年齢を重ねると肌の変化を感じ始める方も多いだろう。そんな中、顔にはシワができる部位が15カ所も存在するが、広く認識されているのは「ほうれい線」「額」「目尻」の3カ所だけであることが、最新の調査で明らかになった。
意外な部位にシワが現れることもあり、適切なケアが行われないことでシワが進行する可能性があるという。今回の調査結果は、男女間でのシワに対する意識の差や、ケアが行き届いていない箇所が浮き彫りになったことを示している。
ポーラ化成工業が2024年10月3日に発表した顔のシワに対する意識調査によれば、見落とされがちなシワ部位へのアプローチが重要であることがわかった。
多くの人が認識するのは「ほうれい線」「額」「目尻」
従来、ポーラ化成工業はシワに関する研究を進める中で、顔にシワができる部位を細かく分けると15カ所にも上ることを確認している。「ほうれい線」や目尻の「カラスの足跡」など、特別な名称がつくほど広く認識されているシワ部位もある一方で、あまり注目されないマイナーなシワ部位も多い。これらの部位がどの程度人々に認知されているかを調べるため、同社はアンケート調査を実施した。
全国の20歳から70歳までの男女5349人を対象に、顔にシワができる15カ所を示したイラストと名称を提示し、思い浮かぶシワができる部位を全て選択してもらう形式で行われた。
男女で異なるシワへの認識
結果として、半数以上の回答者が選択したのは「ほうれい線」「額」「目尻」の3カ所のみで、次いで「眉間」が約3割の認識にとどまった。残りの部位は、シワができる場所としてほとんど認識されていないことが判明した。
また、シワに対する認識は男女で異なる傾向が明らかになった。女性の方が全ての部位でシワができる場所を認識している割合が高く、男性は特に「ほうれい線」「額」「目尻」以外のシワに対する認識が低い。この違いは、日常的な美容意識やケアに対する男女間の意識差によるものと考えられる。
同社によると、認識されていないシワの部位は、ケアが遅れがちになり、結果としてシワが進行しやすくなるリスクがある。同社は、顔全体のシワケアが必要であることを強調しており、特に認識されていない部位への予防が大切だとしている。毎日のスキンケアにおいて、見落としがちな部位にも目を向けてみるとよさそうだ。