シミがあると老けて見える理由とは何なのでしょうか?
それは、色の不均一さにあります。
顔全体が黒くなっても老けた印象にはなりませんが、シミによって色ムラが生じることで、色のアンバランスさが強調され、それが「老け見え」に繋がるのです。

顔のシミの原因とは?シミの種類とメカニズムを徹底解

若い頃はきれいな肌も、年齢を重ねるとともに様々なトラブルに見舞われます。メイク中、「こんなところにシミなんかなかったのに・・・」と、知らぬ間にできてしまったシミを見つけ落胆した経験のある方も多いかもしれません。

では、シミがあると老けて見える理由とは何なのでしょうか?それは、色の不均一さにあります。顔全体が黒くなっても老けた印象にはなりませんが、シミによって色ムラが生じることで、色のアンバランスさが強調され、それが「老け見え」に繋がるのです。

そんな気になるシミ、何が原因で生じてしまうのでしょうか。今回は顔のシミの原因とその種類につい徹底解説。また、今からできる対策方法、できてしまったシミを薄くする方法もご紹介します。シミを消す方法はいくらでもあります。諦めずにすっぴん美肌を目指しましょう。

顔のシミができるメカニズム

顔のシミができるメカニズム

顔のシミは、皮膚の内側でメラニンが排出されずに蓄積されることによって、肌が局所的に茶色く見えてしまっている状態のことをいいます。メラニンとは、黒〜褐色の色素のことで、肌や毛髪、さらには瞳の色が黒いのもメラニンによるものです。紫外線を浴びると日焼けで黒くなるのは、メラニンを作り出す細胞であるメラノサイトが活性化し、メラニンが大量に生成されるからです。通常、過剰に生成されたメラニンはターンオーバーにより28日周期で垢となって剥がれ落ちますが、加齢やストレス、ホルモンバランスなどの影響でターンオーバーが乱れると、メラニンが排出されずシミとなります。

ターンオーバーとは?

肌のターンオーバーが乱れることでシミができるとお話ししましたが、そもそもターンオーバーって何?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ターンオーバーとは、いわゆる「肌の新陳代謝」のこと。皮膚の一番外側の層である表皮は、厚さはたった0.2mmですが、肌の水分が逃げないよう閉じ込め、外部から異物が侵入しないよう守るバリアとしての働きをしています。その表皮の一番下にある基底層から、次々と新しい細胞が分裂し、上へ上へと押し上げられ、最後は垢となって剥がれ落ちるというサイクルのことをターンオーバーといい、20代では28日周期、40代になると40日ほどかかると言われています。このターンオーバーが乱れてしまうとメラニンがうまく排出されず(蓄積されるため)、シミとして残ってしまうわけです。

なぜシミができるのか?

なぜシミができるのか?

メラニン色素や肌のターンオーバーについてはご理解いただけましたでしょうか。続いては、シミができる原因について触れていきます。

原因①紫外線

シミの主な原因といえば、なんといっても紫外線。紫外線を浴びた肌は大きなダメージを受けるだけでなく、将来的にシミができるリスクが高くなってしまいます。紫外線を浴びるとメラノサイトが活性化されるため、メラニンが大量に生成されます。また、紫外線による光老化で肌の再生能力が衰えるため、ターンオーバーが乱れる原因にもなり、シミの発生へと繋がります。

原因②活性酸素

近年、シミの原因の一つとして注目を集めているのが「活性酸素」です。活性酸素は肌を「酸化させる」と言われますが、この酸化によって肌は大きなダメージを受けます。この活性酸素が体内で大量に発生すると、メラノサイトを刺激してしまうため、メラニンが過剰に生成されてしまいます。ストレスや喫煙、紫外線などの要因によって増えると言われている活性酸素なので、生活習慣に気をつけることが重要です。

