たるみ・しわ

フェイスリフト手術の効果は高いものの、術後の晴れや赤みが治るまでの期間(ダウンタイム)が長い、傷跡が残る、合併症のリスクがあるといったデメリットも多く、施術を受けるには不安がありました。
そこで登場したのが切らずにたるみ治療ができるウルセラです。
「切らないフェイスリフト」として国内で高い人気を誇るウルセラがどのような効果やメリット、料金相場、そして注意点を持つのか詳しく解説していきます。

ウルセラ

年齢を重ねるごとに気になり始めるフェイスラインのゆるみや顔全体のたるみ。
フェイスリフトを試したいけど、手術をするのは怖いし、ダウンタイムが長いのも困るからできれば切らずにたるみを改善したいと考える方も多いのではないでしょうか?

たるみ治療用のマシンが登場するまで、フェイスリフトを叶えるには、手術で余った皮膚を切るしか方法がありませんでした。フェイスリフト手術の効果は高いものの、術後の晴れや赤みが治るまでの期間(ダウンタイム)が長い、傷跡が残る、合併症のリスクがあるといったデメリットも多く、施術を受けるには不安がありました。そこで登場したのが切らずにたるみ治療ができるウルセラです。
「切らないフェイスリフト」として国内で高い人気を誇るウルセラがどのような効果やメリット、料金相場、そして注意点を持つのか詳しく解説していきます。

ウルセラの治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

ウルセラについて

ウルセラについて

 

引用:https://www.craniofacialclinic.jp/post-876/

ウルセラは、高密度焦点式超音波(HIFU)という技術を用いた「たるみ治療器」で、緩んだフェイスラインやたるんだ頰、二重あごなどを引き締め、手術に匹敵するほどのリフトアップ効果が得られる治療法です。国内では2010年頃から導入が開始されるようになり、現在では気軽に行えるダウンタイムのないたるみ対策として高い人気を獲得しています。

HIFU(ハイフ)とは、虫眼鏡で光の焦点を合わせると紙が焼けるように、超音波の焦点を皮膚内部で合わせ、その一点の温度を上げることで肌の奥深くにある組織に熱ダメージを与える技術のことで、ウルセラがその代表格と言われています。手術でしか治療ができなかったSMAS筋膜まで超音波が届き、ゆるんだ筋膜を収縮させることができるため、土台からぐっと引き上がったリフトアップ効果が得られます。ウルセラ最大の特徴はその深さですが、超音波診断機能が搭載されていることも見逃せない特徴の一つです。この機能により、エコー画像で骨、SMAS筋膜、皮下組織、真皮など組織を見ながら照射ができるため、確実に効率よく狙うべき部位を治療でき、かつ安全性の高い治療が可能となっています。また、ウルセラではトランスデューサーと呼ばれるヘッドが3種類あり、付け替えることで複数の層へとアプローチすることができます。
土台からのリフトアップに必要なSMAS筋膜の収縮には4.5mm、ハリ感・弾力のアップに必要なコラーゲンの再構築には真皮下層へ届く3mm、肌表面の小じわや毛穴の引き締めには1.5mmと使い分けることで、広範囲のたるみ治療が可能です。
尚、超音波の焦点が合った部分のみ選択的に加熱するため、皮膚表面には全く影響を与えることなく、治療直後からメイクができるほど肌へのダメージがないのも嬉しい特徴の一つです。効果の度合いは各個人の肌質や症状によりますが、一般的には術後1~3カ月をピークに徐々に効果が現れてきます。そのため、施術が周りに気づかれにくいのもポイントです。

ちなみに、ウルセラはFDA(米国食品医薬局)というアメリカの厚生労働省にあたる機関からリフト治療器として世界初の承認を受けている機器であり、豊富な症例実績が存在するため、安心に繋がる材料も豊富です。ウルセラによる施術は医療行為に該当するので、クリニックなど医療機関のみで受けることができます。

