オーガニック美容品市場拡大中、DTCからブランド直営店での新たなトレンド、矢野経済研究所の報告
ポイント
- 自然派・オーガニック化粧品の市場が2022年度は前年比5.5%増の1733億円に
- コロナ禍でネット上で人気になったブランドは、直営店で体験できるように移り変わった
- さらなる差別化によってブランド力を高めたところがより人気になると見られている
自然派・オーガニック化粧品の市場が成長している。2023年11月に、矢野経済研究所が最新の調査結果を報告している。
DTCから体験型直販店まで間口が広く
「自然派」「ナチュラル」「オーガニック」「無添加」など、自然な成分を使った化粧品が広まっている。矢野経済研究所によれば、22年度のブランドメーカー出荷金額ベースは前年比5.5%増の1733億円と推計されている。
同研究所によると、「環境保護」「持続可能性(SDGs、サステナブル)」といった考え方への関心が高まっていることが背景にある。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限が緩和され、店舗への訪問が回復傾向にあり、こうした自然派・オーガニック化粧品のブランド直営店での売上高が増加しているという。
これらの分野の化粧品については、20年度~21年度にかけて、新興ブランドがコロナ禍の中で、自社直営のECチャンネルを通じて自社開発の製品を販売し、100億円規模へと成長した事例があった、と同研究所は紹介する。この時期には、ネット上で商品を広く知らせ直売するDTCブランドが人気を博した。22年度、コロナ禍の行動制限が緩和され、直営店で実際に商品を試す「体験型」へのリニューアルが行われていたという。
さらに現在、一般ユーザーは「自然派」「オーガニック」という点に単純に引かれるばかりではなく、プラスアルファの価値を求めるようになっているという。そのため、いかに差別化して、ブランド力を高めるかが問われている。
同研究所は、こうした中でも市場の成長は続き、23年度も前年比3.4%増の1792億円と市場は広がると予想している。
コロナ時代を経て人気の化粧品は変化
ヒフコNEWSでは、化粧品ブランドの市場に関する話題も取り上げているが、最近の調査によると、外出機会が増える中で、ポイントメイクとスキンケアが人気になっている。マスク着用が減る中で、リップカラーを使う人が増えると予測され、低価格帯ポイントメイクが注目を集めている。また、スキンケア製品では高級価格帯のものが好まれる傾向が見られる。
一方で、化粧品企業と医療機関が協力して、医療機関での販売を目指す専売の化粧品を開発する取り組みも盛んになっている。
コロナ時代を経て一般ユーザーが化粧品に求められる価値は変化し、持続可能性やSDGsと対する社会的関心が高まる中で、人気の化粧品も徐々に変化しているのかもしれない。
参考文献
自然派・オーガニック化粧品市場に関する調査を実施(2023年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3403
化粧品の最新トレンド、外出機会が増えてポイントメイクとスキンケアが人気に、富士経済が発表
https://biyouhifuko.com/news/japan/3246/
美容医療向けに美白とシワ改善の化粧品、ポーラメディカルが2024年1月に、ドクターズコスメに動き
https://biyouhifuko.com/news/japan/4586/
美容医療の未来に?コスメ企業が医科大学と連携する新たなトレンド
https://biyouhifuko.com/news/japan/4151/
ポーラ・オルビス、美容医療市場に新規参入、リンクルショット開発者、末延則子氏が率いる
https://biyouhifuko.com/news/japan/3718/
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