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世界の美容医療 国際会議IMCAS World Congress取材から探る フランスのパリにやってきた トレンド・地域による違い・課題など現地レポート

カレンダー2026.1.28 フォルダー連載・コラム
フランス・パリの街並み。(写真/編集部)

フランス・パリの街並み。(写真/編集部)

 フランスのパリにやってきた。

 1月29日から31日にかけて世界最大とされる美容医療の国際会議IMCAS World Congressを取材するためだ。併せて現地の美容医療医師と会う予定も組んでいる。

 この時期、パリには世界中から美容医師が集まる。世界的に評価されている美容医療のトレンド、地域による違い、世界の課題などを見聞きしていく。

 韓国をはじめ日本も含めアジアの美容医療は発展しているが、最近ヒフコNEWSで世界の美容医療について整理しているように、それぞれの地域で異なる発展を遂げている。日本からは全く見えないトレンドもあるかもしれないし、それが国によって異なるかもしれないし、課題もさまざまだろう。

モンマルトルのサクレ・クール寺院。(写真/編集部)

モンマルトルのサクレ・クール寺院。(写真/編集部)

世界の美容医療の現在地はどこに?

モンマルトルの坂道。(写真/編集部)

モンマルトルの坂道。(写真/編集部)

 IMCASは、ほぼ略語として定着しているが、略さずに言うとInternational Master Course on Aging Science。直訳すれば、老化科学に関する国際マスターコースを意味している。

 パリの街を歩いていると、目鼻立ちがはっきりしており、日本で多い二重手術や鼻を高くする手術などの必要性は感じられない。老化を防ぐことに美容医療が焦点を当てるようになったのは自然な流れだったろう。

 一方で、日本を含むアジアなどでも「ナチュラル」ということがよく言われるようになっていて、「アンチエイジング」という考え方に基づいた美容医療は一層注目されている。そうした意味でIMCASで語られる老化を防ぐ方法は、日本などにとっても役立つ部分は増えているように見える。

 逆に、アジアなどの美容医療は独自に発展していると考えられる。それらは欧米にどのように影響を与えてきたのだろうか。アジアなどから参加する医師も多く、そのインパクトも少なくないだろう。

フランス、パリの青果売り場。(写真/編集部)

フランス、パリの青果売り場。(写真/編集部)

 この3日間を目がけてIMCASには、日本を含めた世界から一線の医師が集まってくる。

 IMCASの取材では、開催地フランスをはじめとした個別の国の状況を伝えるばかりではなく、世界の美容医療のトレンドをつかんでいく考えだ。

 美容医療のどの分野が有望と見られているのか、効果的と見られているのか、安全性はどうなのかという点を理解していければと考えている。

 日本にいると、日本国内、そして韓国の美容医療に目が向くことが多い。

 ヒフコNEWSでも2025年3月に韓国の美容医療を取材し、その盛り上がりを伝えた。

 ではそうしたトレンドは、世界全体の中で見ると、どう位置付けられるのか。アジアが先頭に立っているような形なのか、そうではなく、アジアの外で新しいトレンドが生まれているのか。

 IMCASでは、製剤やデバイス、化粧品の情報も多く得られる。日本国内でも、企業の情報は多く、とりわけ韓国企業の存在感が大きい。では、世界全体を見渡したときに、どのような製剤、デバイス、化粧品のメーカーが勢いを持っているのか。新しいテクノロジーが美容医療をどのように変えるのか。世界の美容医療の新しい動きを追う。

 地域の差や課題にも注目しながら、伝えられればと考えている。

制度が進むフランスの状況を見る

フランス、パリのカフェ。(写真/編集部)

フランス、パリのカフェ。(写真/編集部)

 IMCASを取材するのと並行して、フランスの美容医療の医師にも取材を行う。

 ヒフコNEWSで伝えてきたように、フランスではヒアルロン酸注射やボツリヌス療法などの非外科的施術を行うために2年間の専門的な研修が法律で義務付けられる方向になっている。

 このような美容医療の研修を必要とする仕組みは、美容医療の質や安全性を高めるためには不自然なものではない。フランスは世界的にも進んだ制度を持つ国といえる。

 実際のところどうなのだろうか。

 フランスではこのような美容医療の2年間の研修を2024年から開始していたが、今回、法律で義務付けられる方針になったことを受けて、いったん募集を停止している。

 第1期に参加した医師は60人で、フランスで美容医療を行う1万人の医師のうち半数を占めるとされる形成外科、皮膚科の専門医資格を持たない約5000人の医師に研修を受けてもらうには、さらに対応を広げる必要がある可能性がある。

 今後、フランスがどのように美容医療の医師を育てる仕組みを作っていくかは、世界的にも参考にされることが考えられる。

 フランスで美容医療の今を掘り下げていく。

参考文献

世界の美容医療は今どうなっているのか 美容クリニック編 非外科的施術チェーン世界で拡大 世界の美容医療の今を知る Vol.1
https://biyouhifuko.com/news/column/16091/

世界の美容医療は今どうなっているのか 製剤編 欧州に個性的な会社が多い一方で、韓国の動きが目立つ 世界の美容医療の今を知る Vol.2
https://biyouhifuko.com/news/column/16181/

世界の美容医療は今どうなっているのか デバイス編 欧州、イスラエル、韓国などで新技術が続々 世界の美容医療の今を知る Vol.3
https://biyouhifuko.com/news/column/16286/

美容クリニックおよそ600院が密集する韓国江南を歩く、政府お墨付き優良観光医療機関とは?アックジョン駅から江南駅まで【編集長コラム】
https://biyouhifuko.com/news/column/11909/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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