サーマクールとの違い

サーマクールとの違い

引用:https://www.eri-clinic.com/menu/thermacoolflx/

たるみ治療の代名詞とも言われるサーマクールとウルセラですが、実は効果も作用も適応も全く違います。それぞれの治療器の特徴や効果を知り、ご自身の症状や肌質に適した施術を選ぶことが重要です。この項ではウルセラとサーマクールにどのような違いがあるのか、異なる点を作用や効果の観点から解説します。

効果の違い

端的に言うと、ウルセラはリフトアップ効果、サーマクールは引き締め効果となります。前述した通り、ウルセラはフェイスリフトの鍵を握るとも言われているSMAS筋膜にまで超音波が到達することで、筋膜を収縮させ劇的なリフトアップを叶えます。対して、サーマクールは超音波ではなく高周波エネルギー(RF)を使用した「たるみ治療器」になります。RFが到達する深さは2.4mm〜3mmですが、点状ではなく面で加熱できるという特徴があります。ピンポイントに引き上げるのではなく、全体的にぎゅっと縮めるような効果が得られるため、顔全体のボリュームダウンといった小顔や引き締め効果に優れています。
また、古いコラーゲンにダメージを与え、新しく産生するといった創傷治癒の作用を応用しているため、施術後長期にわたって新たなコラーゲンが産生されることによる美肌効果も得られます。どちらも肌表面を傷つけることなく、深部のみを加熱するため、ダウンタイムはほとんどありません。

どちらの方が優れているかというような記事も散見されますが、そもそもの作用が違うため、症状や肌質によって使い分けることをお勧めします。また、その効果の違いにより、併用することでさらなるたるみ改善効果が得られることから、同日にウルセラとサーマクールの施術を行っているクリニックも多くあります。

リスクの違い

ウルセラもサーマクールもダウンタイムはほとんどありませんが、どちらにも副作用のリスクがあります。ウルセラはその到達深度が深いために、神経の走行しているところへ照射してしまうことで軽度の麻痺やしびれといった副作用が発生することがあります(2〜4週間程度)。通常、神経領域への照射は禁忌とされていますが、痩せている方や元々が小顔の方などは注意が必要です。ウルセラの照射を行うドクターは、顔面の筋肉や神経の走行といった解剖学的知識の豊富な医師が推奨されています。サーマクールは開発されてから15年以上経つ中で、何度もバージョンアップを繰り返し、現在ではほとんど副作用がでない、安全性の高い機械となりましたが、照射方法によっては稀に火傷などを起こすこともあります。また、ボリュームダウンの効果が高いために、頰がこけて逆に老けて見えるようになるという現象が起こることもあります。数年前に問題になったサーマクールの偽造チップを使用している場合は、かなりひどい火傷になるリスクがあるため、相場より安すぎる場合などは施術を受ける前にクリニックにきちんと確認することが大事です。

施術範囲の違い

ウルセラは、神経走行領域を避けることから、額の中央部やほうれい線の内側、眼の上などへの照射ができないのに対し、サーマクールはまぶたを含む全顔の照射が可能です。また、サーマクールにはボディ用のチップもあり、たるんだ腹部やお尻、二の腕などの引き締めも可能です。

施術範囲 修正版

ウルセラで期待できる効果

ウルセラで期待できる効果

ウルセラによる施術では次のような効果が期待できます。

リフトアップ

ウルセラはSMAS筋膜を熱で収縮させ引き上げるため、手術に匹敵するようなリフトアップ効果が得られます。即効性があり、照射直後から引き上がったことを実感できます。

すっきりとしたフェイスライン

顔全体に照射することで、二重あごの改善や、ぼやけたフェイスラインがくっきりと見えるなどの効果があります。輪郭がシャープになることによる小顔効果も期待できます。

ハリや毛穴の改善

3mmのトランスデューサーで真皮層を治療できるため、コラーゲンの再構築や新規産生が促進され、肌の弾力やハリ感がアップし、たるみ毛穴の引き締めなども実感できます。

ウルセラで施術できる部位

深くなったほうれい線やフェイスラインのゆるみ、頰全体が重く下がっているといった症状を改善します。

あご下

あご下のたるみや二重アゴの改善においては、現在存在するたるみ治療の中でもトップクラスの効果を誇ります。

目元のたるみ

ウルセラは、眼の上に直接照射することはできませんが、おでこや眉の上を照射して引き上げることで、まぶたも引き上がり、目がぱっちりと開くようになります。また、目の下のたるみにも効果を発揮します。

