インタビュー・アンケート

20代で感じるほうれい線悩みの原因は「乾燥」「むくみ」「噛むときのクセや姿勢、寝方」がほとんど。40代になると気になりだすほうれい線の主な原因は「たるみ」のため、20代と40代で気になるほうれい線には違いがあります。ほうれい線が今より深くならないために、20代から保湿やマッサージに力を入れ、ほうれい線ケアを始めましょう。

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20代でほうれい線ができる原因を知っていますか?ほうれい線の主な原因は肌のたるみと考えられており、本来なら年齢を感じる40代ぐらいからできてくるものです。しかしそれが20代という若さで目立ってきたとしたら、たるみ以外の原因が関係してできているのかもしれません。気になる原因と自宅でできる対処法についてみていきましょう。

20代でほうれい線ができる3つの原因とは?

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一般的にほうれい線は主にたるみによって生じることから、加齢現象の一種ともいえるでしょう。ところが、なかには20代でもほうれい線ができることがあります。その原因として考えられるのは、乾燥、むくみ、姿勢の悪さの3つです。

ほうれい線の原因①「乾燥」

20代でほうれい線ができる原因の一つが、肌の乾燥、潤い不足です。
私たちの皮膚は、大きく表皮、真皮、皮下組織の3つの層から成り立っています。このうち私たちがふだん「肌」と呼んでいるのが表皮という部分で、ここには乾燥を防ぐバリア機能をもつ角質層が存在しています。この角質層のなかで潤いに関わる重要な役目、つまり肌のバリア機能をつかさどっているのが、「天然保湿因子(MNF)」や、セラミドやコレステロールなどからできている「細胞間脂質」といった潤い成分です。

しかし、何らかの理由でMNFの量が減ったり、細胞間脂質の質が低下したりすると、バリア機能が失われて乾燥が進み、潤いが失われることになります。その結果、起こるのが乾燥肌や乾燥じわ(小じわ)です。

乾燥しわは目元や口元など皮膚が薄いところにできやすいとされます。小じわが増えると肌がくすんで見えるだけでなく、口元にもほうれい線のような影ができてしまいます。これが乾燥によるほうれい線の正体といえるでしょう。

ほうれい線の原因②「むくみ」

20代でできるほうれい線、原因の2番目はむくみです。
朝起きたときに目が腫れぼったい、顔がパンパンに腫れている……そんな経験をもつ人も多いと思います。
むくみとは、細胞と細胞の間にある水分が排出されず、余分な水分や老廃物が溜まったままになってしまう状態をいいます。顔がむくむと重く感じますが、実際、その重みで頬が下に垂れてきます。その結果、ほうれい線のような状態を作り出してしまうと考えられます

顔は足と同じでむくみやすい場所の一つ。気になる部分を指の腹で軽く押して、へこんだ痕がしばらく残っていたら、むくんでいる可能性が高いといえるでしょう。

むくみの原因

・水分(アルコールも含む)
・塩分の過剰摂取や
・血行不良
・女性ホルモンの影響

水分を取るときはこまめに。お酒の飲み過ぎ、塩辛いものの取り過ぎには注意が必要です。運動や入浴などによる血流改善も必要でしょう。
月経前は水分などを溜めこむ働きがある黄体ホルモンが増えるため、総じてこの時期は顔や体がむくみやすくなります。

参照:https://medicalnote.jp/symptoms/%E9%A0%AC%E3%81%AE%E3%82%80%E3%81%8F%E3%81%BF

ほうれい線の原因③「噛むときのクセや姿勢、寝方」

20代でほうれい線ができる原因の3番目が噛むときのクセや姿勢、寝方です。
ほうれい線ができる口元には、多くの筋肉が存在しています。日常的に行っているちょっとしたクセによって、これらの筋肉の動きがほうれい線を作り出している可能性もあります

食べものを噛むときのクセ

食事をする際に片側だけ使っていませんか。そうするといつも使う側の筋肉だけが使われるため、片側の口元にしわが寄りやすいといわれます。食事以外のときも同様です。常に歯を食いしばるクセがある人も、同じ理由で口元にしわができやすいといえるでしょう。

日常の何気ない行動

このほかにも、何気ない日々の行動がほうれい線を作っている可能性があります。
その一つが、スマホです。スマホを見ているときに、下を向きっぱなしの姿勢でいる人は要注意です。うつむいている時間が長くなるほど重力で頬の脂肪が下がるため、ほうれい線ができやすくなります。
寝るときにいつも横向きで寝る人、とくに同じ側を下にしている人も、下側になった頬が枕に押されてシワを作ることから、ほうれい線ができやすいといえます。

