SBCメディカルグループホールディングスは2026年9月30日、グループの元従業員が背任の疑いで警視庁に逮捕されたことを受け、声明を発表した。
2024年1月に不正判明、2月に懲戒解雇

警察。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 2024年1月の税務調査で不正判明→ 税務当局による定例調査の過程で問題が見つかり、元従業員は直ちに職務停止となった。
- 翌2月に懲戒解雇→ 元従業員は2024年2月23日付で懲戒解雇され、その後、外部の法律事務所や専門会社が調査を実施した。
- 他の従業員の関与は確認されず→ 外部調査では、元従業員以外の従業員が不正を認識したり、関与したりしていた事実は確認されなかった。
同社によると、問題は米国上場前の2024年に把握され、調査を終えた上で、同社は被害を受けた当事者として刑事告訴していた。今回の逮捕は、その告訴を受けて進められてきた捜査によるものとしている。
声明によると、2024年1月、税務当局による定例の税務調査の過程で不正が判明した。元従業員は、退職時には連結子会社の「SBCメディカルグループ株式会社(旧社名:ランジェコスメティーク株式会社)」総務部長だった。不正の判明直後、同グループは元従業員の職務を停止し、翌2月23日付で懲戒解雇した。
その後、外部の法律事務所と、不正調査を専門にする会社に依頼して事実関係を確認し、2024年3月に一連の検証を終えた。同社は、元従業員以外の従業員が問題を認識したり、関与したりしていた事実は確認されなかったとしている。
ヒフコNEWSで伝えた通り、問題の概要と調査結果は、同年5月、米国証券取引委員会(SEC)への提出書類でも開示された。
同社は同年9月にNasdaq(ナスダック)市場へ上場している。
内部統制の見直しを進める

金銭の問題。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 刑事告訴を経て逮捕→ 同社による刑事告訴は2025年2月25日に受理され、元従業員は2026年9月29日に背任の疑いで逮捕された。
- 内部統制の強化を継続→ 不正を未然に防げなかったことを受け、SBCは内部統制の見直しや管理体制の強化を進めている。
- 約6億3200万円の不正流用を開示→ SEC提出資料では、2016年4月から2024年1月までに約6億3200万円が不正流用され、元従業員が約3億3500万円を受け取ったとされている。
同社によれば、刑事告訴は2025年2月25日に警察に受理された。元従業員は2026年9月29日に背任の疑いで逮捕された。
また、元従業員について、報道の中で複数の役職名が使われていることに対し、同社は、退職時の正式な役職について、前述の「SBCメディカルグループ株式会社(旧社名:ランジェコスメティーク株式会社)」総務部長と説明した。
SBCメディカルグループホールディングスは、元従業員による不正を未然に防げなかったことを受けて、内部統制の見直しと管理体制の強化に継続的に取り組んでいると説明している。
ヒフコNEWSで既報の通り、SBCは2025年3月に提出したSEC年次報告書で、2016年4月から2024年1月までに約6億3200万円が不正流用されたと開示している。社内調査では、元従業員が複数の取引業者から約3億3500万円を受け取ったとされ、不正は2012年ごろから始まっていた可能性も示されている。
参考文献
SBCメディカルグループホールディングス「当社グループ元従業員の逮捕について」
https://sbc-holdings.com/ja/news/529
SBCメディカルグループホールディングス
https://biyouhifuko.com/news/japan/19682/
