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シミやアザを自然に隠す「ナノコンシーラーシート」 日本の共同研究で開発 厚塗り感を避けてカバー 試作品は「悩みが気にならなくなった」の回答も

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シミの悩みにはどう対処するか。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

シミの悩みにはどう対処するか。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

 シミやアザは、美容医療による改善を目指す方法もあるが、すぐに治療を受けるとは限らず、日常の中で自然にカバーしたいというニーズも大きい。そのため、化粧をはじめ、さまざまな方法で隠す工夫がされてきた。そうした中で、薄いシートで隠すという選択肢が示された。

 コーセーが2026年4月、パナソニックインダストリーとの共同開発により、シミやアザを自然にカバーする「ナノコンシーラーシート」を開発したと発表した。

見た目だけでなく心の負担にも

シミの症状に関する悩みの内訳。(出典/コーセー)

シミの症状に関する悩みの内訳。(出典/コーセー)

  • 悩む人は少なくない→ シミやアザに悩む人は約4割で、多くがカバーしたいと感じている。
  • 心理面にも影響→ 自信の低下や周囲の目が気になるなど、心の負担にもつながっている。
  • 新しいカバー方法→ 厚塗り感を抑えながら自然に隠すため、超薄膜シートを活用した。

 同発表によれば、今回の開発の背景には、シミやアザが単なる美容上の悩みにとどまらないという点があるという。コーセーが15~69歳の日本人男女を対象に行ったインターネット調査では、シミやアザに何らかの悩みを抱える人は約4割に上り、約7割が「カバーしたい」と考えていた。

 回答では、「自分に自信が持てない」「気持ちが落ち込む」「周囲の目が気になる」といった声が多く、シミやアザが心理的な負担や社会参加の壁になっている現状も浮かび上がった。「有効な対処法がない」という回答も上位になった。

 コーセーは、従来のコンシーラーやシートタイプの製品とは異なる新しい方法に着目。従来品では、カバー力を高めると厚塗り感が出やすく、自然に仕上げようとすると隠しきれないという難しさがあったことから、ナノメートル(ナノは10億分の1)単位の薄さで作られた「ナノコンシーラーシート」の開発に至った。

 この技術では、パナソニックインダストリーの超薄膜ナノシート技術に、コーセーの「コンシーラーヴェール理論」を組み合わせた。コーセーによれば、一つは、シミやアザの境目をなだらかなグラデーションで周囲の肌色になじませる考え方。もう一つは、肌が本来持つ細かな色むらをあえて再現して、シートを貼っているような不自然さを減らす考え方だ。

超薄膜シートで自然なのに隠せる工夫

シミをカバーするなのコンシーラーシートの効果。(出典/コーセー)

シミをカバーするなのコンシーラーシートの効果。(出典/コーセー)

  • 薄いシートでカバー→ ナノメートル単位の薄さで、肌になじみやすい設計。
  • 自然さとカバー力を両立→ グラデーションや肌の色むら再現で、不自然さを抑える。
  • 選択肢を広げる技術→ 治療だけでなく、日常で自然に隠したい人の新たな手段になる可能性。

 同社によれば、高密度にカバー成分を積み重ねた超薄膜シートに緻密なデザインを施すことで、「自然に見えるのにしっかり隠せる」仕上がりを工夫。試作品のモニターテストでは、「シミを自然にカバーできた」「白斑が目立たなくなった」「肌になじんだ」といった評価に加え、「気持ちに余裕ができた」「安心感があった」といった心理面での前向きな声も得られたという。

 シミやアザの悩みに対しては、美容医療で改善を図る道もあれば、まずは自然にカバーしながら生活したいという考え方もあるだろう。今後、実用化の可能性もありそうだが、今回の開発は、肌の悩みを持つ人の選択肢を広げるものとして関心を集めそうだ。

参考文献

しみ・あざなどの深い肌悩みに寄り添う ナチュラルハイカバーを叶える「ナノコンシーラーシート」を開発
https://koseholdings.co.jp/ja/kose/news/9952/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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