一口に「肌悩み」と言っても、その内容はさまざまです。加えて、年代でも大きく異なるでしょう。今回は20代に焦点をあてて、肌悩みランキングとお悩み別の治療法を紹介します。
アンケートの方法は、悩んでいる順に理由とともに肌悩みを挙げてもらい、
1番目に気になる=3点
2番目に気になる=2点
3番目に気になる=1点
で集計しました。
その結果は以下の通りです!回答してくれた20代の皆さんのコメントも併せて紹介します。自分と同じ!という人も見つかるかもしれませんね。
1位 毛穴の開き・黒ずみ
- 鏡で見た時に鼻の毛穴の黒ずみが真っ先に目に入る
- メイクが崩れやすいから
- 目立つし、いろいろ試したけど治らない!
メイクでもカバーしきれない開いた毛穴は、見た目の問題だけでなく、汚れがたまりやすく肌トラブルの原因にもなる困りもの。さらにファンデーションが毛穴に落ち込んだり、メイクが崩れやすかったりなど、20代女性は悩まされているようです。
2位 ニキビ
- 目立つし、刺激になりそうでメイクもできない!
- 在宅でメイクしていないと余計目立って憂鬱に
- とにかく目立つ!
ニキビは目立つ上に悪化すると化膿したり跡が残ってしまったりするため、悩んでいる女性が多く、第2位にランクインしました。1位の毛穴の開きにもつながるので、対策や治療法について知っておきたいところです。
3位 シミ・そばかす
- 生まれつきのそばかすが何をしても消えない……
- ファンデーションでは隠せず、コンシーラーは白浮きしてしまってやはり隠せない
20代はシミとは無縁?そんなことはありません。将来濃くなりそうな薄いシミや、生まれつきのそばかすに悩んでいる人は実は少なくないのです。未来の自分の肌のために、若いうちからシミやそばかすのケアをしておきたいですね。
また、トップ3の他にも、20代女性からはさまざまなお肌の悩みが挙げられています。
乾燥肌・ツヤのなさ
- メイクのノリがよくない
- よいと言われる保湿ケアをしてもあまり効果が見られない
くすみ・透明感のなさ
- スッピンだと顔色が悪く見える
- 顔色をよくしたい!
20代のスキンケアについての詳しい記事はこちらにありますので、参考にしてみてくださいね!
何とかしたい!お悩み別治療法を紹介
毎日のスキンケアや食事の内容、生活習慣の見直しなどは肌悩みの改善に大切なポイントです。しかし、変化が表れるまでにある程度時間がかかるのがデメリット。早く改善したい人にはもどかしいですよね。
そこでおすすめなのが美容クリニックでの治療です。症状に合わせたさまざまな治療法が用意されており、セルフケアよりも早い改善が期待できます。
早速、お悩み別の治療法にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
毛穴
毛穴が開いてしまう主な原因は過剰な皮脂分泌です。皮脂が出る時に押し広げられたり、ホコリやメイク汚れなどと混ざってできた角栓が詰まってしまったりすることで毛穴が広がってしまうのです。
ここではセルフケアでは難しい、毛穴悩みの改善のための、美容クリニックの治療を紹介します。
開き
イオン導入
人間の肌には、外部からの異物の侵入を防ぐバリア機能があります。イオン導入はその働きを微弱な電流で一時的に緩めて、そのままでは浸透しづらい美容成分を肌の深部にまで届ける方法です。
