口角リフトは、筋肉の働きを抑制したり、アートメイクで口元の形を整えることで、口角があがったように見せる施術です。口角をあげるための表情筋エクササイズなど、セルフで行えるものもありますが、効果をすぐに実感したい方は、美容医療がおすすめ。
ふとした瞬間の顔が不機嫌そうな顔をしていると、相手に不快な印象を与えかねません。この記事では、口角を上げて笑顔美人を目指すために、口角リフトの施術についてご紹介します。
口角リフトができる施術の種類4選
口角が下がる原因
そもそも、何故口角は下がってしまうのでしょうか。
それは、主に加齢による口角周りの筋肉の衰えが原因と言われています。また、最近ではスマートフォン操作で口が開いた状態多くなり、舌の筋肉も弱まることで老け顔を加速させてしまうようです。口角挙筋や大頬骨筋は口角を引き上げる筋肉で、これらの筋肉が衰えると口角が下がります。逆に、口角下制筋は口角を引き下げる筋肉なので、この筋肉が緩むと、口角が上がります。
口角が下がっていると不機嫌そうに見えてしまい、暗い印象になりがちです。口角が上がっていると、笑顔の表情になり、周りに明るく活発な印象を与えることが出来ます。セルフケアではなかなか難しい口角の挙上ですが、美容医療で行われる「口角リフト」とはどのような治療があるのでしょうか?
以下では、口角リフトの施術種類をご紹介していきます。
ボトックス注射
ボトックス(ボツリヌス毒素製剤)には、筋肉の収縮を弱める働きがあります。
この製剤を口角下制筋へ注入することで、口角を下げる働きをする筋肉の動きを抑制して口角を上げる効果が期待できます。
ヒアルロン酸注射
唇の輪郭上にヒアルロン酸を注入して口角を上げている形に唇を整えることで、口角が上がったようなデザインにすることが可能だと言われています。
※ボトックス注射、ヒアルロン酸注射それぞれ単体での施術でも口角を上げる効果は期待できますが、両方行うことで、より口角を引き上げることが可能とされています。
スレッドリフト
切らないフェイスリフトとも言われています。時間が経つと体内に吸収される特殊な糸を、特殊な針を利用し皮膚の中に入れることで、皮膚のたるみを引き上げることが期待できる治療法です。糸には様々な種類があり、素材や効果的な期間などが異なってきます。
医療アートメイク
唇のラインをくっきりさせることで立体感を出したり、色素を入れることで明るい色へ改善することが可能とされています。
【施術別】口角リフトのメリットとデメリット
ボトックス注射
メリット
短時間でできる
注射をするだけの5分程度の終わる施術のため、忙しい方でも気軽に受けることが出来ます。
ダウンタイムがほぼない
メスを使わず注射するだけなので、皮膚を傷つけることなくダウンタイムがほぼないとされています。
デメリット
効果を持続させるには継続が必要
薬剤の効果が切れると元に戻ってしまう治療のため、理想の状態を保つには継続して治療を受けることが必要となってきます。個人差や部位にもよりますが、1度の治療で3か月~半年程度の効果が見込まれるとされています。回数を重ねるごとに持続期間は長くなると言われています。
不自然な表情になることも
注入量が多過ぎたり少な過ぎたりすると、不自然な表情になってしまうことがあるようです。
ボトックス注射の治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧
ヒアルロン酸注射
メリット
即効性がある
注入直後から唇の形が変わってすぐに効果を実感することができます。
理想の口元になれる(アヒル口・ふっくらリップ)
口角を上げるだけでなく、アヒル口やぷっくりとしたセクシーな唇などなりたい形を実現することが可能とされています。
ダウンタイムがほぼない
メスを使わず注射するだけなので、皮膚を傷つけることなくダウンタイムがほぼないと言われています。
デメリット
繰り返し受ける必要がある
もともと体内に存在する物質のため注入直後から体内に吸収され、持続性が低いとされています。唇は特によく動く場所でもあるため、製剤の吸収が早い部位といわれています。効果を持続させるためには、定期的に治療を受ける必要があります。
入れすぎると不自然な形に
