顔のたるみ改善から小顔、痩身まで効果を発揮すると言われているHIFU(ハイフ)治療。
元祖ハイフのウルセラをはじめとして、現在さまざまな機器がクリニックに導入されています。それぞれの機器に違いや効果の差はあるのでしょうか?
今回はハイフ治療をおこなう前に知っておくべき機器の違いから、エステやホームケア用ハイフとの比較まで詳しく解説します。

ハイフ,種類

顔のたるみ改善から小顔、痩身まで効果を発揮すると言われているHIFU(ハイフ)治療。
元祖ハイフのウルセラをはじめとして、現在さまざまな機器がクリニックに導入されています。それぞれの機器に違いや効果の差はあるのでしょうか?
今回はハイフ治療をおこなう前に知っておくべき機器の違いから、エステやホームケア用ハイフとの比較まで詳しく解説します。

医療用「HIFU(ハイフ)」治療機器をまとめて紹介!

医療用「HIFU(ハイフ)」治療機器をまとめて紹介!

顔のたるみ治療にハイフが登場したのは2004年。それまで、前立腺がん等の治療に使用されていたハイフの技術をアメリカのウルセラ社が美容機器に転用し、開発したのが「ウルセラ」です。日本のクリニックに導入されたのは2008〜9年頃と、まだ比較的新しい治療法ですが、その効果の高さからすぐに注目が集まり、以降ウルセラに続くハイフ機器が次々と登場しました。

ハイフ治療の先駆け「ウルセラ」

ハイフを使ったリフトアップ機器の中で、最も実績があるのが「ウルセラ」です。ウルセラは米国FDAの認可を受けています。FDAとは日本でいう厚生労働省のようなもの。その審査基準は非常に厳しく、リフトアップ効果が認められている治療機器は現在もこのウルセラだけです。
ウルセラの照射温度はコラーゲン生成に最適な65℃と他の機器に比べて高く、SMAS(筋膜)の引き締め効果に加えて、コラーゲン増生効果が強く働くといわれています。そのため、リフトアップ効果だけでなく、ハリやつやの改善にも高い効果が得られると考えられています。
医師のみ施術が認められている点も他の機器とは違う点です。ウルセラには認定医制度が設けられており、ウルセラ機器を導入する際に一通りの指導を受けると認定証が発行されます。『認定医がいる=技術や効果が他のクリニックより優れている』という保証にはなりませんが、施術が医師のみに限られているという点は安心感があります。

「ウルセラ」後発機、ダブロ・ウルトラセル・ウルトラウォーマーなど

2011年以降「ウルセラ」の後発機、「ダブロ」そして「ウルトラセル」「ウルトラウォーマー」等のハイフ機器が韓国で次々と登場しました。これらの後発機は、FDAの認可はありませんが、ほとんどの機器が韓国の厚生労働省に当たるKFDAの認可を得ています。これらの韓国製の機器はショット数や照射スピードがアップしたり、広範囲にムラなく照射ができたりするなど、「ウルセラ」のデメリットをカバーしていると言われています。また、ウルセラと比較するとハイフの治療効果を安価で得られるところは大きなメリットといえます。ジェネリック薬品と同じで、最初に開発された商品には莫大な開発費用がかかっているためどうしても施術費用は高くなってしまいますが、後発品は開発費用を抑えることができるため機械本体が安く、施術費用を下げることができます。
痩身治療の分野においても、ハイフのメカニズムを利用した「リポセル」「ライポソニックス」といった機器が登場しています。脂肪層に熱を届けて脂肪細胞を破壊して体外へ排出することを目的としているためリバウンドしにくく、痛みやダウンタイムがあまりない、1回の施術で効果の実感が期待できるなど、メスを使用しない部分痩せ治療器として広く使用されています。

適応部位【顔のみ】

 ウルセラ

発売国

発売年

カートリッジの種類

照射温度

照射時間

照射パターン

アメリカ

2009

1.5、3.04.5

65

全顔…約60

点状照射

・ハイフ治療の元祖

・リフトアップとしてFDAの認可を受けており、安全性・効果が保証されている

医師しか照射できず、他の機器よりリフトアップ効果が高いとされている

・他機器と比較すると照射時間が長い

・痛みを感じやすい

施術費用が高い

・エコー画像診断機能あり

(骨や筋層の位置を確認しながら照射可能。正確で安全に治療ができると言われている)

・【費用相場】全顔約30万円

 ソノクイーン

発売国

発売年

カートリッジの種類

照射温度

照射時間

照射パターン

韓国

2014

顔…2.03.04.5

60℃-70

全顔…約30

点状照射

・専用の2mmのミニカートリッジを使用する目元周りの治療が「アイシャドウハイフ」と呼ばれている

・他機器と比較するとカートリッジの照射面積が小さいため、細かい部分まで照射できる

目元のしわやたるみ、こめかみの引き上げに効果大とされている

・世界規模ではあまり流通していない

・【費用相場】約10万円

適応部位【顔と体】

ダブロゴールド(ダブロの後継機)

