レーザーのシミ取り治療を受けてみたくても、いろんな機器があって違いがわからない…と思ったことはありませんか?それに、せっかく受けるのなら、短期間で効率的に改善できたらうれしいですよね。

肌の透明感を損なう、シミ。年齢を重ねるごとに、悩みも深くなりますね。セルフケアでの改善は長期戦必至、できれば短時間でキレイになりたいものです。

そんな時に頼りになるのは、なんといっても美容クリニック。
クリニックのシミ治療には、光治療やピーリングといった選択肢もありますが、この記事ではレーザー治療についてご紹介したいと思います。

レーザーのシミ取り治療を受けてみたくても、いろんな機器があって違いがわからない…と思ったことはありませんか?それに、せっかく受けるのなら、短期間で効率的に改善できたらうれしいですよね。

シミ取りレーザー基礎知識 

「シミ治療」で検索すれば、光治療やピーリング、飲み薬に美白外用剤、いろいろな方法が出てきますが、ここでは広く知られているレーザー治療に絞ってご紹介します。

美容クリニックで行われているレーザー治療とは、レーザー光をトラブルのある皮膚に照射することでシミやあざ、ニキビ跡など肌の様々な悩みを改善する治療法です。
レーザー光には狙ったターゲットに選択的に吸収されるという特性があります。この特性を利用しているため、トラブルのある部分のみに作用して、正常な部分へダメージを与えることなく治療できるというメリットがあります。

波長とパルス幅、エネルギー量

レーザー光が肌にどんな影響を与えるかは、「波長」「パルス幅」「エネルギー量」によって決まります。「波長」は電磁波の長さです。波長が長ければ長いほど、肌の奥深くまで光が届くとされています。

出典:https://www.komachi-clinic.com/

また波長によって、メラニン色素による茶色いシミに効くのか、酸化ヘモグロビンによる赤みに効くのか、が変わってきます。次の図は、レーザーの波長と、メラニンやヘモグロビンへの吸収されやすさの関係を表したものです。

出典:https://www.jmec.co.jp

これを見ていただくと、694nmのルビーレーザーは、メラニンにはよく吸収されるもののヘモグロビンには吸収されにくく、逆に585nmのダイレーザーは、メラニンよりもヘモグロビンによく吸収される、ということがわかります。この特性から、ルビーレーザーはシミ取りに、ダイレーザーは血管腫や赤みなどの治療に使用されています。

効率的にシミを治療するには、シミのタイプによって、適した波長のレーザーを選択することが大切だということがおわかりいただけるかと思います。

「パルス幅」とは、1ショットの間にレーザー光が出ている(=照射)時間のことです。光が照射される時間が短いほど、周辺組織へのダメージは少なく、ダウンタイムも少なくなります。

現在シミ治療の主流となっている「Qスイッチレーザー」はナノ秒(10億分の1秒)、関心が高まっている「ピコレーザー」はピコ秒(1兆分の1秒)という超短時間でレーザーを照射します。 

「エネルギー量」は、レーザーの強さです。出力とも言います。エネルギー量が高くなり過ぎると、火傷などのリスクが生じることもあります。かといって低くすると、シミへの反応が悪くなるせいで治療効果が緩やかになってしまいます。周囲を傷つけずに効果を上げるには、最適なエネルギーのレーザー光を、最適な照射時間で使用する必要があるのです。

レーザー機器 種類と特徴

レーザー機器 種類と特徴

それでは、実際にクリニックで使用されているレーザー機器にはどんなものがあるのか、見てみましょう。

Qスイッチレーザー

1秒の1億分の1、ナノ秒で高エネルギーのレーザーを照射し、その熱でメラニン色素を破壊します。

532nmと1064nmの2つの波長を切り替えられるQスイッチNd:YAGレーザーが、現在、多くのクリニックでシミ治療に広く用いられている機器です。
波長532nmは皮膚の浅いところにとどまり、メラニンによく吸収されるので、表在性のシミに効果的です。
1064nmは皮膚の深部に到達するので、真皮内にメラニンがあるADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や、青アザ(大田母斑)の治療に用いられます。

