「よれない日焼け止め」開発、資生堂が発表
ポイント
- 資生堂が、塗布膜の「傷」や「よれ」を自動的に修復する日焼け止めの技術を開発
- 手や指で塗布膜が薄くなって、UV防御機能が低下する問題を解決
- 今後は、ベースメイク製品やリップ製品への応用も可能
2024年1月9日、資生堂が、肌に安定的な塗布膜を保つことのできる日焼け止めの「オートリペア技術TM」を開発したことを発表した。
進化する日焼け止め
資生堂の技術は次のような変遷をたどってきたという。
- 研究開始 → UV防御研究にいち早く着手。
- 消費者のニーズ → 日常生活から過酷なUV環境下までの肌保護。
- 2014年 水や汗に触れることでUV防御効果が強化される技術の開発。
- 2019年 熱によってUV防御膜が強化される技術の開発。
- 2021年 UVを美肌光(良い作用をもたらす可視光)へ変換する技術の開発。
日焼け止めの塗布膜が、手や指との接触や表情の動きによって薄れて、UV防御機能が低下する問題に着目。それを直す技術の開発が進められた。
自動的にミクロレベルの塗布膜のキズやよれを修復
今回開発された技術の概要は次の通りだ。
- 日焼け止め塗布膜の問題点 → 手指との接触や表情の動きによる「傷」や「よれ」が生じる。
- 「オートリペア技術TM」の開発 → 独自成分を含む粉末分散剤の配合により、塗布膜に適度な流動性。
- 修復メカニズム → 塗布膜が自動でミクロレベルの傷やよれを修復。
こうして UV防御機能の低下を防ぎ、日焼け止めの効果を保つ。
この技術が日焼け止めだけでなく、ベースメイク製品やリップ製品への応用も可能だという。日焼け止めの技術開発をさらに加速させ、太陽の下で活き活きと過ごせる世界を目指すと説明している。
参考文献
資生堂、自動でミクロレベルの傷やよれを修復する 日焼け止めの新技術「オートリペア技術TM」を開発
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003740
SPF信じて大丈夫?ハーバード大が教える日焼け止めの新常識
https://biyouhifuko.com/news/research/2661/
「日焼け対策」不足にアラート、「ブロードスペクトラム・耐水性」日焼け止めを
https://biyouhifuko.com/news/world/1601/
ブルーライトの影響を軽減。デジタル機器の光による肌ダメージ、シワ、たるみを防ぐコツを考える
https://biyouhifuko.com/news/research/166/
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