レーザー治療後の肌回復に、ラミニン-5フラグメントクリームの科学的根拠、韓国の研究グループ発表

2024.2.21

レーザー治療後の赤みやヒリヒリ感への効果を検証

レーザー治療後のケア。写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

レーザー治療の副作用 → 皮膚の赤みやヒリヒリ感が生じる。

アフターケアの重要性 → 適切なアフターケアにより、治療後の皮膚の過敏症状を軽減。

ラミニン-5フラグメント含有鎮静クリームの検証 → CO2レーザー治療後、ラミニン-5フラグメントを含有する鎮静クリームの効果を検証。

研究方法 → 28人の参加者に対し、片側の顔にクリームを塗布し、もう片側は何も塗布せずに比較。

効果と安全性の評価 → 客観的および主観的評価を組み合わせて、クリームの有効性と安全性を検証。

　今回の研究によると、レーザー治療は美容医療の分野で広く利用されているが、治療後にはしばしば皮膚の赤みやヒリヒリ感の副作用が生じる。これらの症状を軽くし、皮膚の状態を悪化させないことは重要。

　レーザー治療後の皮膚は過敏になりがちで適切なアフターケアが必要になり、多くのケア製品が提案されている。一方で、科学的根拠に基づいた効果の評価は限られていたという。

　今回、「ラミニン-5フラグメントを含有する鎮静クリーム（商品名CEBELIA Extreme Care）」の効果が検証された。研究は、28人を対象にCO2レーザー治療後、片側の顔にラミニン-5フラグメント含有鎮静クリームを塗布。もう片側は比較対照として何も塗布しないものとされた。

　その上で、客観的評価と主観的評価を組み合わせて、クリームの有効性と安全性が検証された。

皮膚状態が改善

レーザー治療の影響。写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

ラミニン-5フラグメント含有鎮静クリームの効果 → レーザー治療後の皮膚の赤みやヒリヒリ感を有意に軽減。

改善された時点 → 治療直後10分と治療後2日目にクリームを塗布した側の皮膚状態が顕著に改善。

患者の満足度 → 高く、治療期間中の合併症は観察されなかった。

研究の意義 → レーザー治療後のケアにおける新たなパラダイムを提示し、治療後の回復期間をより快適にする可能性を示唆。

利益相反の有無 → 研究グループはメーカーと明示している。

　研究結果は、ラミニン-5フラグメント含有の鎮静クリームがレーザー治療後の皮膚の赤みやヒリヒリ感を有意に軽減することを示した。特に、治療直後10分と治療後2日目において、クリームを塗布した側の皮膚状態が顕著に改善された。

　また、患者の満足度も高く、治療期間中の合併症は観察されなかった。

　この研究は、レーザー治療後のケアにおける新たなパラダイムを提示するものである。ラミニン-5フラグメント含有鎮静クリームは、美容医療におけるケアを改善し、治療後の回復期間をより快適にする可能性があるという。

　なお、研究グループは、メーカーと利益相反はないと明示している。

参考文献

A prospective clinical study evaluating the efficacy and safety of a Laminin-5 fragment contained soothing cream in post-laser treatment care
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38375949/

手術後の傷跡の不安にさよなら、レーザー光の力と効果
https://biyouhifuko.com/news/research/5299/

レーザー照射やHIFUで事故、消費者庁が報告、2023年5～6月に関西で
https://biyouhifuko.com/news/japan/4430/

医療脱毛で脇の広範囲にヤケド、消費者庁が報告、2023年5月に東京都で
https://biyouhifuko.com/news/japan/4334/

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