日焼け止めを使うことで、紫外線から肌を守ることで、運動したときの疲れや筋肉痛を軽くする効果があるという。2024年4月24日に資生堂が、獨協医科大学、早稲田大学との共同研究の結果を報告した。
紫外線対策が疲れにも影響
紫外線は皮膚の細胞にダメージを与えて、肌を老化させる。美容のために日焼け止めを使って肌を守ることは大切。肌が紫外線をうけることで、コラーゲン線維の密度、硬さ、弾力性が増すことなどが分かっています。これから夏に向けて肌を日光にさらす機会が増えるので気を付けることは欠かせない。
そんな日焼け止めを使うと、肌を守るだけにとどまらず、体の疲労感や筋肉痛を軽くする効果があるという。
研究グループでは、健康な男女16人を2つのグループに分けて実験。一方のグループには紫外線防御の効果がある日焼け止めを使ってもらい、もう一方のグループには、紫外線防御の効果を抜いたものを使ってもらった。その上で、運動した直後や回復中の体の変化を確かめた。
疲れに関連する乳酸の上昇が緩やかに
こうして確認され他のは、運動による肌の赤みが出てくるほど疲労感が増すこと。紫外線による肌のダメージが疲れに直結することが明らかになった。
具体的には、紫外線防御の効果を持った日焼け止めを使った場合に、疲労によって体にたまってくる乳酸が運動の6時間後や24時間後にも上昇しにくく、緩やかになることも分かった。ここから紫外線防御効果を持った日焼け止めを使う方が疲れの回復も早くなったことが確認された。
紫外線は肌のダメージにつながるだけではなく、疲れを増すような影響もあるということで、日焼け止めを使うメリットを考えるときの参考にしてよいかもしれない。