機器の名称としては、「メドライトC6」「レブライトSI」「スペクトラ」といったマシンが、よく使用されています。

ピコレーザー

最新型のレーザー機で、1秒の1兆分の1、ピコ秒で、高いエネルギーのレーザーを照射します。熱ではなく衝撃波で、メラニン色素を微細に破壊するのが特徴です。破砕されたメラニン色素はターンオーバーで排出されやすくなるので、従来のQスイッチレーザーよりも少ない回数・短い期間でシミの治療ができると言われています。

照射時間が極めて短く、ほとんど熱が発生しないので、ダウンタイムが最小限とも言われており、年々人気が高まっています。

機器の名称としては、「ピコドリーム」「ピコシュア」「ピコウェイ」「エンライトン」「ディスカバリーピコ」「スペクトラピコ」といったマシンが、よく使用されています。

トーニング

レーザーを微弱なパワーで、シャワーのように広範囲に均一に照射します。肌に刺激を与えずに、表皮のメラニン色素を緩やかに排出させる効果があります。
メラニンを作り出す「メラノサイト」を刺激しないので、従来の出力の高いレーザーではタブーであった肝斑の治療に用いることも可能です。

ピコレーザーで行うトーニングを「ピコトーニング」といいます。Qスイッチレーザー、ピコレーザーの項目でご紹介したマシンに、それぞれトーニングモードが搭載されています。

どのレーザーがどんなシミに効くの?

一般的なシミやそばかすには、Qスイッチレーザーやピコレーザーをスポット照射するというのが、標準的な治療方法です。
肝斑は、肌に刺激が加わることで悪化する可能性があるので、高出力のスポット照射はNGです。トーニングを繰り返して、メラニンを徐々に排出させます。

どのレーザーがどんなシミに効くのか、まとめてみました。

種類

シミ取りレーザー

レーザートーニング /
ピコトーニング

Qスイッチ

ピコスポット

光が出ている時間

(パルス幅)

ナノ秒
(10億分の1秒)

ピコ秒
(1兆分の1秒)

ナノ秒 または

ピコ秒

用途

表在性+深在性

一般的なシミやそばかす。
肝斑には照射できない。

濃く、大きいシミにも効果大

真皮メラノサイトーシス

太田母斑

表在性+深在性

一般的なシミやそばかす。

肝斑には照射できない
色の薄いシミに効果大

 

表在性

特に肝斑

そばかす

顔全体のくすみとり・美白・美肌

ダウンタイム

絆創膏での保護や

ワセリンでの保湿が必要

かさぶたが1週間程度で剥がれおちる

テープによる保護は不要

シミの部分が濃いかさぶたになる

なし

シミ治療では、今回ご紹介しているレーザー治療以外に、光を利用する「フォトフェイシャル」という治療もあります。

詳しくはコチラ

治療法を選ぶ際に 考えておきたい4つのポイント

シミ取り治療に関しては、次の4つのポイントを明確にして、その中でも何を優先させたいのかを考えておくことをおすすめします。

料金

月々いくらまで、総額いくらまで、と無理のない範囲で予算を決めておく

効果の度合い

特定のシミを完全に消したいのか、顔にあるシミ全部を消したいのか、目立たない程度に薄くすればいいのか。徐々に薄くしたい(周囲にバレたくない)、すぐに消したいなど

通院回数

継続して通院できるのか、通院回数を少なくしたいのか

ダウンタイム

顔に絆創膏を貼ったり、かさぶたができたりしても仕事や生活に支障はないか

カウンセリング時に自分の希望を伝えることはとても大切ですし、自分にとって無理のない方法を選ぶことが、治療中・治療後の満足感につながります

とはいえ、最終的にどの治療法になるかは、医師の判断です。例えば、シミだと思っていたものが肝斑だったら、Qスイッチでの治療を希望しても、医師からはレーザートーニングでの治療を勧められるでしょう。

自分の考えはしっかり伝えたうえで、医師の意見を聞き、納得のいく治療を選択しましょう。

まとめ

レーザーでのシミ取り治療についてご紹介しました。医師の的確な診断のもと、最適な治療法を選択できれば、効率が良く満足度の高いシミ治療を受けることができるでしょう。シミは、放っておいて改善することはありません。クリニックに相談することからトライしてみてはいかがでしょうか?

 

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

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