ニキビについて
ニキビは、おでこや頰、鼻や口の周りといった顔だけでなく、背中やお尻などの体にもできる発疹のことです。過剰な皮脂や汚れが詰まった毛穴がポツポツと目立つ状態から、ニキビの原因菌が増殖して炎症を起こしているものまで、様々な種類があります。思春期にできるものを「ニキビ」、成人してからできるものを「吹き出物」と分けて呼ぶこともありますが、この2つは同じもの。気になったら早めにケアをすることがニキビ治療を成功させるポイントです。
ニキビの種類について
ニキビは進行状態によって、大きく4つの種類に分けられます。それぞれ注意するポイントが異なるので、タイプ別に詳しい特徴を説明します。
白ニキビ
毛穴の中に皮脂（角栓）がつまり、ポツポツとした白い点のように見えている状態です。まだ炎症が起きていないため、痛みはありません。特にお風呂上がりなどに目立ちやすく、自分で押し出してしまう人もいますが、雑菌が入ることで炎症性ニキビになる可能性が高いので、セルフケア方法には注意が必要でしょう。
黒ニキビ
白ニキビの角栓が酸化して、肌表面に出ている部分だけが黒く変色した状態です。炎症は起きていませんが、酸化が進んでいる分、白ニキビよりも赤ニキビになりやすいでしょう。メイクで隠しにくく、指で押し出したり、ファンデーションを厚塗りしてカバーすることで悪化しやすい傾向にあります。
赤ニキビ
白ニキビや黒ニキビの毛穴で細菌が増え、炎症を起こしている状態です。毛穴の周りは赤く腫れ、痛みを伴うことが多いでしょう。市販の塗り薬で対応が難しく、ニキビ跡が残るリスクも高いため、早めに皮膚科で治療を開始した方が良いニキビといえます。
黄ニキビ
赤ニキビが悪化し、膿をもつほど強い炎症が起きている状態です。このままの状態を放置すると、皮膚の深い層にまで炎症が及び、クレーターやしこりといった凹凸のあるニキビ跡になるリスクが非常に高くなり、完治も難しくなります。1日でも早く皮膚科を受診し、炎症を抑える治療をスタートするべき段階です。
2021.09.09
ニキビの原因について
ニキビは、以下3つが原因となりやすいです
- 過剰な皮脂
- 毛穴の詰まり
- アクネ菌の増殖
白ニキビの原因
初期ニキビで比較的治療しやすい白ニキビは、毛穴の詰まり以外にターンオーバーの乱れやストレス・生活習慣の乱れ、洗顔や強すぎる刺激を加えるスキンケアなどが原因となりやすいです。
2021.11.15
黒ニキビの原因
白ニキビが酸化した黒ニキビは、食生活の変化や睡眠不足・ストレスなどでホルモンバランスが乱れることが原因になりやすいです。また、黒ニキビを気にするあまり、洗浄力の高いクレンジングや洗顔で強い刺激を与え続けることが要因となることも。
赤ニキビの原因
白ニキビや黒ニキビができているところへアクネ菌が大量に増殖すると、毛穴の中で炎症の元となる毒素を放出します。これにより痛みや痒みを伴う赤ニキビができるのです。
2021.11.04
黄ニキビの原因
ニキビの中で最も悪化した段階の黄ニキビ。赤ニキビを治療せずに放置すると肌の真皮で炎症が進み、毛穴に膿が溜まった状態になります。クレーターなど、目立つニキビ跡になりやすいため、気になっても潰さず、すぐに皮膚科を受診しましょう。
2021.11.22
ニキビ跡の種類について
ニキビが治っても、ニキビ跡として肌に症状が残ることがあります。ニキビと同じく、ニキビ跡にもいくつか種類があり、それぞれ治療方法も異なるのです。
赤みのあるニキビ跡
炎症が続いた部分が赤く跡になっている状態。急性と慢性があり、1ヶ月以上続くようだと慢性化している可能性が高いです。
色素沈着しているニキビ跡
ニキビの炎症が続くことで、過剰に作られたメラニンや、血管から漏れ出た赤血球によって茶色や紫色の色素沈着が残っている状態です。
クレーター状のニキビ跡
