肌のシミ・くすみ・シワ・うるおいなどの未来、資生堂と理化学研究所が数式で予測
ポイント
- シミやくすみ、シワなどの肌の状態と体や心の関係を数式で示すことに成功した
- 例えば肌の水分量が、酸化ストレス、体格、血液成分などで示されることが分かった
- 2000以上のアルゴリズムの開発により肌トラブル予防などに生かされる見通し
資生堂と理化学研究所の共同研究により、これからの肌の状態を予測できるかもしれない。資生堂が2023年9月20日に研究成果について発表した。
科学で肌の未来を予測する
ヒフコNEWSでも伝えているが、肌の状態は、さまざまな要因に左右されている。
資生堂は、肌、体、心の関係に興味を持って、その研究をしてきたという。ただ単に肌状態を良くしたり、将来どうなるか予測したりするだけでなく、肌のトラブルを防ぐことも重要に考えてきた。
そうした中で、日本を代表する研究所の一つ、理化学研究所と20年から共同研究を始めた。20~40代の日本人女性の肌のシミ、くすみ、シワ、うるおいなどを調べ、さらにそれぞれの人の体格や体組成、血液、日常の生活習慣、気持ちの状態などの情報も基に、それらの関係を示す数式を作ることを試みた。
肌のこれからを予測するアルゴリズム見つかる
研究を通して明らかになったのは、数式を使って肌の状態を予測できることだ。具体的には、例えば、皮膚の水分量に関する数式が見つかった。この数式は、体の酸化ストレスや体格、血液中の成分、手の握力などとの関連を示すものだった。
同社では今後、このようなアルゴリズムを2000以上に増やす予定だという。
生活者一人ひとりの「なりたい肌」「ありたい姿」を実現するために、化粧品によるケアに加えて、身体や心の状態に着目した生活習慣の提案など、肌・身体・心が調和した状態へ導く新たなアプローチの開発を加速させることが期待できます。
同社のこのような説明の通り、将来的には、それぞれの人に合わせた肌の状態の予測ができるようになり、それに基づいて肌の問題を予防できる可能性がある。
参考文献
資生堂、理化学研究所と共同で、 肌・身体・心の関係性に基づく新規肌予測モデルを開発
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003691
美肌の秘密はDNAにあり、資生堂が遺伝子解析でスキンケア提案
https://biyouhifuko.com/news/japan/2479/
シミやシワのできやすさに個人差があるのはなぜ?背景に遺伝子の違い、日本メナード化粧品が発表
https://biyouhifuko.com/news/research/3087/
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