(4)骨格や脂肪の付き方などの体質も要因に

20代のような若い人にできるほうれい線。先に紹介してきたような原因以外にも、考えられるものがあります。それは骨格の形や脂肪の付き方です。
人の顔の形は千差万別で、頬骨が高い人もいれば、どちらかというと平べったい人もいます。一般的に、頬骨が高い人や頬に脂肪がつきやすい人は頬と、小鼻‐口角ラインに影ができやすいので、それがほうれい線に見えることがあります。

参照:https://www.hiroo-skin.com/houreisen-genin-fukakunaru/

「本物のほうれい線」に進行させない20代がすべき2つのケア

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これまで見てきたように、20代のほうれい線は乾燥やむくみ、姿勢などによって起こってくる、一時的なものといえるかもしれません。しかし、この状態を放置していれば、年齢を重ねたときに本物のほうれい線に進行してしまう可能性もあります。
加齢によるほうれい線をなくすことは、かなり難しくなります。やはり大切なのは、日々のケアでほうれい線に見えるトラブルを解決していくこと。そこで、まずは乾燥とむくみに対する対策について解説していきます。

ほうれい線を防ぐ保湿成分とケアのやり方

乾燥しわや乾燥肌の原因にはいくつかありますが、その一つが間違ったお手入れです。
正しい洗顔法で押さえたいのは、次の3つのポイントです。角質が気になるからとゴシゴシと肌をこすったり、洗ったままでしばらく放置していたりするのは、肌の乾燥をいっきに進めるのでNGです。

正しい洗顔方法のポイント

①石けんをしっかり泡立てた後、肌をこすらないよう優しく洗う
②石けんが残らないよう、ぬるま湯でしっかりすすぐ
③すすいだらすぐに保湿ケアを行って肌に潤いを与える

保湿ケアは、肌の角質層に潤いをもたせてバリア機能を強化します。潤った肌はほかの保湿成分をより浸透させるので、相乗効果も期待できます。

20代のほうれい線対策でおすすめしたいの保湿成分

①グリセリン、セラミド、アミノ酸(NMF:天然保湿因子)

これらは水分を保持してくれる能力が高い成分です。
グリセリンは昔からある保湿成分の一つで、さまざまな保湿剤に含まれています。潤いを閉じ込める力が強い成分です。セラミドは角質層で細胞同士をつなぎとめている細胞間脂質の一つ。水分をしっかりと溜めこむため角質層のバリア機能力を高めてくれます。アミノ酸は私たちの角質層に存在して乾燥を防いでいる天然の保湿成分NMFの主成分です。

②スクワラン、ワセリンなど

エモリエント効果(水分を封じ込めて蒸発を防ぐ効果)が期待できる油性成分です。
スクワランは細胞間脂質にも含まれている油性の潤い成分。ワセリン自体には高い保湿作用はありませんが、角質層の水分を外に蒸発させない膜のような働きをしてくれます。

③EGF(ヒトオリゴペプチド・上皮成長因子)

上皮細胞を成長に関わっている注目のタンパク質成分です。私たちがもともと持っているもので、肌のターンオーバーを正常化して肌にハリをもたらします。

④ヒアルロン酸、コラーゲン

いずれも真皮の中に存在していてハリをもたらす成分です。ヒアルロン酸は高い吸湿性があり、コラーゲンはタンパク質からできていて肌に弾力を与えるほか、水分を抱え込んで肌の潤いを維持してくれます。

むくみによるほうれい線はリンパマッサージで解決

皮膚のすぐ下には余分な水分(リンパ液)や老廃物を流すリンパ管が張り巡らされています。むくみは、余分な水分や老廃物が残っていることで起こるので、マッサージによってこうした余分なものを流してあげます。
マッサージというと、強く力を入れて行うものというイメージがあるかもしれませんが、リンパマッサージはむしろ逆です。力を入れずやさしくなでるだけで、リンパ液の流れが整っていきます。ですので、セルフケアでも十分な効果が期待できます。「ちょっとむくんでるかも?」と気になったときにさっとできるのも、セルフケアならではでしょう。

