美容医療の新潮流、2024年、アラガン・エステティックスが女性起業家に贈る2万5000ドル、助成金に見る個性と多様性への注目
美容医療大手、製薬企業アッヴィ(AbbVie)傘下で、ボツリヌス療法などで知られるアラガン・エステティックス(Allergan Aesthetics)が、女性起業家の支援を目的とした社会貢献活動を展開している。ビジネス界では男女のギャップが大きいといい、これを解消しようという試みの一環だという。具体的には女性起業家1人当たり2万5000ドル(日本円で約370万円)の助成金を提供して、ビジネスの成長を後押しするというもの。
同社は2024年2月21日、IFundWomenと共同で、この助成プログラムの継続を発表した。
ビジネス界における男女ギャップを埋める
同社によると、米国で女性がトップを務めるビジネスは約40%を占めるにもかかわらず、資金調達の面では依然として大きなギャップがあるという。23年の状況を見ると、女性主導のビジネスへのベンチャーキャピタルからの資金は全体の3%未満にとどまり、中でも、BIPOC(黒人、先住民、その他有色人種)女性が所有するビジネスへの投資は1%未満だったという。このような状況について同社では、「女性起業家の間で自信のギャップが広がっている」と表現する。
こうした問題に対処するため、「2024 ボトックス・コスメティック・グラント・プログラム(BOTOX Cosmetic grant program)」という名称の助成制度が実施される。このプログラムでは、20人の女性起業家に2万5000ドルずつの助成金を提供する。人的支援、コミュニティーなどを通じた支援なども行われる。
この助成制度は23年に初めて実施され、24年で第2回目となる。前回も20人の助成が選ばれており、その一人は、Postal Petalsの代表であるTalia Boone氏。は、支援によって手助けされたことに感謝の意を表している。同社のウェブサイトによると、花の直売をしており、ビジネスの拡大に役立てられたようだ。
美容医療の未来を拓く?
美容医療の中での大手企業として、アラガン・エステティックスは幅広い層への知名度向上に努めている。
ヒフコNEWSでも紹介したように、同社では美の多様性に着目し、個性に合わせた美容医療を志向しようとしている。この方針は、BIPOC女性を含む多様な女性起業家への助成という形でも具現化していると言っていいだろう。美容医療の未来をどう切り開くかという意味で、このような動きは見逃せないのではないか。
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