肌質改善やたるみ毛穴

浅い層への照射を行うことで、肌のハリ感や毛穴の引き締めなどにも効果を発揮します。コラーゲンの再構築にはある程度の期間が必要となるため、施術直後よりも1〜3カ月をかけて徐々に効果が実感できます。

ウルセラによる施術をするときの注意点

ウルセラの特徴やメリットはこれまでお伝えしてきた通りですが、施術にはいくつかの注意点が存在します。その中には好みが分かれるものも存在するので、この機会に予め把握しておくと良いでしょう。

施術時に痛みやしびれを感じることがある

ウルセラの施術を行う際は若干の痛みやしびれを伴うことがあります。痛みに関しては、麻酔を使用しなくても耐えられる程度と言われていますが、痛みの感じ方には個人差があるため、痛みに弱い方はカウンセリングで医師に相談することをおすすめします。クリニックによっては、弱めのパワー設定や冷却の併用、麻酔の使用などを行なっているところもあります。

赤みが出ることがある

敏感肌の方や肌が弱い方は、稀にですが照射後に赤みや腫れが起こることがあります。数時間から数日程度で落ち着くケースが殆どです。

軽度の麻痺やしびれを感じることがある

神経走行領域に照射してしまうと神経に炎症が起こり、軽度の麻痺やしびれが起こることがあります。通常2〜3週間程度で落ち着くと言われていますが、不安な場合はすぐに施術を受けた医療機関に相談すると良いでしょう。

ウルセラの料金相場

ウルセラの料金相場ですが、顔全体のリフトアップの場合は25~30万円程度、フェイスラインのみ、あご下のみといったパーツ別の施術は15~20万円程度が一般的です。医療機関によってはサーマクールなどの他施術とのセットプランを用意している所もあります。なお、オプションとして麻酔代や冷却代が料金に加算される機関もあるので注意しましょう。

まとめ

以上、ウルセラの詳細や効果、料金相場などについて紹介しました。
ウルセラは、高密度焦点式超音波(HIFU)を使用したリフトアップ治療器で、現状のたるみ治療の中ではトップクラスの効果があると言われている、注目度の高い治療法です。

従来の機械では難しかった肌の深層(SMAS筋膜)まで超音波が届くことで、手術に匹敵するリフトアップ効果を得られることから「切らないフェイスリフト」とも呼ばれています。照射直後から筋膜や皮下組織、コラーゲンが収縮するため、即効性があるのが嬉しいポイント。半顔を施術した状態で鏡を見ると劇的な変化に驚くほどです。また、肌の表面にはダメージを与えないため、ダウンタイムがないというのも大きな魅力の一つ。施術直後からメイクをして帰ることができ、翌日も通常通りの生活が送れます。施術中の痛みも麻酔無しで耐えられるレベルになっています。

ウルセラは、リフトアップ治療器として米国FDAの承認を得ており、その安全性と効果が確認されている唯一のHIFU治療器となっています。ダブロやウルトラセルといった他のHIFU機器とはその点において違いがあるため、安全性を確保したい方はどの治療器が入っているかを予め確認すると良いでしょう。

料金は、他ののたるみ治療と比較するとやや高めの設定にはなっていますが、1度の施術で高い効果が得られること、FDA承認器という安全性が確保されていること、認定された医師が直接照射を行うことなどが理由であると考えられます。ダウンタイムがなく手軽に受けることができ、高い効果が得られるため、利用する人は年々増加しています。

この機会にウルセラによる施術で、たるんだ肌を引き上げ、すっきりとしたフェイスラインを手に入れてみては如何でしょうか。本記事が肌のたるみやフェイスラインの崩れによる悩みの解決に繋がれば幸いです。

記事監修

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院 皮膚科・美容皮膚科を開設。副院長として勤務しています。
麻酔科標榜医、麻酔科認定医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本レーザー医学会会員
日本抗加齢医学会会員
点滴療法研究会マスターズクラブ会員
日本美容皮膚科学会会員

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