妊娠や出産などを機に肝斑が濃くなったというような報告もあり、また経口避妊薬(ピル)の服用によって発生することもあります。
女性にとっては嫌な肝斑ですが、閉経とともに薄くなったり消えたりすると言われています。

これってもしかして肝斑?その特徴と治療法を解説します

肝斑の原因と特徴

肝斑の原因と特徴

肝斑とは?

一口に 「シミ」と言っても 、シミの中にもいくつかの種類があることをご存知でしょうか。
なかでも、最近コマーシャルなどで耳にすることが増えたのが「肝斑」。肝斑とは、顔の中でも頬 を中心にできる薄い茶色のシミですが、他のシミとは違ういくつかの大きな特徴があります。

肝斑は 女性ホルモンのバランスが崩れることが要因の一つではないかと言われていますが、まだその原因は解明されていません。主に女性に現れ、妊娠や出産を機に濃くなる方も多いそうです。生理前後にこくなるかたも多いです。
また、ストレスや紫外線、皮膚への摩擦刺激なども、肝斑を悪化させる原因と言われているため、肝斑が気になる方は注意が必要です。

あなたのシミは肝斑?特徴をチェック

頬 のあたりに薄く広がる左右対称のシミ

肝斑の大きな特徴の一つは、両頬 骨に沿って、左右対称に薄い褐色のシミが広がることです。シミの範囲は比較的大きいものが多く 、輪郭ははっきりしていません。これが、一般的にイメージする茶色くてポツンとできる「シミ」との大きな違いです。
また、おでこや口の周りにできることもあります。しかし、上まぶた、下まぶたに肝斑ができることはなく、 目の周りだけ白く抜けたように見えることがあります。

30〜5 0代の女性に多い

肝斑は30〜5 0代にかけて多く見られ 、老年期に入ってからできることはほぼありません。また、肝斑ができるのは圧倒的に女性が多く、全年代で平均35%の方に肝斑様症状があるというアンケート結果が出ているほどです。

引用:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_kanpan/3minutes/

そのため、肝斑の原因には女性ホルモンが深く関わっていると考えられます。妊娠や出産などを機に肝斑が濃くなったというような報告もあり、また経口避妊薬(ピル)の服用によって発生することもあります。女性にとっては嫌な肝斑ですが、閉経とともに薄くなったり消えたりすると言われています。

肝斑は消せる?クリニックでできる治療法とは?

肝斑は消せる?クリニックでできる治療法とは?

シミにはいくつかの種類があります。一般的に「シミ」と言ってイメージされる茶色くてぽつんとしたものは「老人性色素斑」と呼ばれます。そのほかに、ニキビや傷 跡に色素沈着が起こってできるシミもあります。シミの場合、同じ人に違う種類のシミが発症するのはよくあることです。もともと肝斑があったところに、年をとるにつれて老人性色素斑が重なってできることも珍しくありません 。

シミの治療で注意すべき点は、シミの種類によって治療法が異なることです。シミの種類に合わない治療をすると、シミを改善するどころかますますひどくなってしまうこともあるのです。もし、肝斑なのに老人性色素斑に対するレーザー治療を行うと、肝斑を悪化させてしまいます。

ここからは、 肝斑の治療法についてご紹介します。

レーザートーニング

「レーザートーニング」とは、レーザー治療の一種です。
シミは、皮膚の表皮層にメラニンという色素が集まったものですが、レーザー治療とは、シミにレーザーを当て、その熱によってメラニンを 分解・排出してシミを除去する 治療法です。従来、肝斑の治療にレーザー治療は不適切であるとされていましたが、レーザートーニングは、新たな肝斑治療の選択肢として登場した レーザー治療です。

レーザートーニングは、出力の弱いレーザーを顔全体に照射することで、肌に刺激を与えること無くメラニン色素を少しずつ排出していく治療法です。効果は緩やかですが、肝斑部分に炎症を起こさせること無く、徐々に薄くしていくことが可能です。

ピコトーニングは、最新のレーザートーニングです。従来のレーザートーニングの、レーザー光が出る長さ(パルス幅)で、レーザートーニングがナノ秒(10億分の1秒)であるのに対し、ピコトーニングはピコ秒(1兆分の1秒)という極端に短い時間で照射することができます。これにより、 ピコトーニングの方が肌に与えるダメージが少ないと言われています。
また、ピコトーニングは、熱によってメラニンを分解するのではなく、短い波長の光による衝撃波でメラニンを粉砕するという作用があります。そのため、正常な組織が熱ダメージを受けずに、炎症を起こしにくいといったメリットもあります。