毛穴の開きにはグリシルグリシンの導入が有効とされています。グリシルグリシンには毛穴の周囲の固くなった古い角質を柔らかくし、ターンオーバーを正常に整える働きがあります。また、ケミカルピーリングを行ってから施術するとより効果が高まるとして、合わせて行うことを勧めているクリニックもあるので、カウンセリングの際に確認してみてください。
グリシルグリシンのイオン導入の費用は1回あたり3,000~5,000円ほどで、1~4週間ごとに7~8回の施術が一般的です。痛みやダウンタイムはほとんどなく、施術後すぐメイクをすることが可能です。
光治療
IPL(Intense Pulsed Light)という複数の波長を持つ光を照射する方法です。コラーゲンの原料である線維芽細胞の生成を活性化する働きがあるため、毛穴の開きやシワ、たるみなどの改善が期待できます。また、シミやそばかす、赤ら顔などにも対応。熱エネルギーはターゲットにしか作用しないため、健康な部分を傷つける心配がありません。
施術中の痛みはほとんどなく、ダウンタイムもありません。ただし、施術後は肌が敏感になっているので、必ず紫外線対策を行ってください。
1回あたりの費用は約25,000円、3~4週間おきに3~6回が治療の目安になっているところが多いようです。
ダーマペン
髪の毛よりも細い超極細の針で肌に小さな穴を開けることで、元に戻ろうとする自然治癒力を刺激する方法です。本来の肌の状態へと回復していく過程でコラーゲンやエラスチンも増生されるため、毛穴の開きやシワ、たるみを改善して肌の若返りが促されます。
麻酔を使用するので痛みはほとんどありませんが、針を刺すためチクチクとした刺激を感じることもあるようです。痛みに弱い人はあらかじめ医師に伝えておきましょう。また、施術後に赤みが出ることもあります。また、当日のメイクは控え、日焼け止めや保湿剤も施術後6時間は塗らないようにしてください。
1回あたり顔全体で30,000~50,000円、1カ月に1回のペースで複数回の施術が望ましいとされています。
その他、毛穴の開きに関する記事はこちらを参考にしてください!
黒ずみ
ハイドラフェイシャル
美容成分を補いながら、水流の力で皮脂や古い角質などの汚れを取り除くピーリングの一種です。毛穴の詰まりや開き、黒ずみ、ごわつきなどを改善し、ターンオーバーのサイクルを整えることで肌の生まれ変わりを促進します。また、真皮を刺激してコラーゲンの増生を促す効果も期待できます。
肌のコンディションをキープするには月1回のペースでの施術がおすすめです。費用は顔全体で1回あたり20,000~30,000円が平均的です。
サリチル酸マクロゴール
サリチル酸には角質を柔らかくして溶かす作用があります。しかし、作用が強いため、従来のエタノールに溶かして行うピーリングでは、効果はあるものの多少の痛みや発赤、炎症が起こりやすいのがデメリットでした。そこでサリチル酸と親和性の高いマクロゴールを基材とすることで、肌の深部へ酸が浸透するのを防ぎながら高いピーリング効果を実現したのです。
古い角質を取り除くので、毛穴の開きや黒ずみの改善はもちろん、美白や肌の生まれ変わりなどにも有効とされています。
施術中の痛みや刺激はほとんどないので、肌の弱い人でも受けられると注目されているピーリング法です。
個人差はありますが、3週間から1カ月に1回の施術で効果が表れるとされています。1回の費用は顔全体で10,000円ほどです。
毛穴の黒ずみに関する記事はこちらを参考にしてください!
