東京の矯正歯科が破産の申し立てへ、歯科医師の逮捕で混乱、マウスピース矯正で路頭に迷う人々が発生
ポイント
- 東京の矯正歯科クリニックが経営陣の逮捕を受けて破産申し立てを報告
- 別の事件で業務停止中の元副院長に歯科施術をさせていた
- マウスピース矯正に関連した歯科医院のトラブルが続いている
東京都新宿区の歯科医院、あーすマウスピース矯正Lab新宿本院を運営する医療法人社団成優会が破産を申し立てる見通しになった。きっかけは、経営陣の逮捕で、これをめぐって診療不能になる混乱が起きていた。
経営陣の逮捕で診療不能に
東京都新宿区で矯正歯科クリニック、あーすマウスピース矯正Lab新宿本院(以下、あーす)を運営していた医療法人社団成優会が破産を申し立てる見通しになった。
同法人をめぐっては、元副院長が22年8月に別の事件で3年間の業務停止処分を厚生労働省から受けていた。それにもかかわらず、同法人は元副院長に歯科診療を行わせていた。これにより23年9月に警視庁が、業務停止命令中の元副院長に歯科施術をさせていたとして、理事長と元副院長を逮捕。9月以降、あーすでは院長不在となり診療不能に陥っていた。医療法のルールでは、院長不在のままでは診療できないからだ。
そこで別の医療法人があーすに処置室を無償で貸して、診療を続けることになったが、あーすの再開が困難となり、結局、間借りの対応を中止。あーすの受診者は行き場を失う状況になった。今回の破産の件もあり、間借りさせていた別法人には患者からの問い合わせが相次ぎ、混乱が広がっている。
相次ぐマウスピース矯正をめぐる混乱
ヒフコNEWSで伝えているように、マウスピース矯正をめぐっては、この9月に東京プラス歯科矯正歯科というクリニックを運営していた法人が経営破たんしたばかり。この医院では、マウスピース矯正のコストが高い中で、コロナ禍の影響により売上が伸び悩み、収益が悪化していた。
さらに、ダイヤモンドの報道によると、また別の医療法人でも、マウスピース矯正をめぐって、無料で歯科治療を受けられると集められた人々が高額の治療費を支払うトラブルが起きていることが報じられている。
マウスピース矯正の人気が高まっている中で、歯科医院の経営が悪化している状況が目立っている。矯正治療を検討している場合にはこのような状況を知っておいた方が良いかもしれない。
参考文献
あーすマウスピース矯正Lab 新宿本院
https://www.mouthpiece-kyouseilab.com/
ご連絡 成優会(あーす矯正歯科)にまつわるお問い合わせについて
https://mp-clinic.co.jp/news/20231017/
マウスピース歯科矯正「実質無料」トラブルで業界大激震、被害は1000人・10億円以上か
https://diamond.jp/articles/-/307802
全国展開の「東京プラス歯科矯正歯科」、医療法人が民事再生法申請、経営行き詰まりはなぜか?
https://biyouhifuko.com/news/japan/3598/
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