M22は、フォトフェイシャルの 老舗メーカーである米国ルミナス社の最新美肌治療機です。
IPLという光を照射し、さまざまな肌悩みを同時に改善していきます。
ダウンタイムがほとんどなく、シミによく反応する点が魅力。
このためシミは取りたいけれど ダウンタイムがいや」という人 は、ダウンタイムが7~10日程度続くレーザー治療ではなく、M22のマイルドな光治療を選ぶのも一つの方法といえます。
くすみ、ハリ、小じわ、透明感のアップなどにも同時にアプローチ可能なため、エイジングケアとして定期的に受ける人も増えているようです。
フォトフェイシャルとはそもそも何かを知りたい方は下記の記事をご覧ください。
フォトフェイシャルM22とは?
フォトフェイシャルって?
美肌メニューや美容機器の紹介などでよく見かける「フォトフェイシャル」という言葉ですが、これは美容皮膚科 治療に分類されるものです。では、一体どんな施術なのでしょうか?
「フォトフェイシャル」とは光治療と呼ばれる美肌治療の一種です。IPL(Intense Pulsed Light)という光を照射することで シミ、そばかす、ニキビ、顔全体のハリ・ツヤなど、さまざまな肌悩みに同時に効果を発揮するといわれています。
「フォトフェイシャル」という名前は、米ルミナス社のIPL治療機を用いた治療の施術名として商標登録されており、ルミナス社の機器を用いて治療を行った場合しか「フォトフェイシャル」という名前を使用できません。
「フォトフェイシャル」はフォトフェイシャル協会が認定した医療機関でのみ施術を受けることができます。
M22はフォトフェイシャルの最新機器
M22は今から約10年前に発売されたルミナス社のIPL照射機器で、厚生労働省の薬事承認 を受けています。
元祖フォトフェイシャルのナチュライトが進化し、最大8種類の異なる波長のフィルターが 搭載可能となっています。
悩みや肌質に合わせて適したフィルターを選択することで、より高い効果が期待できるのです。
さらに、今年2020年には、最新版のステラM22が登場しました。
光治療機 のなかでも シミに対する効果が強いといわれていたM22に、またさらに長い波長のフィルターがプラスされたことで、小じわや毛穴、ハリ感に対する効果も期待できるようになりました。
また、チップの種類も豊富になったことでより細かいシミにも対応可能となり、シミに対する効果もさらに向上しているようです。
M22(フォトフェイシャル) の治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧
M22の治療について
M22とレーザー治療の違い
シミ治療といえばレーザー治療が代表的ですが、レーザーはピンポイントに単一の波長を照射します。
波長とは光の長さのことで、波長が短ければ皮膚表面に、長ければ 皮膚深層にまで作用するのです。
シミやそばかす、ニキビ跡などに代表される肌トラブルはそれぞれ発生する深さが違うため、1種類の波長だけではすべての悩みに対処することはできません。
対してM22のIPLの光は帯のように幅広い(560nmから1,200nm)波長を持っているので、複数の肌トラブルに対し同時にアプローチすることができるのです。
また、レーザーはパワーが強い分、施術後はテープで保護したり、かさぶたになったりといったダウンタイム があります。
炎症も強く起こりやすく、治療後の色素沈着のリスクも高くなりやすいです。
「目立つシミだけを確実に取りたい!」という方にはレーザー治療が向いていますが、
- シミの範囲が広い
- ダウンタイムが気になる
- シミだけでなくくすみやハリ感、美白など肌全体を改善したい
という人は光治療が適応するでしょう。
M22の特徴とは?
現在光治療は、フォトフェイシャル以外にも、ルメッカ、ライムライト、BBL、フォトRFなど複数のメーカーからいろいろな機器が登場しています。
それぞれの機器にそれぞれの特徴があるので、自分の肌悩みにより合った 機器を選ぶとよいでしょう。
光治療についての詳しい解説はこちら
「光で肌を洗う」という主旨の商品コピーが話題となったM22の特徴はどんなところにあるのでしょうか?