原因③間違った肌のケア

シミの原因は紫外線だけではありません。意外に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、間違った肌のケアもシミの原因のひとつ。例えば顔を必要以上にこすったり、顔を洗いすぎたり・・・。これによって肌がダメージを受け、色素沈着やシミになることがあります。

原因④妊娠や出産などによる女性ホルモンの変化

妊娠や出産で女性ホルモンが変化すると、シミや肝斑ができやすくなることがあります。また、妊娠・出産に限らず、閉経時や生理不順時は女性ホルモンのバランスが崩れやすくなるので、シミや肝斑ができやすくなります。

「妊娠すると体質が変わった」という話をよく聞きますが、肌質も同様。株式会社コズレが調査したアンケート「妊娠・出産を機に、ママは肌質の変化を感じた?そして、スキンケア商品をブランドスイッチした?」によると、肌質の変化を感じた人が半数以上を占めていることが判明しました。

あなたはどのタイプ? 顔のシミの種類

あなたはどのタイプ? 顔のシミの種類

実は顔のシミにはいくつか種類があり、原因もさまざまです。ご自身がどのタイプに近いか、以下を参考に当てはめてみてください。

紫外線によってできる「老人性色素斑」

最初にご説明する「老人性色素斑」は、シミの中でも該当する人が最も多いと言われています。これは紫外線を浴びることによって生じるシミ。しかも、長年の紫外線の積み重ねによってできるのが特徴です。頬骨周辺にできるのも特徴。若い頃に日焼けをして現状何も症状が出ていない人も、年齢を重ねるとともに濃くなる傾向があります。20代、もしくは30代以降からシミの数が増える人が多いようです。

肌の炎症後に起こる「炎症後色素沈着」

ニキビや虫刺され、湿疹、やけどなどの炎症後、色素沈着としてシミのような跡が残ったことはありませんか? 肌に炎症が起こると、黒色のメラニンが生成されます。そのメラニンが正常に排出されず、肌に残ってしまう。それが炎症後色素沈着です。このタイプのシミは時間の経過とともに半年ほどで自然に消えることもあるのですが、消えるまでに数年かかることも稀ではありません。

また、先ほどご紹介した「シミの原因③誤った肌のケア」も、このタイプ」に該当します。

女性ホルモンの変化によって起こる「肝斑(かんぱん)」

女性ホルモンのバランスが崩れるとメラニンが多く作り出されるので、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。これがシミとなってあらわれるのが、肝斑(かんぱん)と、考えられています。主に頬骨の高い部分に、薄茶色のシミが左右対称に発生します。特に、30代後半から50代にかけてできやすいとのだとか。前述の「顔のシミの原因④妊娠や出産などによる女性ホルモンの変化」はこちらに該当します。

また、ホルモンのバランスが崩れるのは妊娠や出産だけではありません。ストレスの影響でホルモンバランスが崩れ、肝斑が濃くなる可能性もあります。肝斑の原因は紫外線以外、明らかではありませんが、その原因に女性ホルモンが関わっていると考えられています。紫外線ケアをする事、ホルモンバランスを整えることが肝斑の予防につながるでしょう。

遺伝的な要因が大きい「そばかす」

そばかすは生まれつき・遺伝的な要因で生じるシミです。薄茶色や黒っぽい茶色で、鼻を中心に小さな斑点が散らばるようにあるのが特徴。顔だけに限らず、背中や腕、手といった身体にも生じることがあります。

なお、そばかすは幼少期からあらわれることが多く、成長とともに増え、思春期に濃くなると言われています(増える時期や濃さには個人差があります)。白人に多く見られ、日本人でも色白の人にできやすいのが特徴です。

シミをこれ以上増やさないためにできるケア

シミをこれ以上増やさないためにできるケア

悲しいことに、シミは年々増えていくもの。そのまま放置せずに、シミ予防・ケアを行いましょう。ここでは、今すぐできるシミ対策と、シミ予防におすすめの商品をご紹介します。