発売国

発売年

カートリッジの種類

照射温度

照射時間

照射パターン

韓国

2017

顔…1.53.04.5

55℃-60

全顔…約10-30

線状照射

体…13

施術時間が短い

・痛みがウルセラと比較すると少ないと言われている

・照射ムラがない

・リフトアップより引き締め効果が高いとされている

エコー画像がウルセラより鮮明

・【費用相場】全顔約15万円

 ウルトラセルQ

発売国

発売年

カートリッジの種類

照射温度

照射時間

照射パターン

韓国

2014

顔…1.52.03.04.5,

58〜65

全顔…約15

ドット:点状照射

リニア:線状照射

体…69,1113

・カートリッジが複数あり、より細かい設定ができる 

・新しく2.0mmのリニアというハンドピースが登場  脂肪除去を目的としており、フェイスラインのもたつきや二重顎などの改善に使用される

・照射スピードが早いため、施術時間が短い

・痛みが少ないと言われている。

・エコーの画像出力機能がない

・【費用相場】全顔約10万円

 ウルトラフォーマー3

発売国

発売年

カートリッジの種類

照射温度

照射時間

照射パターン

韓国

2014

顔…1.52.03.04.5

65-75

全顔…約30

点状照射

体…69,13

1.5mm2.0mmのカートリッジを使用して連続照射を行うハイフシャワー、ハイフアイシャワーという独自の照射方法がある→肌質改善・小じわ改善、目元のたるみ改善に効果大とされている

・カートリッジの種類が豊富で、きめ細やかな設定でのたるみ治療ができ、顔だけでなく体の痩身目的にも使用されている

・照射時間が短い

・焦点が小さく短時間で高温となるため、痛みが少ないと言われている。後発機の中では照射温度が高い

・【費用相場】全顔約15万円

適応部位【体のみ】

 リポセル

発売国

発売年

カートリッジの種類

照射温度

照射時間

照射パターン

韓国

2016

8、1113.0

70℃

腹部…約60

格子状

・ライポソニックスの進化版といわれている

・皮膚を5℃まで冷やしながらハイフを照射13mmの深さまで照射することが可能

・導入しているクリニックがまだ少ない

・冷却機能のおかげで照射パワーをあげても痛みを感じにくいとされている

・バージョンアップしたリポセル2では、格子状に照射することでより高い部分やせ効果が実現したと言われている。

・脂肪細胞の破壊を目指しているため、リバウンドしづらいと言われている

 ライポソニックス

発売国

発売年

カートリッジの種類

照射温度

照射時間

照射パターン

アメリカ

2012

13㎜

70℃

腹部…約60

 

FDAの認可を受けており、安全性・効果が保証されている

1エリア4.5cm×4.5cmで照射範囲が他の機種と比べて広い

 

 

どのクリニック、どの機器を選べばいい?

どのクリニック、どの機器を選べばいい?

ハイフ治療を実際にやってみたい!と思った場合、自分はどのクリニック、どの機器で施術を希望すればいいのか迷ってしまう方も多いと思います。選ぶ際のポイントはどこにあるのでしょうか?

効果について

ハイフを照射する際の皮膚の深層に熱が届く「深さ」「温度」は、ウルセラと他の機器で大きな差はないようです。しかし、深さは同じでも熱の入り方が、ウルセラが一番精巧で加熱温度も高いためリフトアップ効果が高いという意見もあります。他のハイフ機器が看護師でも施術可能な中、ウルセラは医師しか照射できないとしていう点からもウルセラのパワーの高さが伺えます。ただ、ウルセラはここ10年改良されていませんが、後発機はカートリッジが増えるなど、どんどん進化しています。ダブロであればダブロS、ダブロゴールドと進化し、より一人一人の肌の状態や希望に合わせてこまやかな施術が可能になっていると言われています。また、脂肪除去専用や目元専用など、カートリッジの種類も年々豊富になってきているようです。例えば、目元のたるみを改善したいのならばハイフアイシャワーが、二重あごを改善したいのであればウルトラセルQプラスのリニアカートリッジが適しているかもしれません。このように機種によって得られる効果が違ってくるため、自分が欲しい効果を見極めた上で機種を選ぶのもいいかもしれません。

痛みについて

また、ハイフ施術中の痛みについてですが、施術中の痛みの感じ方には個人差があるものの、パワーの強さと比例しているのか、ウルセラが最も痛いという意見が多いようです。他のハイフも痛みが軽減されているとは言うものの、皮膚の奥を高温にするというハイフの仕組み上、無痛ということはないでしょう。痛みに弱い人には麻酔クリームや笑気麻酔等で痛みを和らげる処置をしてくれるクリニックもあるので、相談すると良いでしょう。施術時間も機種によって違うため、痛みに弱い人は照射スピードの早い機種を選ぶといいかもしれません。治療照射時間が短くなれば、痛みを我慢する時間も短くなります。