レーザートーニングのメリットは、顔全体にレーザーを照射することができるので、肝斑やシミ、そばかすの改善といった美白だけでなく、肌にハリが出たり、毛穴が引き締まったりというような効果も得られることです。治療時間も短くて済み、10〜15分程度。治療後はお肌へのダメージが少ないので、 ダウンタイムは なく、直後から メイクをして帰宅する ことができます。

デメリットは、 1回の効果が緩やかなため、5〜10回の治療が必要なことです。1回の治療費は1〜2万円前後ですが、回数を重ねる必要があるため費用が高くなってしまいます。また、肝斑に効果があると言われていますが、その効果には個人差があります。全く改善が見られない人もいるようですので、カウンセリングの際にきちんと確認することをおすすめします。肝斑治療の見解はドクターによっても違うため、トーニング治療で逆に悪化するといった意見も見られます。治療を受ける前にしっかりと情報収集をして、 経験豊富な医院で医師としっかり相談しながら治療を進めていくことが大切です。

イオン導入(ビタミンC、トラネキサム酸など)

お肌にはバリア機能があるため、有効成分入りの薬剤をただ塗ったとしても成分を効かせたい場所(真皮層) まで浸透させることはできません。「イオン導入」とは、微弱な電流を皮膚に流すことで肌をプラスに帯電し 、イオン化した水溶性の有効成分を肌の深部まで浸透させる方法です。

ビタミンCには、メラニンの生成を抑え、老化の原因である活性酸素の発生を抑制する効果があります。トラネキサム酸は、肝斑の治療によく使われる成分です。一般的には内服薬として服用されますが、イオン導入を使えば肝斑の部分に 直接トラネキサム酸を導入することができます。

メリットは、レーザー治療のようなお肌への負担や刺激が少ないこと。肝斑だけでなく、お肌全体の調子を整えていくことができます。費用が比較的安く済む のもうれしい点ですね。
デメリットは、肝斑を完全に消すのは難しいということ、そして定期的に通わなければならないことです。効果を実感するには2週間おきに6〜8回の治療が必要となるでしょう。費用は一回3000〜5000円程度です。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、グリコール酸や乳酸といった薬剤を使い、酸の力で 皮膚表面に溜まった 古い角質を剥離させて取り除く治療のことです。古い角質を取り除くことで肌のターンオーバーが改善され、シミの元となるメラニン色素も少しずつ排出されるため、シミが薄く、目立たなくなることもあります。

ピーリングにはたくさんの種類がありますが、トラネキサム酸が含まれた肝斑専用のリバースピールというピーリングもあります。

メリットは、イオン導入と同じようにお肌に大きな負担をかけることなく整えていけること。肝斑だけでなく、キメが整うことによる肌の透明感や顔全体の美白といった効果も得られます。
デメリットは 、即効性がないことです。ターンオーバーを改善するには定期的な施術が必要となり、肝斑改善の実感を得るまでに数ヶ月かかる可能性があります。尚、ピーリングとイオン導入を併用することで、より有効成分が肌に浸透しやすくなるため、効果が出るまでの期間の短縮が期待できます。費用は1回5000円〜となっています。

外用薬

美白効果のある外用薬を肝斑部分に塗る治療法で、トレチノインと ハイドロキノンの併用療法が一般的に効果が高いとされています 。

トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、皮膚の角質を剥がして、表皮細胞を活性化し、ターンオーバーを促すはたらきがあります。このトレチノインでターンオーバーを促しつつ、強力な美白作用のあるハイドロキノンを塗り込むことで、肝斑を薄くし、改善していきます。
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれる強力な美白剤 で、 メラニン色素を合成する酵素を阻害することで、新しくメラニン色素が作られるのを予防します。ハイドロキノンは一般の化粧品にも2%までは配合が可能となっていますが、 それ以上の濃度となると 皮膚への刺激や副作用が強くなる可能性があるため 、高濃度のものは病院で医師による処方が必要になっています。

外用薬による 効果的な肝斑 治療 は、トレチノインでメラニン色素を排出し、皮膚表面に溜まった不要な角質を取り除くことで、次に使う ハイドロキノンの浸透力を高め、 新しいメラニン色素の生成を防ぐというものです。

