美容クリニック看護師座談会vol.5 「美容の最先端はやっぱり韓国なの? 国内の美容業界に与える韓国の影響を聞いてみた」
ヒフコNEWSでは、美容クリニック看護師の座談会を連続でお届けしていく。今回は3人の看護師に、日本の美容医療が韓国から受けている影響について語ってもらった。
──美容医療機器然り、美容業界では韓国から入ってくるものが多いイメージ。韓国の影響はやはり大きい?
有紀:私は大きいと思っていて。来月(23年3月)うちのクリニックの社員旅行を兼ねて韓国研修へ行きます。ハイフの研修を受けるんです。通訳も雇いました。
韓国は、ジェイシスなどハイフの本社がある国なので、やはり進んでいる印象です。また、韓国では、ハイフはドクターしか打てないため、ドクターが試行錯誤した技術なので、かなりレベルが高いんです。研修にも、ドクターの同伴が必須です。看護師はもちろん、カウンセラーなどのクリニックのスタッフ全員で行って、韓国の技術を国内に持ち帰りたいです。
今回が初めての韓国研修なんですが、今後、定期的に行きたいと考えています。受け入れのクリニックを探すのが、大変なんですが……。
Mariko:韓国のクリニックに受け入れてもらえることがすごいことだと思います。国内でもほとんどないですよね。あまり聞いたことないです。
有紀:今後関係を築いていって、国を越えて、色々なクリニックの看護師さんにも伝えられるよう、しっかり勉強してきます。
──是非、美容業界の日本と韓国の懸け橋になっていただきたい。
有紀:なれますかね。頑張ります。
恵梨香:銀座のクリニックでは、水光注射にこだわりを持って取り組んでいるのですが、院長がなぜ取り入れたのかというと、2013年頃、韓国に先生が勉強しに行った際、「なんで韓国の人はみんな肌がきれいなの?」と聞いたら、「水光注射っていうのをやっているんだよ」と言われたそう。
当時、日本では全然流行っていなかったんですが、それで、「うちで取り入れてみよう」ということで、取り入れて、今機械が7、8台目ぐらいに変わっています。肌質改善には効果てきめんで、人気治療になっています。
韓国は歴史として美容を取り入れている面もあり、生活に根付いていますよね。隣でパッと見たら、タクシーの運転手さんのような、ごく一般の方も治療を受けていたりするんです。
Mariko:韓国の影響は日本では切り離せないと思っています。輪郭の手術をする際に、「こういうのが理想です」という写真を皆さん持ってこられるんですね。それが、すごく韓国の方が多いです。韓国アイドルだったり、韓国女優さんの輪郭や鼻など。で、骨切りして、その輪郭に寄せたり鼻手術もして、韓国の美容外科の症例写真を持ってこられることも多いので、やはり韓国のトレンドは日本に来ていますね。
日本人が目指すには、ハリウッド女優は骨格があまりにも違いすぎますが、韓国女優ですと骨格も日本人に近いので、自分の目指せる美なんだと思います。
看護師プロフィール ※50音順
藤尾有紀さん(34)
大手美容外科で勤務した後、様々なクリニックの立ち上げ、看護師長を経験しながらメディカルアートの技術を習得。現在は、リアンクリニック表参道院で看護技術の総責任者でありながら、アートメイク部門の代表も歴任している。ハイフとサーマジェンが人気のある美容看護師で、経験は10年。栗好きゆえ愛称はゆきまろ。
Instagram → @fujioyuki.nurse(ゆきまろ美容ナース)
Marikoさん(38)
7年間の臨床経験を経て、美容クリニックで約10年間勤務。現在は、アーククリニックとアークスキンクリニックで看護部長を兼任している。外科から派生したクリニックであるため、輪郭3点とも呼ばれる小顔形成術や骨切り手術が人気。また、昨年8月に開業した美容皮膚科アークスキンクリニックも併設している。
Instagram → @ark_marik(arkclinic看護部長)
水野恵梨香さん(37)
エステティシャンを経験した後、看護師に転職。総合病院を経て、大手美容クリニックに入社し、現在は東京トータル美容クリニックの看護師長を務めている。アンチエイジング専門のたるみ系レーザーや人中短縮レーザー、美肌にする注射器が人気で、AGAに悩む男性も多数いる。また、N2クリニックホテル椿山荘東京院にも兼務している。美容看護師歴は6年。
Instagram → @eribiyou_11(えりナース)
(写真/編集部)
次回 美容クリニック看護師座談会vol.6「美容クリニックで増える看護師施術 技術習得はどのように行う?技量で仕上がりに差が出る施術は?」https://biyouhifuko.com/news/column/1402/
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