施術者について

ハイフは施術者の技量によって効果に差が出る治療です。骨格やたるみの度合い、それぞれの顔立ちに合わせて照射をデザインするには、解剖学の知見が必要になるといえます。そのため、どの機種を使用していても解剖学の知見のある医師が施術する場合と看護師が施術する場合では効果に大きな差が出てしまうことがあります。とはいえ、ただでさえ高額なハイフ治療が医師が施術となると更に高額になる可能性もあります。ハイフ治療を希望する際は、自分が何を重視するのか整理して考えておくといいでしょう。

クリニック・機器選びのポイント

  • 自分が何を重視するか?
     →【費用】【どんな効果が欲しいか】【痛みが少ない治療】
      【最新の機種】【治療時間が短い】【医師による施術を希望】など
  • 施術は誰が担当するのか?クリニックの施術数は多いか?
     →【医師or看護師】【ハイフをいつから導入しているか】
      【同じような症例数が多いか】など

医療用ハイフとエステ・家庭用ハイフの違い

医療用ハイフとエステ・家庭用ハイフの違い

ネットで「HIFU」「ハイフ」と検索すると、クリニックだけでなく、エステや美容サロンでもハイフ施術が行われていることが分かります。最近ではセルフエステならぬ、セルフハイフの店舗まで登場しています。「手軽で便利」といった口コミの一方「効果が2週間ももたない」といった声や神経麻痺を感じるなどと言ったトラブルも報告されており、今問題となっています。クリニックのハイフとこれらのハイフではどう違うのでしょうか。
結論から言うと、エステなどに導入されているハイフ機器と医療用ハイフとでは機器の性能に大きな差があります。したがってクリニックで受けるハイフ治療と同様の効果はエステ、サロンでは得られないと考えたほうがよいでしょう。またハイフが作用する皮膚の深い部分には、神経や血管が通っています。出力が抑えられているエステハイフであっても、顔への照射は安全面が不安です。実際、エステサロンでのハイフ施術におけるトラブルは後を絶ちません。国民生活センターでは「エステサロン等でハイフ施術を受けてはいけない」として消費者や関連団体に注意喚起を促しています。

【家庭用ウルセラ】【ウルセラ美顔器】といった「家庭用ハイフ」の中には超音波の深度が医療用ハイフと同じSMAS筋膜まで届く4.5mmと書かれた商品もあるようですが、SMAS筋膜を熱で縮ませるほどの威力は当然ありません。また、ほとんどが海外製の商品であるため、安全面の保証も不明です。
低価格で気軽にハイフの効果が得られるとあれば非常に魅力的に感じますが、リスクや効果を考えるとやはりハイフ治療はクリニックで受けた方がいいでしょう。

医療用ハイフ

エステ用ハイフ

家庭用ハイフ

出力

◎ 高い出力
・超音波で皮膚の奥にある筋膜まで照射

△ 不安定で弱い出力
・筋膜を収縮させるほどのパワーはない

 弱い出力
・超音波ではなく、ラジオ波やLEDによる表面的な照射の可能性もあり

効果

◎ 半年から1年ほど効果が持続

・リフトアップだけでなく、小顔や引き締め、ハリ感や小じわの改善などの効果が期待できる。

△ 早ければ数週間で効果が消滅
SMAS筋の収縮によるリフトアップ効果はない
・美肌、引き締め効果は期待できる

△ 早ければ数週間で効果が消滅
・リフトアップ効果はなし
・美肌、引き締め効果は期待できる

安全性


FDA*MFDS **認可を取得しており安全性と効果が実証されている
・医師、もしくは看護師による施術
・神経損傷、熱傷の一定のリスクはあるものの、医師によるアフターフォローが可能


・医療用ハイフを違法に扱っているサロンもある
・使用している機器がHPなどでは分かりにくい(海外製の安い機器もある)
・知識のない施術者がマニュアル通りに施術する場合がある
・神経損傷、熱傷リスクが高い


・海外製品のため安全面の保証が不明
・表皮に熱を加えるため熱傷のリスクが高い

価格

10万円~30万円

(全顔1回施術)

数千円~3万円

(全顔1回施術)

1万円~数十万円

(機器代金)

*FDA=アメリカにおける日本の厚生労働省にあたる機関
**MFDS=韓国における日本の厚生労働省にあたる機関

まとめ

エイジングケア世代の方はもちろん、小顔になりたい、すっきりとしたフェイスラインを手に入れたいといった若い世代の方からも人気が高まっているハイフ。今後もリフトアップ、痩身の分野でますます注目される施術になるでしょう。
ダウンタイムが短く、緩やかに悩みを改善に導くという魅力的な治療ではありますが、思わぬリスクを負わないためにも、きちんとしくみや機器の違いを理解した上で施術を受けるようにしましょう。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

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