美肌の遺伝子?シミの発生しにくさと関連する「RBMS3」、ポーラ化成工業が発見
ポイント
- シミの発生しやすさに関連する遺伝子を発見した
- これまでシミとの関連が知られていないRBMS3という遺伝子が明らかに
- アルテアという植物を使うと、遺伝子の働きを高められることも分かった
シミの発生しやすさと遺伝子との関連が明らかになった。2023年12月に、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業が報告した。
20~30代でシミが発生する人と、50~60代でもシミがない人
シミの原因としては、紫外線などの生活環境があるが、同じ条件であっても、シミができやすい人と、できにくい人が存在する。このような差の背景には、遺伝的な違いがあると考えられる。
このため、ポーラ化成工業の研究グループは、シミの発生しにくさに着目し、どのような遺伝子がシミの発生しにくさに関連するのかを調べることにした。
具体的には、20~30代でシミが発生していた人と、50~60代でもシミが発生していない人の遺伝子の違いを比較調査した。
シミに関連した遺伝子を発見
こうして判明したのは、RBMS3と呼ばれる遺伝子がシミの発生しやすさと関連していることだった。
RBMS3という遺伝子は、これまでシミとの関連が知られておらず、今回の研究で初めてシミとの関連が判明した。
詳しく調べたところ、RBMS3遺伝子が減ると、「メラノサイト刺激因子」が増え、シミの原因となるメラニンの産生が細胞内で増えることが分かった。
同社では、アルテアという植物がこの遺伝子の働きを高める効果を持つことを確認した。このような研究が進むことで、シミを防ぐ方法につながるのかもしれない。
参考文献
先天的なシミのできにくさに着目し新たなターゲットを発見 RBMS3 遺伝子がシミ抑制に関与していることを解明
https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20231205.pdf
女性82%「肌に自信なし」、毛穴・シミ・乾燥が悩みの上位、DHCが20~50代1000人調査
https://biyouhifuko.com/news/japan/4508/
シミ取り施術での問題発生、国民生活センターが返金トラブルを詳細解説
https://biyouhifuko.com/news/japan/3684/
シミやシワのできやすさに個人差があるのはなぜ?背景に遺伝子の違い、日本メナード化粧品が発表
https://biyouhifuko.com/news/research/3087/
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