2021.08.21
ニキビ
20代はまだまだ皮脂分泌が活発である一方、ストレスや生活習慣の乱れによる皮脂バランスの崩れも起こりやすい年代です。そのため、ニキビと一口に言ってもその原因はさまざま。いわゆる思春期ニキビと大人ニキビが混在することもあります。
そんな厄介な20代のニキビ治療には、どのような方法があるのでしょうか。
イオン導入
ニキビやニキビ跡には、毛穴の開きや黒ずみの改善方法としても紹介したイオン導入で、ビタミンCを浸透させる方法が有効とされています。ビタミンCは抗酸化作用や美白作用、消炎・抗炎症作用、メラニンの生成や皮脂分泌を抑制するなど、さまざまな働きがあります。
ニキビを始め、シワやシミなど、肌全般の悩みの改善が期待できます。
施術中の痛みや刺激などはなく、ダウンタイムもありません。1~2週間に1回の施術が一般的で、費用はクリニックによって異なりますが1回あたり3,000~10,000円です。
外用薬・内服薬
ニキビには外用薬や内服薬を用いた治療も有効とされています。標準治療と呼ばれるこの方法の最大のメリットは、ほとんどの場合健康保険が適用されるため、費用を抑えられることです。
外用薬には、毛穴詰まりを取り除くディフェリンゲルや、殺菌・ピーリング作用のあるベピオ、デュアックなどがあります。
内服薬では抗菌・抗炎症作用のあるミノマイシンやビブラマイシン、ロキシスロマイシンなどに加えて、補助的にビタミンAやビタミンCなどのビタミン類が処方されます。
また、クリニックによっては漢方薬にも対応しているところもあります。
外用薬・内服薬は続けることで徐々に症状が改善されてくるので、医師の指導のもと、正しく使用するようにしましょう。
ヒーライト
医療用のLEDライトを照射して、光エネルギーでコラーゲンの生成や肌のターンオーバーを促す治療法です。肌の生まれ変わり促進の他、抗炎症作用やニキビ菌に対する殺菌作用もあるので、ニキビの改善にも効果が期待できます。
症状に合わせて週1回~月1回の照射を定期的に受ける必要があり、1回あたりの費用は3,000~5,000円ほどが相場です。
ライトを照射するだけなので痛みやダウンタイムはありません。施術当日から洗顔やメイク、入浴、運動が可能です。
ニキビに関する記事はこちらを参考にしてください!
2021.09.09
シミ・そばかす
シミやそばかすは、メラニンが排出されずに定着してしまったものです。紫外線やターンオーバーの乱れによって起こり、年齢とともに濃くなってくるのが特徴です。また、そばかすは生まれつきであることが多いのですが、やはりだんだん濃くなる傾向があります。
改善には、ターンオーバーのサイクルを整えて肌細胞の入れ替わりを促す、シミやそばかすを直接取り除くといった方法が挙げられます。
ピコレーザー
レーザーをピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間照射することで衝撃波を発生させ、シミやそばかすを破壊する治療法です。従来のレーザー治療では難しかった薄いシミやそばかすの処理や、ニキビ跡や開いた毛穴の改善、肌細胞を入れ替えて若返りを促すなど、さまざまな症状に有効とされています。メラニン色素に働きかけるピコスポット、低出力で広範囲に照射するピコトーニング、肌の生まれ変わりを促進するピコフラクショナルの3つの治療ができるのも特徴です。
肌への負担が少なく、赤みやほてり、かさぶたができるといったダウンタイムも比較的短めで、保護パッチや被膜剤も必要ありません。
症状によってはQスイッチ(従来のナノレーザー)を併用することもあるので、カウンセリング時によく確認しておくようにしましょう。
費用はシミのもとであるメラニンを破壊するピコスポットの場合、5ミリ以下のもので10,000~20,000円です。シミの状態にもよりますが、月1回のペースで複数回の照射が必要です。
レーザートーニング
YAGレーザーやピコレーザーを低出力で広い範囲に照射して、メラニンを徐々に破壊していく治療法です。シミやそばかすの他、肌のくすみや色ムラ、毛穴の開きなどにも効果が期待できます。肌をトーンアップして、明るい顔色へと導いてくれます。
施術中は輪ゴムで弾かれる程度の刺激を感じる程度で、痛みやダウンタイムはほとんどありません。肌に負担がかかりにくいのもメリットです。
費用は1回あたり10,000~20,000円が相場です。症状によりますが、1~2週間に1度のペースで5~10回の施術が目安とされています。
その他、シミ・そばかすに関する記事はこちらを参考にしてください!
まとめ
コラーゲンの生成やターンオーバーがまだまだ活発な20代も、「まだ若いから」「そのうち良くなるだろう」と肌悩みを放っておくのはおすすめできません。治療は早めに行えばそれだけ結果も早く得られます。症状が軽いうちであれば費用も抑えられるので、肌悩みを抱えている人はぜひ美容クリニックで相談してみてください。