フォトフェイシャルM22の一番の特徴は、最大8種類(最新機器のステラM22は9種類)の異なる波長フィルターを肌症状に合わせて自在に使い分けができる点です。
光は波長によってターゲットとなる色や深さが変わるため、改善したい肌トラブルに適したフィルターが選択できるというシステムは非常に画期的で、発売された当初、雑誌で特集が組まれるなど広く話題になりました。
血管専用フィルターは、赤ら顔、毛細血管拡張症、酒さ(しゅさ。慢性的な炎症性疾患のこと。 )に効果を示します。
また ニキビ専用フィルターは、ニキビやニキビ跡の赤み・ 色素沈着に集中的にアプローチできるフィルターです。肌の状態やアプローチしたい症状に合わせてフィルターを変えることで、狙った部分により集中的に光を照射することが可能です。
フィルターの使い分けに加え、照射間隔、エネルギー量なども細かく設定することができるところもルミナス社製品の特徴 でしょう。
これにより、一人ひとりの肌悩みに合わせたカスタマイズ治療が可能です。
M22は医療機関でのみ施術が可能ですが、医師が照射する施設 と、看護師が照射する施設があり、医師が施術する場合は値段が高く設定されていることが多いようです。
費用は光治療のなかでも少し高めに設定されているクリニックが多く、約20,000円~50,000円 (全顔)といったところ。
厚生労働省の薬事承認も取れている医療機器ですので、安心して受けることができる点もポイントです。
M22の効果は?
M22の光はシミ・ソバカスの原因であるメラニン色素 (黒)だけでなく、赤ら顔の原因であるヘモグロビン(赤)にも吸収され、組織にダメージを与えます。
また、従来の光治療では 改善が困難だった薄いシミ にも効果が期待できるのです。
肝斑に対しては、M22の640nmや695nmのフィルターでアプローチが可能といわれています。
しかし 専門家の中ではトーニングや内服・外用薬治療の方が肝斑への効果は高いという意見が多いようです。
あくまでもレーザー治療と比較して肝斑自体を悪化させることはないというレベルである可能性もあるので、肝斑改善を希望する場合は少し注意が必要です。
また、長い波長のフィルターが搭載されたことで、フォトフェイシャルでは比較的効果が低かった、ハリ感アップや毛穴の縮小といった症状に対する効果も期待できるようになりました。
M22を実際に受けられた人の中で特に多いのが、「ピンと張ったようなハリと、肌全体が潤っているようでツヤも出る 」「美肌効果が実感できる」という感想です。
1度の治療で透明感、ハリ感などの効果を感じられる方も多いようですが、効果は治療を重ねるほど増すといわれています。
M22で期待できる効果
- シミ、くすみ、そばかすの改善
- 美白効果、透明感アップ
- 毛穴の開き、たるみ毛穴の縮小
- ニキビの改善
- ニキビ跡(赤みや色素沈着)の改善
- 小ジワの改善 ハリ感アップ
- 赤ら顔、毛細血拡張症の改善
M22のメリット・デメリット
M22のメリット
- 肌悩みに応じてフィルターを選択できることで、効率的な治療が可能
- シミ、そばかすから小じわの改善やハリの復活までさまざまな効果が期待できる
- 痛みが少ない
- ダウンタイムがほとんどない
- 施術時間が短い
- 継続的な治療で効果が増大する
M22の施術後のダウンタイム は、軽い赤み程度なのですぐにメイクすることが可能です。
施術時間も短いので、気軽に受けることができるでしょう。
出力を高くするとかさぶたができることがありますが、美容クリニックでの治療を周囲に気づかれたくない人には大きなメリットになります。
M22のデメリット
- 継続的な治療が必要
- 光治療の中でも比較的高額なため費用がかさむ
- シミによっては取りきれないケースもある
- シミが再発するケースもある
- 肝斑については効果が期待できない、もしくは悪化する可能性もある
- 肌状態によっては火傷や水疱などができるリスクがある
日焼けしている肌にM22治療を行うと、まれに火傷や色素沈着が起きる可能性があります。
また、治療後も色素沈着を避けるため、UVケアは徹底する必要があります。M22はレーザー治療よりも肌へのダメージが 少ない光を照射しているため、1回の治療だけでは満足の行く効果が得られにくいことも。
