
メンズミュゼの経営権取得の発表。(出典/グローバルブリッジファンド)
一時休業となったミュゼプラチナムに関連した男性向け店舗「メンズミュゼ」が別会社に移行したという発表があった。
グローバルブリッジファンドが2025年3月10日付で株式会社メンズミュゼの経営権を取得したと説明している。
新しい経営体制の下で「新生ミュゼ」と説明

一時休業を発表。(出典/ミュゼプラチナム)
ヒフコNEWSでも伝えている通り、エステ脱毛大手のミュゼプラチナムは2024年11月から従業員への給与支払いの遅れが続き、この3月に一部店舗の従業員が自主的に休業したことをきっかけに、全店の一時休業に踏み切っていた。
ミュゼプラチナムでは、全役員が解任されたとの報道があり、経営の混乱も伝わっている。
そうした中、旧経営陣が支援を受けていたグローバルブリッジファンドがこの3月に、ミュゼプラチナムの男性向け脱毛を手掛けるメンズミュゼ株式会社の経営権を取得したと発表。この会社は「新生ミュゼプラチナム株式会社」として再出発すると説明されている。
グローバルブリッジファンドによると、女性向け店舗を運営するMPH株式会社とは別法人で、今後は独立した経営方針で男性市場への注力を進めていくという。従来の給与支払い遅延問題もすでに解消されたとし、通常営業を継続中であると説明されている。
現在、MPH株式会社をめぐっては、役員解任後、新たな経営陣が一時休業を発表すると共に、優良企業から資金支援を受ける方針を明らかにした。
新旧の経営陣の対立が続いているとも報じられており、男性向け店舗の経営権の取得を含めて状況は不透明だ。
男性脱毛が女性を上回る時代も関係?

相川佳之(あいかわ・よしゆき)氏。SBCメディカルグループホールディングス CEO(写真/村田和聡)
今回の男性向け脱毛店舗の動きと直接関係するかは分からないが、目下、男性の脱毛希望者が増えている。
ヒフコNEWSでは、SBCメディカルグループホールディングスCEOである相川佳之氏へのインタビューで、男性脱毛が女性脱毛を上回るという、業界における大きな変化を取り上げている。
エステ脱毛も医療脱毛も、運営会社の経営破たんが繰り返されている。女性を中心とした、複数回の脱毛をまとめたコース契約型の市場は、今後大きく変化していくだろう。男性の脱毛需要が増える中で、コース払いから都度払いへと移行し、さらに価格上昇の可能性もある。脱毛を検討するときには、新しい状況を踏まえておくことが必要だろう。