群馬県エステサロンでの痩身施術中に重傷ヤケド発生、腹部にII度の熱傷、消費者庁が注意喚起

痩身の施術によって重症ヤケド。（写真／消費者庁）

　美容目的の施術中に発生する健康被害が続出する中、群馬県のエステサロンで重大な事故が発生した。

　消費者庁が2024年8月29日にこの事故を公表した。

痩身の施術で重症ヤケド

　消費者庁は毎週、消費者が巻き込まれた事故の事例を重大なものと、重大ではないものも含めて公表している。今回、重大な事例として、群馬のエステで発生したヤケドのトラブルを公表した。

　2024年5月、エステサロンで痩身機器を使用した施術を受けた女性が腹部にII度の熱傷を負った。

無資格者のHIFUは医療行為

　厚生労働省は、24年6月にエステなどでの無資格者によるHIFU（高密度焦点式超音波治療、ハイフ）施術が医師法に違反する可能性があるとし、無資格者による施術に対する規制を強化する動きを見せている。

　今回の群馬県の事故はHIFUによるものかは分からないが、規制強化の直前までエステサロンで行われた施術により重大な事故が発生していることが分かる。24年2月、鹿児島県でもエステでHIFU施術を受けた女性が、左手の指にしびれを感じ、後に左尺骨神経障害と診断された。このような事故の背景には、無資格者による施術が増えている点が指摘された。

　HIFUについては、エステでの事故が問題になってきたが、医療機関でも事故と無縁というわけではない。施術を受ける施設は慎重に選ぶことが重要だ。