過剰な量を注入してしまうと、唇が大きくなりすぎたり、凸凹したりなど、不自然な仕上がりになるだけでなく、内出血や腫れなどのリスクが高まる可能性があると言われています。
ヒアルロン酸注射の治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧
スレッドリフト
メリット
皮膚に傷跡が残らない
注射針に入った糸を皮膚に埋め込む治療なので、傷跡がほとんど残らないとされています。施術直後は皮膚に通した際の針跡が何か所か残りますが、数日で消えるようです。
顔全体のリフトアップも
挿入した糸の周りにコラーゲンやエラスチンがつくられるため、肌のハリがアップして、顔全体のリフトアップ効果も期待できます。特に、口角が下がっている原因が顔のたるみの場合は、この施術が有効だと考えられます。
長時間の持続が可能
糸は時間の経過と共に体内へ吸収されていきます。その過程で、傷を治す作用が働いて糸周りにコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が増産されるので、糸が溶けた後も肌のハリが継続します。糸の種類によりますが、1~2年程効果が持続すると言われています。
デメリット
費用が高い
糸の種類や使用する本数にもよりますが、1度の治療で数十万円かかることもあるようです。ご自身の予算と希望の仕上がりなどをしっかり医師とカウンセリングして決められるのが良いと思います。
医療アートメイク
メリット
唇のラインを整えることが出来る
口角の上がったきれいなリップラインを描くことで、唇の形を整えることが可能とされています。
唇の形だけでなく色味も入れることが可能
顔が明るく見えるような血色の良く見える色を入れることが可能とされています。
デメリット
持続期間は2~3年程度と言われている
アートメイクの色は表皮層に入れられるため、代謝とともに色素が徐々に体外へ排出されます。そのため効果は半永久的ではなく、持続期間は2~3年とされています。
短期間で2回以上の施術が必要
ラインや色が定着するのは2回目以降が期待できるため、短期間で2回以上の施術が効果的と言われています。
痛みやダウンタイムがある
唇は他の部位より表皮が薄いため、痛みや腫れを感じやすいと言われています。
口角リフトをする際のクリニック選びの注意点
フォロー体制がしっかりしているか
唇は他の部位に比べて表皮が薄いため、治療後何かしらのトラブルがあった場合にきちんとフォローしてくれるかをしっかり確認しましょう。顔は隠すことのできないパーツなので、料金の安さだけではなくきめ細かい対応をしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。
医師のカウンセリングが丁寧か
なりたい唇の形や顔全体のバランスについて希望をしっかりヒアリングしてくれること、また医師から様々な治療法の提案があるなど、患者の立場に立ったカウンセリングかどうかは、希望した仕上がりを実現するためには重要なポイントです。
また、施術を行う医師本人がカウンセリングまで担当してくれるかどうかも重要なポイントです。カウンセリングはカウンセラーが行い、医師が施術だけというクリニックもあるので、事前に確認することをおすすめします。
実績や症例の多さ
効果を最大限に出すために、医師や看護師が専門的な技術や知識を有しているか、また治療実績の高いクリニックを選びましょう。
料金の明確な提示があるか
メスを入れない美容医療の口角リフトの治療は、効果を持続させるには継続が必要なので、ご自身の予算内で続けられるか、希望の仕上がりに対して料金の明確な提示があるかをしっかり確認しましょう。
口角リフトで笑顔美人になろう
口角リフトについて、まとめてみました。
いくつか治療法があり、唇や口元にアプローチするもの、顔全体のバランスを考慮してアプローチするものなど、それぞれ特徴があるのでご自身の予算と仕上がりの希望で検討して選ぶことが可能です。治療自体は短時間でダウンタイムも少ないものが多いので、是非検討してみてはいかがでしょうか。明るい表情を手に入れて、周りにポジティブな印象を与えられる笑顔美人を目指しましょう。この記事が、皆様のお役に立てることを願っております。