外用薬を使った治療のメリットは、手軽に肝斑の治療ができることです。費用も比較的安く抑えることができます。
デメリットとしては、トレチノインは強い薬なので、塗ると皮膚が赤くなったり、表面がポロポロと剥ける可能性があることです。また、ハイドロキノンにも肌質によっては赤みが出るなどの副作用があるため、使用には注意が必要です。効果には個人差があります。
トレチノイン・ハイドロキノンを塗った肌 は非常に無防備な状態と言えます。外出の際は必ず日焼け止めを塗るなど、紫外線ケアが必要です。また、薬を塗らないと元 に戻ってしまうので、薬を塗り続ける必要があります。費用は、トレチノイン、ハイドロキノンそれぞれ1本2000円〜4000円です。

内服薬

肝斑の治療として効果的だと 一般的に認められているのが内服薬であるトラネキサム酸です。トラネキサム酸には体内の炎症を抑える効果があり、メラニンの生成を防ぐ働き も持っています。また、トラネキサム酸と併用してビタミンCとビタミンEが処方されることもあります。

内服薬のメリットは、手軽に自宅で肝斑の治療が行えることと、肌への副作用がないことです。
デメリットは、 効果が出るまでに一定の時間がかかることと、効果が出ない人もいる事です。
だいたい薬を飲み始めて1ヶ月ぐらいから肝斑に変化が出てきますが、長期的な継続が必要となります。費用は、1ヶ月あたりトラネキサム酸の薬代が2000円〜となります。

絶対やってはいけないNG行動とは?

絶対やってはいけないNG行動とは?

日焼け

紫外線はお肌の大敵ですが、肝斑に関しても例外ではありません。紫外線を浴びることが 肝斑の原因になったり、肝斑を濃くしてしまうことになったりします。また、肝斑の治療中にも日焼けは禁物。外出するときには紫外線対策を徹底するようにしましょう。

肝斑部分のマッサージ

肝斑を悪化させる要因のひとつに皮膚への刺激があります。血流を良くしたり、お肌にハリを与えたりと良い効果のあるマッサージでも、肝斑のある部分を過剰に触ったり擦ったりすることで、肝斑を悪化させてしまうリスクがあります。マッサージをしたいときは、肝斑部分は触らないよう注意が必要です。

ゴシゴシと擦る洗顔、スクラブなども

お肌のために毎日欠かせないのが洗顔ですが、 マッサージと同じように、洗顔のときにお肌をゴシゴシとこすって強い刺激を与えると肝斑を悪化させてしまいます。また、 お肌の汚れやくすみを取ろうとしてスクラブなどを使うのも逆効果。洗顔のときは、しっかりと泡立てた洗顔料を使って優しく洗うようにしましょう。また、意外と忘れがちなのが、顔を拭くときです。タオルでゴシゴシ擦らず、押さえるようにして水気を切りましょう。

まとめ

肝斑については、発生のメカニズムなどまだよくわかっていない部分もあります。治療法に関しても、昔はレーザー治療はNGとされていましたが、現在は肝斑に適したレーザートーニングなどのレーザー治療やその他の手法も 開発されています。お肌の状態は人それぞれ。肝斑が気になるときには、皮膚科や美容 クリニックを受診して先生に相談してみてください。

記事監修

doctor_miyake
三宅真紀(みやけまき) 先生
表参道美容皮膚科
0120035252 もしくは 0334013355

クリニック紹介
表参道美容皮膚科では診察、レーザー治療のほとんどを相澤院長・三宅副院長の医師2名が行っています。
2名とも、当院開院前は日本でトップレベルの有名美容皮膚科で約10年間、最新の美容治療に携わってきた皮膚科・レーザー治療歴は国内でトップレベルの美容皮膚科治療経験数を持つエキスパートです。
時間をかけて診察し、どうすれば患者様の希望する結果を出していけるかを一緒に考え、最善の方針を提案します。
現在の肌の状態をひとつずつ説明し、治療の選択肢、治療にかかる費用、経過、治療時の痛みの程度、最終的な結果の予測について丁寧に説明いたします。
三宅真紀副院長紹介
レーザー治療・アンチエイジング治療のエキスパート。
4万例以上の美容皮膚科治療実績を持ち、医師の指導・教育も多数行う。
患者様の立場にたった、優しく丁寧できめ細やかなカウンセリングを行う。
豊富な経験から患者様ひとりひとりに最適な治療を提案し、高い治療技術により確実に結果を出す。
そのため、多くの患者様から厚い支持・信頼を得ている。
レーザー治療はもちろん、高い技術とセンスが必要とされる注入治療(ヒアルロン酸やボトックス注射など)も得意としている。
美容・スキンケア全般に豊富な知識を持ち、数多くの有名化粧品開発にも携わる。
テレビ・雑誌などのメディアにも多数出演。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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