
目立つシワ以外にも印象を左右するものがあり得る。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
シワというと、多くの人は目尻やほうれい線、額にできるものを思い浮かべるかもしれない。一方で、肌をよく見ると、一般的にはシワと認識されないような細かいシワが存在している。
ポーラ化成工業は2025年12月に、認識されないシワとして「散在シワ」と名付けたシワの問題に着目し、このシワが肌だけではなく、その人自身の印象を下げる影響をもたらしていることを報告した。
「散在シワ」とは何か

調査で用いた顔の画像。散在シワの有無の影響を確かめた。(出典/ポーラ化成工業)
- 背景→ほうれい線や目尻などを除き、眉上・目の下・頬の一部など多くの部位は「シワができる場所」と認識されにくく、細かなシワがあっても本人が自覚していないケースが多い。
- 概念→ポーラ化成工業は、顔全体に薄く分布し一本一本は目立たない細かなシワを「散在シワ」と定義。本人が対策を意識しにくく、ケアから漏れやすい点が課題とされる。
- 調査内容→散在シワのみを付与・非付与した架空の顔画像を作成し、日本人女性500人が印象評価を実施。シミや毛穴の影響を除外し、散在シワが人物や肌の印象に与える影響を検証した。
ポーラ化成工業によれば、これまでの調査から、顔の多くの部位が「シワができる場所」として認識されていないことが明らかになっている。
ほうれい線や額、目尻といった代表的な部位を除くと、眉上、目の下、頬の一部、目頭寄りなど、多くの領域ではシワが生じても、それをシワとして自覚していない人が大半だという。
同社は認識されづらい部位に現れる細かなシワを「散在シワ」と名付けた。その特徴は、一本一本が目立つわけではなく、顔全体に薄く分布する点。本人も対策を意識しにくく、ケアの対象から外れやすいことが問題になる。
今回、同社は、こうした散在シワが、肌や人物の印象にどのような影響を与えるかを調べた。
調査では、複数の顔画像から作成した架空の人物画像を用い、散在シワを付与した画像と付与していない画像を作成し、日本人女性500人に対して印象評価が行われた。シミや毛穴といった他の要素は排除され、純粋に散在シワの影響が検討されている。
全般的に印象が悪化は見過ごせない

散在シワがない場合の方が幅広い項目で印象が良かった。上は肌の印象。下は人物の印象。(出典/ポーラ化成工業)
- 結果①(肌評価)→散在シワのない画像は、「ハリ・弾力・うるおい」といった肌の弾力性や光学的印象に加え、「なめらかさ」「明るさ」「キメ」「みずみずしさ」など、肌表面状態の幅広い項目で一貫して高く評価された。
- 結果②(人物印象)→人物評価でも、散在シワのない顔は「積極的」「親しみやすい」「明るい」「自信がある」「誠実」といった幅広い項目で印象が良く、「活動性」「親しみやすさ」「社会的望ましさ」の3軸すべてで好印象を与えた。
- 潜在シワが与える影響とは→本人が自覚しにくいレベルの細かなシワでも、無意識のうちに全体印象を下げている可能性が示された。散在シワへのアプローチは、美容医療やスキンケアにおいて印象改善を狙う新たな視点になり得る。
その結果、「ハリがある」「弾力がある」「うるおいを感じる」といった「肌の弾力性」や「光学的印象」に加えて、「なめらか」「明るい」「キメが整っている」「うるおい」「みずみずしさ」といった「肌の表面状態」や「肌のうるおい」という、幅広い項目で、散在シワのない画像が一貫して高く評価された。
さらに、人物の印象については、「積極的」「親しみやすい」「明るい」「自信がある」「誠実」といった、「活動性」「個人的親しみやすさ」「社会的望ましさ」という評価の軸となった3つの幅広い特徴で、散在シワのない顔が選ばれる傾向が明確に示された。
目立つシワが人の印象を左右することは既に知られていたが、本人が自覚しにくいレベルの細かなシワが、全般的に印象を下げているという結果は見過ごせない。
明確な欠点として意識されないまま、自分の印象を下げていることになる。
このような研究結果は、美容医療やスキンケアの評価や考え方にもつながる結果といえそうだ。認識されないシワなどを修正することで、その人の印象を高めるようなアプローチが考えられるからだ。今後、散在シワのような特徴が注目されるかもしれない。
