フォトフェイシャルでニキビが悪化するって本当?
フォトフェイシャルをはじめとする「IPL(光治療)」は、ニキビの治療のほかにもシミ・そばかす、くすみ、毛穴などの肌の悩みも改善できる複合治療です。
あらゆる肌悩みの原因にもなるメラニン色素、ニキビや赤ら顔の原因である毛細血管のヘモグロビンなど、複数の色素に特殊な光で肌に直接刺激を与え、炎症や色素沈着を改善します。
また、ターンオーバー(肌の新陳代謝)を促すことで、肌の悩みを効果的に治療するだけでなく、肌質改善も期待できます。
フォトフェイシャルは、特に赤ニキビやニキビ跡の改善効果が高いとされていますが、炎症が強いニキビに照射すると一時的にニキビが悪化したり、増える場合もあるため注意が必要です。
フォトフェイシャルでニキビが悪化する原因は?
フォトフェイシャルなどの「IPL(光治療)」は、特殊な光を肌へ照射する際に、熱エネルギーが発生します。この熱エネルギーにより、ニキビが刺激され一時的に悪化する場合もあるのです。
また、肌の代謝が活性化されることで、肌の内部に溜まっていた老廃物が表面化する、「好転反応」と呼ばれる症状が出ることもあります。
万が一症状が現れた際は、患部に刺激を与えないようにしましょう。特にニキビは、雑菌が入り炎症やニキビ跡の原因となりえるため注意が必要です。
これらの症状は、1週間ほどで自然に回復することが多いとされています。しかし、長引く場合は早めにクリニックへ相談するとよいでしょう。
炎症が強いニキビはフォトフェイシャル以外の治療がよい場合も
フォトフェイシャルは、ニキビやニキビ跡に効果的な治療方法ですが、炎症が強いニキビは治療前に症状を確認する必要があります。
では、どのようなニキビに注意をしたらよいでしょうか。
【注意が必要なニキビの例】
- 赤みが強いニキビ
- 痛みを伴うニキビ
- 膿をもつニキビ
これらのニキビは、フォトフェイシャルが強い刺激となり、患部にダメージを与え、ニキビを悪化させてしまう場合もありえます。
ニキビの症状によっては、フォトフェイシャルの治療よりも先に、ピーリングやイオン導入などの治療をすすめられることも。まずは、炎症を落ち着かせることが最優先です。
フォトフェイシャルが気になる方は、ニキビ治療を専門的に行っているクリニックで相談すると、ニキビの悪化リスクを抑え、肌状態に合った最適な治療方法を提案してもらえますよ。
炎症ニキビ改善にフォトフェイシャル以外のおすすめ治療は?
炎症が強いニキビは、フォトフェイシャルよりも先に、ニキビの赤みや痛みなどを鎮静させる治療が必要です。
これらの治療で炎症が落ち着いた後、フォトフェイシャルへ移行するとよいでしょう。
ピーリング
ニキビにもっとも効果的とされるケミカルピーリング。フォトフェイシャルとの組み合わせ治療としても人気があります。
皮膚科で行う「ケミカルピーリング」は、古い角質やコメドの排出を促すため、毛穴の詰まりによる白・黒ニキビの改善・予防そして、ニキビの排膿を促進させる効果から、炎症性のニキビ、黄ニキビにも効果的です。
導入治療(イオン導入・プラズマ導入など)
ニキビがあっても、導入治療はほぼダウンタイムがなく、手軽に受けやすい施術です。使用するマシンによって導入できる有効成分が異なるため、来院前に調べておくとスムーズです。自分の肌の悩みを改善できる製剤と導入方法を使用することで、ニキビができにくい美肌へと導きます。
内服・外用薬
適切なスキンケアや治療に加え、ニキビに効果的な内服・外用薬を継続使用することで改善効果が期待できます。
ニキビの症状に合わせて、病院で処方されるニキビの塗り薬と、体の内側から治療する内服薬を併用することで、気になるニキビトラブルの早期改善を促します。
フォトフェイシャルとニキビの関係まとめ
今回は、フォトフェイシャルをはじめとした「IPL(光治療)」のニキビ治療の注意点を中心にご紹介しました。
さまざまな肌トラブルに効果的なフォトフェイシャル。ニキビやニキビ跡の改善にも効果的ですが、ニキビの症状によっては、悪化リスクがあるため注意が必要です。
ニキビが気になっている方は、フォトフェイシャル前に必ず医師に相談しましょう。