目立って痛い「鼻ニキビ」が繰り返しできる5つの主な原因とは?

#ニキビ・ニキビ跡

顔の真ん中にある鼻は、ニキビができるととても目立ちます。また、炎症による赤みや痛みを伴いやすく、気になってつい触ってしまう人も多いですよね。 鼻にニキビができる原因と悪化しやすい理由とは? ここでは鼻ニキビの原因と繰り返し発生する理由、そして対処法について紹介します。

鼻ニキビについて

鼻にできるニキビというと、赤く腫れ上がって痛みを伴うニキビをイメージする人も多いのではないでしょうか。鼻は顔のパーツの中でも皮脂腺が多く、皮脂の分泌が活発におこなわれる場所です。さらに皮膚にも厚みがあるため、毛穴に皮脂がつまりやすくなってしまいます。

ニキビができる原因は、毛穴が過剰な皮脂や不要な角質で塞がれること、そしてニキビが悪化する原因は、皮脂を栄養として繁殖するアクネ菌です。皮脂の分泌量が多い鼻は、顔の中でも特にアクネ菌が繁殖しやすく、ニキビの発生・悪化が起こりやすいパーツといえます。

鼻ニキビができる原因は?

鼻は皮脂の分泌量が多く、顔の中でもニキビができやすいパーツです。続いて、鼻にニキビができる3つの主な原因を詳しく紹介します。

原因①皮脂の過剰な分泌

最初に紹介したとおり、鼻は顔の中でも特に皮脂の分泌量が多いパーツで、毛穴つまりが起こりやすくなっています。皮脂は肌を乾燥から守るために分泌されますが、生活習慣や食習慣の乱れ、ホルモンバランスの崩れなどで必要以上に分泌されてしまうのです。
皮脂が過剰分泌されると、毛穴がつまってニキビへと発展しやすくなります。

原因②鼻に触れる回数が多い

顔の中央にある鼻は、無意識に触ってしまうことも多いパーツ。鼻炎などでよく鼻をかむ、スキンケアのたびに鼻の角栓を押し出してしまうといった鼻への刺激は、鼻を乾燥させて皮脂の過剰分泌が起こったり、雑菌によるニキビの悪化を招きます。
また、マスクの刺激や蒸れがニキビの原因になることもあるのです。

原因③肌にあった方法でクレンジングができていない

鼻は凹凸が多く、特に小鼻の周辺はクレンジングしているつもりでもベースメイクを洗い残しやすい場所です。しかし、しっかり洗おうとして時間をかけすぎたり、洗浄力が強すぎるアイテムを使ったりすると、かえって肌が乾燥してニキビに繋がることもあります。
肌の状態やメイクの濃さにあったクレンジング剤・洗顔料を選び、やさしくメイクを落とすことが大切です。

原因④ホルモンバランスの乱れ

思春期や生理前になると、ニキビができやすくなった経験はありませんか。それは、ホルモンバランスの乱れが関係しています。
ホルモンバランスは、皮脂分泌をコントロールする役割も担っているため、乱れることで皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
特に、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンは、皮脂分泌を促進させる働きがあります。

生理前はプロゲステロンが活発になるため、皮脂分泌が増加し、鼻ニキビができやすくなるのです。また、ストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣などもホルモンバランスを乱す原因となります。
生活習慣を見直し、バランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけることが大切です。

原因⑤乾燥や紫外線

皮脂の過剰分泌や肌への刺激が鼻ニキビの原因となることは広く知られていますが、実は乾燥や紫外線もまた、鼻ニキビを悪化させる要因になりえます。

肌は、乾燥すると角質層のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。すると、肌はバリア機能を回復させようと、皮脂を過剰に分泌するようになります。
この過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ、炎症を引き起こすことで、鼻ニキビができてしまうのです。

鼻のニキビを繰り返すときはこんな不調が隠れている可能性も…

鼻ニキビが何度も繰り返す場合、過度のストレスや疲れがたまっているかもしれません。ストレスが強くなると皮脂の分泌を促す男性ホルモンが活発になり、ニキビができやすい状態に。また、胃腸など内臓の機能が低下することでも鼻ニキビができやすくなります。
正しい洗顔やスキンケアを取り入れても鼻ニキビが再発するときは、生活習慣や食生活も見直し、ストレスを発散するように心がけましょう。

鼻ニキビができた際に避けた方がいいこと

鼻ニキビができてしまうと、早く治したい一心でつい触ったり、潰したくなったりするかもしれません。しかし、それは逆効果になる可能性があります。
鼻ニキビができた際に避けた方がいいことを2つご紹介します。

自分で潰そうとする

鼻ニキビは、ついつい自分で潰したくなってしまいますが、これは絶対に避けなければいけません。

なぜなら、自分で鼻ニキビを潰そうとすると、皮膚を傷つけてしまい、炎症を悪化させてしまう可能性があるからです。

炎症が悪化すると、赤みや腫れがひどくなり、痛みやかゆみも増してしまいます。さらに、炎症が周りの組織に広がり、ニキビ跡が残ってしまうリスクも高まります。ニキビ跡は、色素沈着やクレーター状の凹みなど、肌に残りやすいため、注意が必要です。

また、手には雑菌がたくさん付着しており、自分で鼻ニキビを潰そうとすると、その雑菌が傷口から入り込み、さらに炎症を悪化させてしまう可能性もあります。

過度にニキビを触る

鼻ニキビができた際に、ついつい触ってしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、過度に鼻ニキビを触ることは、悪化や炎症のリスクを高めるため、避けるべき行動です。

私たちの指先には、目に見えない雑菌が付着しています。清潔にしていても、完全に雑菌を除去することは難しいです。

そのため、鼻ニキビを触ることで、その雑菌がニキビ部分に付着し、炎症が悪化したり、新たなニキビを引き起こしたりする可能性があります。

鼻ニキビは自己判断せず早めに皮膚科を受診して

鼻ニキビができる主な原因について紹介しました。皮脂の分泌量が多い鼻は毛穴詰まりでニキビができやすく、ニキビの原因菌も増えやすい場所です。間違ったケアはニキビを悪化させ、ニキビ跡を残す原因にもなります。
目立つ鼻ニキビを繰り返さないために、ニキビ予防もできる皮膚科での根本治療をなるべく早く始めてくださいね。