
藤川よつ葉氏原作、山本亜季氏漫画、林みどり氏医療監修の『美容外科医 森野まりあ Dressing』。(出典/コアミックス)
人は本当のことを言わないことがある。
言葉で話していることと裏腹に、本音は別のところにあるというのは珍しくはない。
美容医療を利用している人たちはどのような事情で美容医療にアプローチしているのだろうか。
だが、その動機は語られにくい。
なぜ彼ら彼女らは美容医療に足を向けたのか

『美容外科医 森野まりあ Dressing』の一コマ。(出典/©藤川よつ葉・山本亜季/コアミックス)
ヒフコNEWSは、美容医療の世界で起こる新しい出来事を、日々、追いかけている。一口に美容医療を言っても、その中身は多様と考えている。
美容外科が代表的かもしれないが、美容皮膚科が今、成長している。一方で、薬を飲んだり、栄養を整えたりして美容を追求する美容内科のような分野も広がっている。とにかく分野は幅広い。
ただ、美容医療は提供している側からの情報と比べて、それを使っている側からの情報は出てきづらい。
そもそもコンプレックスをきっかけに美容医療を使おうとするわけで、表に出したくないという思いはあるだろう。
美容クリニックからしても、何もトラブルがなかったとしても、来院した人の情報を軽々しく公表することはできない。
それだけではない。美容医療を使う人の理由としては、家族から長年にわたる自分への評価があるかもしれない。また、パートナーから不満があるかもしれない。友だちなどからのそれとない指摘があるかもしれない。
また、人によっては経済状況が絡み、高額な施術料について突っ込まれたくない思いもあるかもしれない。
SNSの影響からのメンタルの揺らぎがある可能性もある。
承認欲求、あまり公表していない病気の影響もあるときも考えられる。
このように美容医療の背景にはさまざまなその人独自の事情が隠されているといえる。
乳房再建、二重整形、痩身薬などテーマに

『美容外科医 森野まりあ Dressing』の一コマ。(出典/©藤川よつ葉・山本亜季/コアミックス)
美容医療であればこそ、見えづらいところがある。このため公表されている出来事をウオッチするだけでは、本当が分からないこともある。
そこに小説やコミックスといったフィクションがあるからこそ、世の中の問題について本当の意味で考えることができる。架空の話の中で美容医療の裏側に迫ることが、美容医療で起こっている出来事、その本当の良さ、課題を描き、その事柄をより深く理解することにつながる。
コミックス『美容外科医 森野まりあ Dressing』は2025年7月に第1巻、2026年1月に第2巻が刊行された新しい美容クリニックを舞台とした作品だ。
このコミックスの中では、例えば、乳房再建後に美容クリニックの扉を叩いた女性の話が出てくる。どんな思いで、その女性が美容医療を経験したのかという内実は、リアリティーを持って知ることが難しい。病気を患った人がどのような経験をするかは外からは見えづらい。
藤川よつ葉氏原作、山本亜季氏漫画、林みどり氏医療監修の『美容外科医 森野まりあ Dressing』では、ここまで乳房再建、二重整形、痩身薬などを美容医療に関係したテーマに取り上げてきた。
美容医療の施術は幅広く、そこに眠っている、人々のエピソードの数には事欠かないだろう。利用する人たちの動機の内幕、ストーリーが描き出される。美容医療のトラブルが続いているけれども、なぜ彼ら、彼女らは、そんな問題にまきこまれていくのか。周囲から見れば過剰に映る施術にまい進してしまう人たちが尽きないのはどうしてか。
美容医療にまつわる人々の本音に迫り、その動機を知ることが美容医療の理解につながると考える。
参考文献
『美容外科医 森野まりあ Dressing』第1話 私の、からだ
https://comic-zenon.com/episode/2550912965351220461