また、 一度消えたシミが、数年経ってから再発するといったケースも少なくありません。
これは、シミの素となる部分が肌の奥深くに残ってしまっていたり、再度紫外線を浴び続けることによって新たなシミができたりすることが一因だと考えられるでしょう。
美肌効果をしっかりと実感するためには1ヶ月に1回、合計4〜6回の施術が推奨されています。
また、一度得た効果を持続させるために、メンテナンスとして3〜6ヶ月に1回の施術を定期的に続けることがよいとされています。
より効果的な治療を受けるためのポイント
治療の継続で美肌キープ
フォトフェイシャル協会の調べによると、フォトフェイシャルの治療を受けた多くの人が1回の治療で何かしらの効果を実感し、治療回数3回目で約7割の人が、5回になると約9割の人が結果に満足していると回答しています。
M22は継続して治療を受けることで、効果が実感できる治療です。初回の施術から5回程度は肌のターンオーバー周期に合わせて3~4週間に1度の間隔で、その後は 3〜6か月に1回程度のメンテナンス治療を続けていくことが推奨されています。
「美肌をキープするために!」と考える人は、月に1回の治療ペースをずっと続けた方が良いと考えるかもしれません。
しかしこれはやめておきましょう。
過剰に光を当てることで、表面上はつややか に見えても、肌にはストレスがかかっています。
刺激に弱い肌(ビニール肌)になってしまう可能性があります。治療ペースはクリニックの指示にきちんと従うことがベストです。
また、金銭的な理由などで指示された回数の途中で治療をやめてしまうこともあるかもしれません。
たとえ治療を途中でやめてしまっても、施術前の状態よりも悪化するということは考えにくいため、1度治療を始めたら途中でやめることができないというわけではありません。
M22に合わせてやると効果的な施術
くすみ対策にケミカルピーリング
M22の施術前にケミカルピーリングを行うと、毛穴の黒ずみ、角栓や汚れが除去されます。
その後にM22を照射すると、肌全体のくすみがとれ、毛穴の引き締め効果で仕上がりの透明感とツヤ感に違いが出るとされています。
シミ対策にピコレーザー
M22のような光治療機では、シミを「目立たなくする」ことを目的としているため、完全に消したいしみがある場合はピコレーザーとの併用が推奨されています。
近年Qスイッチレーザーよりもダウンタイムが短く、戻りシミの発生率も低いピコレーザーが登場したことで、より安全で効果の高いシミ治療が可能となったといわれています。
ピコレーザーとは、レーザー照射の際のパルス幅(レーザーを照射する時間)を極端に短いピコ秒(1兆分の1秒)で行えるレーザー機器で、熱ではなく衝撃波でメラニン色素を細く粉砕することが可能です。
熱作用がほとんどないため、炎症が少なく済むことから、照射後のダウンタイムが従来のQスイッチレーザーに比べると短く、照射部位に1週間程度かさぶたを生じる程度といわれています。
これまでのレーザーではダウンタイムが長かったこともあり、光治療を1クール(4〜6回)終えた後に残ったシミをレーザーでとるというのが一般的でした。
しかし、光治療で薄くなったシミはレーザーでも反応しづらく、完全な除去が難しいため、最近では光治療を始める前に、気になるシミをピコレーザーでとってしまうというやり方も行われているようです。
たるみ対策にHIFU
M22の照射を繰り返すことで、肌全体のハリ感UPに効果はあるようですが、たるみ自体の改善効果は期待できません。肌のたるみが気になる場合は、HIFU治療を併せて受けることで総合的な若返りが期待できるでしょう。
まとめ
M22は元祖フォトフェイシャルの後継機種であり、安全性と実績のある光治療です。
シミ治療としてだけではなく、くすみ、しわ、たるみなどのエイジングケアを含めたトータルケアとして、M22を「ずっと受け続けたい治療」に挙げる方が増えているようです。
「あの人、なんだかキレイ」「いつも肌が輝いている」と思う人の特徴は、肌に透明感があること。くすみ肌やトラブル肌でお悩みの方、一度M22をトライしてみるといいかもしれません。