 紫外線対策

多くのシミの原因である紫外線。日焼け止めクリームや化粧下地、帽子などで紫外線をブロックしましょう。なかには紫外線が多い春や夏だけに日焼け止めを塗っている方も多いかと思いますが、紫外線は1年中飛んでいます。つまり、紫外線対策は1年365日必要ということです。

また、日差しが強い夏は、室内にも入り込んでくるほど強力な紫外線。室内でも日焼け止めを塗るなどして紫外線対策を行いましょう。

乾燥対策

シミに大きく関係するだけでなく、ニキビなどの肌荒れにもつながる乾燥。乾燥対策のために、たっぷり潤いを与えてくれるスキンケア商品を選びましょう。お風呂上がりや寝起き、外出時など、どんな時もしっかりと肌を保湿してあげることが大切です。

内服薬よる肝斑対策

治療の難しい「肝斑」にはトラネキサム酸を配合した内服薬が有効です。クリニックで処方されるものは市販のものよりも摂取量が多くなるため、より効果的だと言われています。

顔のシミを消すなら、レーザー治療・光治療がおすすめ

顔のシミを消すなら、レーザー治療・光治療がおすすめ

もし、手っ取り早くシミを消したいとお考えの方がいらっしゃいましたら、美容治療を検討するのもひとつです。というのも、上記でご紹介した内服薬でもシミの改善効果は期待できなくはありませんが、大きなシミや濃いシミを薄くするには根気が必要になるからです。

ここでは、美容クリニックで受けられるシミ治療「レーザー治療」と「光治療」について詳しくご説明します。

レーザー治療

レーザー治療は、単一の波長を持つ光を照射することで、シミの原因「メラニン」を破壊します。肌へのダメージが気になるところですが、レーザーの光は「メラニン」のみを選択的に破壊するため、他の組織へのダメージを最小限に抑えることができます。大きさよっては複数回の施術が必要ですが、1度の施術でも高い効果が期待できると言われています。ただし、レーザー治療の場合、治療後のアフターケアによっては治療効果に大きく差が出ることがあります。治療後1週間程度は絆創膏を貼るなどの処置が必要となりますので、ご注意ください。 

光治療

光治療は別名「フォトフェイシャル」とも呼ばれ、IPLという光を肌に照射することで、肌トラブル全般を改善します。シミの原因である「メラニン」や、赤ら顔の原因である「ヘモグロビン」など、複数の色素に反応し、様々な肌トラブルを同時に改善できるのが特徴です。レーザー治療との違いは、光の波長の範囲です。レーザーは単一の波長を持つ光であるのに対し、フォトフェイシャルの光は広域の波長を持っています。これによって、あらゆる肌トラブルの同時治療を可能にしました。ニキビ跡やくすみなど、シミ以外の肌トラブルも改善したい、または美肌になりたい場合は、レーザー治療よりも光治療が適しています。

まとめ

顔のシミを薄くするには、メラニン色素の過剰分泌を抑え、肌のターンオーバーを整える必要があります。今回ご紹介した改善策としておすすめなのはレーザー治療や光治療などの美容治療ですが、クリニックに行くほどでもないという方も少なくないでしょう。そんな方は、肌のケアから始めてみてはいかがでしょうか。まずは、シミの原因となる紫外線や乾燥から肌を守ることが大切です。肌のターンオーバーを整えていくことで、シミが薄くなったり、今後のシミ予防につながったりもします。

もし手っ取り早くシミを消したいというのであれば、レーザー治療や光治療を検討されるのもひとつです。ただし、レーザー治療や光治療は立派な医療行為。施術を受ける際はクリニック選びを入念に行ってください。

記事監修

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院 皮膚科・美容皮膚科を開設。副院長として勤務しています。
麻酔科標榜医、麻酔科認定医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本レーザー医学会会員
日本抗加齢医学会会員
点滴療法研究会マスターズクラブ会員
日本美容皮膚科学会会員

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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