強い炎症が肌の奥まで達して、ダメージを受けた肌組織に凹凸ができでいる状態。自然に治すことや、市販薬を使った自宅でのケアは難しいとされています。
しこり状のニキビ跡
毛穴の中で増えたアクネ菌は、炎症物質を作ります。これによって毛穴の中で炎症が起こり、周辺の肌組織が壊れてしまうのです。傷ついた組織を修復しようと部分的にコラーゲンなどが大量に作られ、皮膚が盛り上がることでしこりになります。
ニキビができる場所について
ニキビはできる場所によって、原因や治療方法が異なることがあります。思春期はTゾーン、大人になってからはUゾーンや首にできやすいです。どの場所にできるニキビも跡を残さないために、早めに皮膚科で根本的な治療を開始することがキレイに治すポイントになります。
2021.09.09
ニキビ治療について
症状が軽いタイプから、何度も繰り返すしつこいタイプまで、ニキビの症状は個人差が大きいです。どのニキビもニキビ跡を残さないために、治療経験が豊富な医師やクリニックへ早い段階で相談するのがとても重要になります。また、市販品を使ったセルフケアを長年続けたことでニキビが悪化するケースもあるので、自己判断でニキビケアを続けるのは注意が必要です。
白ニキビ治療方法
ニキビの一番初期段階である白ニキビは、外用薬やケミカルピーリングなどの治療で比較的改善しやすいとされています。
黒ニキビ治療方法
黒ニキビは白ニキビと治療方法が似ていますが、毛穴の詰まりを取りながら過剰な皮脂を抑えることがポイントになります。
赤ニキビ治療方法
赤ニキビは抗生剤や鎮静効果のある成分を使用し、早く炎症を落ち着かせる必要があります。赤みや色素沈着を残さないためにも、市販品ではなく皮膚科の処方薬で治療を進めるのが理想的です。
黄ニキビ治療方法
黄ニキビは赤ニキビよりも肌の深層で炎症が起きているので、ニキビ跡を残さないために、1日でも早く治療開始する必要があります。最も重症化しているニキビなので、広範囲に黄ニキビができている場合は、治療メニューが多く、多角的なアプローチができるニキビ治療経験が豊富なクリニックを選ぶと良いでしょう。
ニキビケアについて
ニキビを繰り返さない肌を目指すには、皮膚科の治療と自宅でのニキビケアを同時に進めると良いでしょう。洗顔や日焼け止めなど、日常のちょっとしたスキンケアにも、ニキビ改善のヒントが潜んでいます。
洗顔でのニキビケア
ニキビケアの基本ともいえる洗顔ですが、早く治したいあまり洗浄力の強いアイテムを選んだり、必要以上に洗顔している人もいるようです。正しい方法と自分の肌状態にあった洗顔料選びが重要ですよ。
ビタミン剤でのニキビケア
体内でビタミンが不足すると、皮脂が多くなったりターンオーバーが乱れることでニキビができやすくなることがあります。ビタミン剤はニキビの症状に合わせて、皮膚科で処方可能です。
日焼け止めでのニキビケア
紫外線はニキビの大敵。ニキビを悪化させないためにも、日焼け止めは毎日欠かさず塗りたいアイテムですが、「日焼け止めを塗ると毛穴が詰まる」と感じる人もいるようです。ニキビが気になる時は「ノンコメドジェニック」と記載がある日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
ファンデーションでのニキビケア
ニキビが悪化しそう…という印象の強いファンデーションですが、どうしてもニキビを隠したい日もありますよね。ニキビがある時のファンデーション選びも、ポイントを抑えれば少ない肌負担で気になる部分をカバーできます。
まとめ
ニキビやニキビ跡の種類や原因、治療方法についてをご紹介しました。
市販薬も多く、自宅でなんとかしたい! という意見が多いニキビケアですが、ニキビ跡を残さない・繰り返さないためにも、皮膚科でしっかり根本治療を受けることがキレイな肌を手にする近道です。
記事内でご紹介した方法をぜひ試してみてください。
