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美容医療向けに美白とシワ改善の化粧品、ポーラメディカルが2024年1月に、ドクターズコスメに動き

カレンダー2023.12.3 フォルダー 国内

ポイント

  • ポーラメディカルが医療機関向けの化粧品を2024年1月に発売する
  • 美白とシワ改善の効果を目的として2つの製品を初回のラインナップとする
  • 化粧品メーカーが医療機関と協力する動きを増やしている
化粧品メーカーが医療分野との関係を強める。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

化粧品メーカーが医療分野との関係を強める。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 ポーラ・オルビスホールディングスが10月に設立した新会社であるポーラメディカルが2024年1月から、クリニック向けの化粧品を発売すると発表した。

美白とシワ改善の製品を投入

クリニックで販売される化粧品が増える。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

クリニックで販売される化粧品が増える。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 ポーラ・オルビスホールディングスは、医療分野の研究に継続的に取り組み、グループのポーラ化成工業は定期的に研究成果を発表している。10月設立のポーラメディカルも、ポーラ化成工業と共に、連携するクリニックと協力して新製品の開発を進める計画を進めている。設立時の発表によると、メディカルコスメのほか、アートメイクなどの新しい製品を投入すると説明している。

 そうした中で、最新の動きとして、「POLA Medical Experiences(P-MedX)」という医療機関向けサービスの一環として、メディカルコスメシリーズ「Dive(ダイヴ)」を24年1月1日に発売することが発表された。このシリーズは、美容医療を受けた人を対象として、「ありたい美しさは、自分で選べる。」というメッセージがコンセプトになっている。

 初回のラインナップには、美白を目的とした「ダイヴブライトセラム」とシワ改善の「ダイヴサインズセラム」が含まれる。これらの製品の開発には、専門医と協力するTomorrow Medicalと、アートを強みとするHeArtとの協業が行われる。

化粧品メーカーが医療機関が協力

ロート製薬は藤田医科大学と連携。写真は都内の藤田医科大学東京先端医療研究センターの開所式。(写真/編集部)

ロート製薬は藤田医科大学と連携。写真は都内の藤田医科大学東京先端医療研究センターの開所式。(写真/編集部)

 ヒフコNEWSで伝えているが、化粧品メーカーが医療機関との連携を強めている。資生堂は中国の医療機関と連携するほか、ロート製薬は藤田医科大学と連携している。ポーラ化成工業も獨協医科大学と共同研究を進めている。

 また、矢野経済研究所によると、国内の美容医療の市場は約4000億円で拡大傾向にある中で、ドクターズコスメの取扱いを強化する医療機関が増加。今後、大手の化粧品メーカーが開発した製品がクリニックでの展開を増やしていくことが想定される。

参考文献

ポーラメディカル、メディカルコスメブランド「Dive」を上市
https://polamed.co.jp/news/news-73/

ポーラ・オルビス、美容医療市場に新規参入、リンクルショット開発者、末延則子氏が率いる
https://biyouhifuko.com/news/japan/3718/

ポーラ化成工業、獨協医科大学と皮膚浸透性の共同研究を開始 化粧品成分の皮膚内分布を把握し安全で効果的な化粧品の開発に弾み
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20231030.pdf

学校法人藤田学園とロート製薬株式会社が合弁会社設立、リアルワールドデータ事業に参入
https://www.rohto.co.jp/news/release/2023/0510_01/

藤田医科大学が東京で若返り治療、10月に先端医療研究センター始動、美容医療の展開も視野に
https://biyouhifuko.com/news/japan/3548/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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