糸リフトによる重大事故が福井県で、左右のほおにしこり、痛み続く、消費者庁が報告
ポイント
- 消費者庁が糸リフト施術後のしこりを重大な事故として報告した
- 事故は福井県で発生、吸収糸の挿入による「異物肉芽腫」と情報を公表
- 美容医療のリスク認識と、の重要性が再認識される事例に。
消費者庁は2024年2月8日、新たに美容医療に関連した重大事故を報告した。
糸リフトなどの施術後に、口の中にしこりができるというもので、24年1月29日の通知されたものだ。
一人が重傷、口の中に痛み
消費者庁では、毎週、一般の人々が巻き込まれた事故を報告している。それらは重大な事故と、それ以外に分けて情報が公開されており、新たに重大事故として、糸リフトなどに関連した事故が報告された。
消費者庁によると、事故の内容は次のように公表されている。
- 事故が起きた日 → 23年11月23日
- 通知を受けた日 → 24年1月29日
- 関連するサービス → 医療サービス(美容)
- 製品名等 → 美容整形外科での糸リフト等の施術
- 被害の状況 → 重傷1人、口の中に痛みが続く
- 事故内容 → 左右のほお~口角にかけて吸収糸挿入を原因とした異物肉芽腫(にくげしゅ)の診断
- 事故発生都道府県 → 福井県
※異物肉芽腫とは、体が異物などに反応して周りに作る細胞のかたまり。しこりとは細胞のかたまり、こぶを指す言葉。
糸が原因となり、ほおのなかにしこりができて痛みを引き起こした。
一般的な施術にもリスクあり
エイジングケアの一環として糸リフトの施術は一般的に行われているが、今回の事故情報により、この施術にもリスクがあると認識することができる。
消費者庁の公開した事故情報では、さらなる事故の詳細はうかがい知れないが、糸リフトの潜在的な事故のリスクには注意しておく必要はあるだろう。
参考文献
消費者安全法の重大事故等に係る公表について(2月8日)
https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms201_240208_01.pdf
たるみ改善の施術で重大事故、顔の感覚が鈍くなる問題明らかに
https://biyouhifuko.com/news/japan/5454/
目の下のたるみ手術で重大事故、下まぶたが外に反り閉じられず、消費者庁公表
https://biyouhifuko.com/news/japan/3265/
脱毛や痩身関連の施術でヤケド、消費者庁が12月に報告、重いヤケドの被害も発生
https://biyouhifuko.com/news/japan/4983/
レーザー照射やHIFUで事故、消費者庁が報告、2023年5~6月に関西で
https://biyouhifuko.com/news/japan/4430/
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