韓国では、美容医療のデバイスや製剤などの認知を高めるために、著名人を起用したブランド訴求が一段と強まっていた。
韓国の医療機器展示会KIMES会場では俳優やモデルに加え、ミスワールドコリア出場者が実際に来場するなど、キャラクター起用が活発になっている。
KIMES会場でキャラクターが続々

ジェイシスのデンシティのキャラクターにはイ・ヨンエ。(写真/編集部)
会場内では、各社が著名俳優を前面に押し出した大型ビジュアルを展開していた。
会場の各所に配置された大型のディスプレーでは、ジェイシスの「DENSITY(デンシティ)」のブランド認知を広げるため、俳優イ・ヨンエを起用した広告が目を引いた。イ・ヨンエは「宮廷女官チャングムの誓い」で日本でも人気を博した。「親切なクムジャさん」などで高い評価を得てきた。
アステラシスでは、「CoolSonic(クールソニック)」にヒョンビン、「Coolfase(クールフェイス)」にハ・ジウォンを起用。ヒョンビンは「愛の不時着」や「シークレット・ガーデン」、ハ・ジウォンは「奇皇后」や「シークレット・ガーデン」などで知られる。

アステラシスのクールソニックのキャラクターを務めるヒョンビン。(写真/編集部)

アステラシスのクールフェイスのキャラクターを務めるハ・ジウォン。(写真/編集部)
さらにPIAMO LIFTING(ピアモリフティング)ではチェ・ジウがキャラクターとして登場していた。チェ・ジウは「冬のソナタ」や「天国の階段」などで知られ、日本でも高い認知度を持つ。

ピアモリフティングに起用されたのはチェ・ジウ。(写真/編集部)
俳優やアイドルに限らないキャラクター起用も見られた。会場ではミスワールドコリア出場者が実際に登場し、来場者と交流していた。

ミスワールドコリア出場者が登場。(写真/編集部)
また、サッカー韓国代表選手を起用したビジュアルも展開されていたが、これはショックウェーブなどの機器が治療用途で用いられることを踏まえた起用と見られる。美容のカテゴリーのキャラクター起用は、医療全体へと広がっている可能性も感じさせた。

ショックウェーブのキャラクターとしてサッカー韓国代表の姿も。(写真/編集部)
広告塔が日常に溶け込む

クラシスの会議に登場したパク・ソジュンとチェ・スビン。(写真/編集部)
KIMESとあわせてソウル市内で開催されたクラシスのグローバルカスタマーサミットでは、韓国国内外から医師などが招かれ、会場では俳優のパク・ソジュンとチェ・スビンが来場した。

クラシスの会議に登場したパク・ソジュン。(写真/編集部)
パク・ソジュンは「梨泰院クラス」などの代表作を持ち、日本での知名度も高い。チェ・スビンは「その電話が鳴るとき」などで知られる。
来場者はパク・ソジュンやチェ・スビンとの記念撮影も可能となっていた。単なる製品説明にとどまらず、ブランドとの接点を直接作る場として機能し、ブランドへのエンゲージメントを高める役割を果たしていた。

クラシスの会議に登場したチェ・スビン。(写真/編集部)
著名人起用は展示会場の中にとどまらず、街中でこそその存在感を発揮する。
ソウル市内では、美容医療機器や製剤の広告が大型ビジョンに映し出される光景が日常化している。ここで紹介した俳優を、街中で映し出される美容デバイスや製剤の広告の中で目にすることは珍しくない。

ソウル市内のビル大のディスプレーに映し出されたリジュランの広告。キム・セジョンが起用された。(写真/編集部)
2026年3月には、キム・セジョンが製剤や化粧品として展開されているRejuran(リジュラン)の新たな広告モデルとして起用されたが、ソウル市内の大型画面やバス停脇のディスプレー広告などでよく目にする。キム・セジョンは、俳優に加えて歌手やタレントとも活躍している。
美容医療のカテゴリーで、いかに早くブランドを認知させるかが重要な課題となっていることがうかがえる。いったん導入されれば、そのブランドは長期にわたって使われると予想される。簡単に他の製品に乗り換えは起こりづらい。
韓国では、医療関連製品の広告表現の規制が緩やかに運用されていると考えられる。美容医療が一般消費者に近い存在となる中で、国としてもこの産業を伸ばそうという意図もうかがえる。
参考文献
KIMES 2026が開幕 美容医療はヒョンビンやパク・ソジュンなどキャラクター起用の動き加速 韓国を中心とした美容デバイスや製剤など新製品も 初日に会場を見渡して【編集長コラム】
https://biyouhifuko.com/news/column/17078/
