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【KIMES 2025】ピコレーザーで引き締めやトーニング、業界トップレベルの出力で幅広い用途に対応、プラズマとRFを1台で実現するなど「多機能化」が注目

 2025年3月20〜23日、韓国ソウルCOEXで開催された医療機器の国際展示会「KIMES 2025」では、照射系の美容医療機器の最新版も登場した。

 注目されたのは、メーカーの説明によると業界トップクラスの出力を実現したピコレーザー。また、1台で複数の機能を持った、いわば「1台多役」のオールインワン型の美容医療機器も目立っていた。

世界最大級の出力ピコレーザー

BLUECORE社のPICORE MAX。(写真/編集部)

BLUECORE社のPICORE MAX。(写真/編集部)

  • 注目製品→ 韓国BLUECORE社の「PICORE MAX(ピコア・マックス)」が展示され、高出力ピコレーザー機器として注目。
  • 施術対象→ タトゥー除去、シミ・くすみ治療、引き締め、トーニング、肌の若返りなど幅広い用途。
  • ハンドピース→ 「Recurve(肌に沿わせる形状)」と「Focus(一点集中型)」を使い分けて、表皮から真皮まで深度に応じた照射が可能。

 国内でも、タトゥー除去をはじめ、美容施術で高い効果を発揮することからピコレーザーへの関心が高まっている。そうした中で、韓国BLUECORE社がPICORE MAX(ピコア・マックス)を展示し、注目を集めていた。同社によると、これは世界最大級の出力を実現しており、高エネルギーのレーザーをより短時間で照射することで、有効性や安全性が高まるという。

※最大出力1200mJ(波長1064nm)。ピークパワー2.67GW、パルス幅450ピコ秒。同社の資料では、他社製品はピークパワーが1.0~1.3GWで、パルス幅750ピコ秒と示している。高エネルギーを短時間で照射することで、メラニンやインクなどの色素粒子をターゲットにしやすく、周囲組織への熱影響が相対的に少なくなる可能性がある。

 引き締めやトーニングや肌の若返り効果も強調されていた。メーカー資料によると、「Recurve(先端が丸みを帯びており肌に沿わせられる)」や「Focus(先端がとがったような形で肌の一部分に集中して当たる)」などと名付けられたハンドピースを使い分けることで、レーザーが届く深度を調節することができる。これにより、表皮から真皮層に至る各層を精密にターゲティングできるようにしている。これによって、メラニン除去やコラーゲン生成などの効果が得られる。

1台にRFとプラズマ、2024年にFDA承認

Hironic社が開発したSilkro with Plasma。(出典/Hironics)

Hironic社が開発したSilkro with Plasma。(出典/Hironics)

  • 新製品→ 韓国Hironic社の「Silkro with Plasma」は、RF(高周波)とプラズマの両方を搭載した美容医療機器で、2024年に米国FDAの承認を取得。
  • プラズマの用途→ 肌表面に作用し、美白や製剤の導入などに活用。
  • RFの応用→ ニードルやマイクロニードルと組み合わせることで、真皮層へのアプローチが可能となり、ニキビ痕改善やコラーゲン生成を促進。
  • 追加機能→ 膣専用のハンドピースにより、膣の若返り治療にも対応可能。

 韓国Hironic社が開発し、米国食品医薬品局(FDA)により2024年承認済みの「Silkro with Plasma(シルクロ・ウィズ・プラズマ)」。これは、一般的によく使われている高周波(ラジオ波、RF)に加えて、プラズマも使えるようにした美容医療機器だ。

 プラズマに関しては、米国Apyx Medical社が開発したRenuvion(レヌビオン)をヒフコNEWSで紹介している。ガスを加熱してプラズマ状態にし、これによって脂肪組織や皮下の結合組織を加熱する仕組みだ。プラズマにも用途はさまざまで、Hironic社によると、シルクロ・ウィズ・プラズマは、肌表面に作用して、美白のほか、製剤を導入するなどの目的で使われるという。

 一方で、「RFは、ニードルやマイクロニードルと組み合わせたハンドピースを用いることで、ニキビ痕の改善などに活用できる。ニードルやマイクロニードルを介して真皮の深部にRFを届けるため、表面のアブレーションを最小限に抑えながらコラーゲン生成が期待できる。また、腟専用のハンドピースによって腟の若返りにも使用される。

 マイクロニードルRFは、韓国Jeisys社の「POTENZA(ポテンツァ)」と同様に注目される可能性がある。

 このように1台で、複数の機能を持つ機器はほかの会社からも展示されていた。1台多役はクリニックにとっても、コストパフォーマンスが良いことから導入が進む可能性がある。

参考文献

首などのたるみ改善する新技術「レヌビオン」、脂肪など圧縮し引き締め、高周波とヘリウムガスで限られた部位を0.5秒だけ加熱、米国形成外科学会が特徴を解説
https://biyouhifuko.com/news/world/8671/

2023年発表の試験結果に基づく「レヌビオン」の効果、FDAが首やあご下のたるみに適応拡大、施術の動画や写真も
https://biyouhifuko.com/news/research/8688/

【KIMES 2025レポート】韓国で注目される膣専用の美容医療機器、乾燥、弛み、炎症など、QOL向上に対応、高周波やレーザーの最新デバイスが登場
https://biyouhifuko.com/news/column/12047/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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