、よくある質問と答えをまとめました。
ほくろ除去治療はどんな治療?
ほくろ除去で利用される治療法は、主にレーザー、電気メス、切開法、くり抜き法の4つです。
ほくろの状態によってそれぞれ向いている治療法が異なるので、自己判断せずクリニックで医師に診断してもらいましょう。
ほくろ除去のダウンタイム中に見られる症状は?
ほくろ除去後のダウンタイムでは、次のような症状が見られます。
- 赤み
- 軽い痛み
- 少量の出血
- 内出血
- かさぶた
- 皮膚が硬くなる、盛り上がる
ごく少量の出血や軽度の内出血が傷口を保護するテープでカバーできていれば、経過は良好です。
あまりにも強い痛みを感じる、出血量が多い、出血が長く続くようなことがあれば、すぐに医師の診察を受けましょう。
ほくろ除去は自分でもできる?
ほくろ除去を自分で行うのは大変危険です。
傷跡や火傷跡、へこみなどが残るリスクがあるだけでなく、最悪の場合感染症を引き起こす恐れがあります。
どんなに小さなほくろでも自分で除去しようとせず、必ず専門のクリニックで安全性の高い除去施術を受けましょう。
第一印象が激変!ほくろ除去で新たな一歩を踏み出そう
ほくろ除去後のテープ保護は面倒に感じるかもしれませんが、傷口を保護して美しい仕上がりを目指すには欠かせないケアです。
正しいテープ保護とアフターケアをすることで、傷の治りが早くなりダウンタイムを短縮できる可能性が高まります。
ほくろ除去は保険適用されることもあるので、迷っているならまずは信頼できるクリニックに相談してみましょう!