具体的には、顔のまわりには、鎖骨下リンパ節、耳介下リンパ節、頬リンパ節などたくさんのリンパ節があるので、そこにアプローチをしていきます。
以下の順番にそって指の腹や手のひらを使い、水を送り出すようなイメージでマッサージしていくのがポイントです。とくに目や口のまわりは皮膚が薄いので、十分に気を付けながらマッサージをしていきましょう。

マッサージの順番

①鎖骨の中央から左右の外側へ
②首の後ろから前へ
③あごから左右の耳の下へ
④小鼻‐口角ラインから左右の耳の下へ
⑤目頭から涙袋を通って左右の耳の下へ
⑥目頭まぶたを通って左右の耳の下へ
⑦額から左右の耳の下へ
⑧左右の耳の前から左右の鎖骨へ

参照:https://mitsuraku.jp/kiji/lymphatic-massage-self
https://lymphjapan.com/colum/ikedacolum002/

20代がほうれい線を作らないために注意する生活のポイント

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先に紹介したように、日々の生活のなかでほうれい線を作りやすい行動をとっているかもしれません。食事や睡眠、姿勢など、いますぐ改善したいポイントを抑えておきましょう。

食事と睡眠で体の内側からほうれい線にアプローチ

食事で何よりも大事なのは、栄養バランスのよいものをしっかり取るということです。
肌のハリをもたらすコラーゲンの原料はタンパク質、NMFの主成分はアミノ酸です。こうしたことを踏まえても、ダイエットのために毎日サラダや野菜ジュースだけというのでは、肌の潤いに大切な成分を補うことはできず、乾燥肌や乾燥しわの原因となります。
まずは、タンパク質がしっかり含まれる肉や魚、大豆製品、乳製品は、日々の食事で意識して取っていくようにしましょう。
脂質もまた、肌に潤いをもたせるためには必要です。
一方、アルコールや塩分の取り過ぎはむくみにつながるので、できるだけ控えめに。水分は一度にたくさん取らず、こまめに取ることをおすすめします。
睡眠不足も血行不良からむくみをもたらすことがあるので、睡眠時間はしっかり確保するようにしましょう。

うつむきはNG。正しい姿勢を保つ

うつむいた状態で自分の顔を鏡で見ると、ほうれい線などが目立って老けて見えますよね。これは重力の影響で頬が垂れるためです。うつむいた状態は一時的ですが、こうした姿勢を日常的に続けていけば、当然ながらほうれい線が刻まれてしまいます。
ですので、まずは正しい姿勢を心がけることが大切です。

正しい姿勢とは

横から見たときに頭と肩、骨盤、かかとが一直線になっている状態です。家にいるときだけでなく外出時にも、鏡や窓に映った姿勢をチェックするとよいかもしれません。
デスクワークなどでイスに座っている際も、背中が丸まったりしないように。特にソファーに座るときは背筋が丸まりやすいので注意しましょう。

スマホを見るときの姿勢に注意

もう一つ、忘れていけないのはスマホを見ているときの姿勢。どうしてもうつむいた状態で見てしまいがちです。スマホを使う際は、目線と画面を同じ高さにするのがポイントです。寝転がったり、テーブルにスマホを置いたりした状態で使うのは止めましょう。

20代におすすめしたいほうれい線治療

20代のほうれい線に関してはセルフケアだけでなく、美容皮膚科で行っている治療によって改善できる可能性もあります。

ヒアルロン酸やベビーコラーゲン

「フィラー」と呼ばれる充填剤を注入するという方法です。小鼻‐口角の凹んだラインにフィラーを注入すると、内側から肌が持ち上がって平らになります
フィラーの注入は速効性があり、ダウンタイムが少ない方法ですが、施術する医師の技術によって仕上がりが左右されることがありますし、内出血や注入したところが不自然に盛り上がる(しこりができる)こともあります。また、その効果は永久ではなく、半年〜1年程度とされています。事前のインフォームドコンセントで治療のやり方や効果、起こりうるトラブルについてはしっかり確認しておきましょう。

ヒアルロン酸注射の治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

ベビーコラーゲンの治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

20代からほうれい線ケアを始めよう

20代でできるほうれい線は、乾燥やむくみなどによる一過性のものであることが多いようです。しかし、この時期にしっかりケアをしてあげないと、年齢を重ねたときに本当のほうれい線ができやすくなってしまいます。
保湿ケアやリンパマッサージなどのお手入れだけでなく、日々の姿勢、食事、睡眠などにも気を遣い、ほうれい線ができにくいライフスタイルを目指しましょう。

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