たるみ・しわ

「顔のたるみ」は、40代になると急に加速する肌トラブルの一つ。一度たるんでしまうと、どれだけ高価な化粧品を使っても改善が難しいというのも、たるみの特徴です。セルフケアが難しい顔のたるみだからこそ、ケアは美容医療に頼るのがおすすめ。そこで、顔のたるみの原因に加え、おすすめのたるみ治療をご紹介します。

「顔のたるみ」は、老け顔に見せるの原因の一つです。特に、40代になるとたるみは急に進行し、老けて見えるだけなく、疲れて見えたり、怒っているように見えたりとネガティブな印象を周りに与えてしまう要因となります。

一度たるんでしまうと、化粧品やエステだけでは改善が難しいのもたるみの特徴です。「たるみのない若々しい肌を取り戻したい!」という人は、美容クリニックでたるみ治療を受けてみるというのも一つの手かもしれません。
そこで、今回はたるみの原因と種類に加えて、クリニックでできるたるみ治療をご紹介します。自分の症状や希望に合った治療探しの参考にしてみてください。

たるみを引き起こすものとは?加齢だけではない原因も

そもそもたるみの原因って何?

たるみを改善するには、まず原因を知ることが大事です。原因を知ることで、それでは、たるみの原因と考えられる3つの事項を解説します。

紫外線A波による肌の弾力の減少

紫外線は、シミだけでなく、たるみやしわの要因でもあります。紫外線は、紫外線A波、B波、C波の3種類がありますが、中でも紫外線A波は、ほかの紫外線よりも波長が長く、窓を通過して皮膚内部まで届くほどの強い浸透力を持っています。
表皮の奥にある「真皮」の線維芽細胞にダメージを与えることで、コラーゲンやエラスチンなど肌の弾力のもととなる繊維が減少。その結果、ハリや弾力が失われ、シワやたるみが加速しまうのです。
ちなみに、紫外線B波は主に肌の炎症を引き起こす作用があり、日焼けの原因となります。シミやそばかすの原因としても知られています。コラーゲンにダメージを与える酵素、コラゲナーゼの働きを活性化するため、こちらもシワやたるみの一因となります。
紫外線C波は紫外線の中で一番波長が短く、オゾン層に吸収されています。紫外線A、B派と違い、地表に到達することはありません。しかし、オゾン層が進んでいる近代、一部の地表に届いているともいわれています。

加齢によるホルモンバランスの変化など

加齢によるホルモンバランスの変化も、たるみの大きな原因です。加齢とともに皮膚内部にある筋肉やコラーゲンなどの組織が減少し、それがたるみの原因となりますが、同様に女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量も低下します。
このエストロゲンの低下は、肌のハリや弾力をキープするコラーゲンやエラスチンを変性させるだけでなく、皮脂分泌も減少させてしまうため、肌がカサカサになり、シワやたるみが増えていくのです。

さらに、女性ホルモンの減少は、骨密度の低下の原因にもなります。顔面骨の骨密度が低下することで前頭部や目元がくぼみ、骨格の溝にシワがよりやすくなったり、全体的にフェイスランがたるんだ印象になったりします。特に顔面骨の骨量の減少は、他の骨よりも早く始まることが米国の研究で明らかになっているそうです。

ダイエットや過食による急激な体重の変化

急激な体重の変化も、たるみの一因となります。例えば、短期間で体重が10㎏も減少するような急激なダイエットをすると、まるで膨らんでいた風船がしぼんでしまうように、皮膚表面のハリがなくなり、たるんでしまいます。
加齢と違い、皮膚の浅い層でのみ起こっていることですが、ほうれい線が深くなる、マリオネットラインができるなど、老けた印象につながってしまう変化が起こります。一気に体重を落とすのではなく、ダイエットをするなら、ある程度の期間をもってゆっくり痩せていくのを心がけましょう。

たるみのを引き起こすメカニズム!肌に起こる現象とは

たるみのメカニズム!肌にどんなことが起こってる?

たるみは皮膚だけでなく、脂肪、筋肉、骨の各部位で起こっています。たるんだ肌に起こっていることは、大きく分けて2つあります。「下垂」「萎縮」です。皮膚の浅い層(真皮、皮下脂肪)では下垂による皮膚の変形、緩みによって、たるみが引き起こされます。深い層(深層脂肪、骨)では萎縮や減少、変形がたるみの原因です。

それでは、たるみができるまで、各部位に何が起こっているのか、そのメカニズムをみてきましょう。

真皮【コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の減少】

紫外線や加齢、急激な体重の変化によって、肌の弾力の要とも言える真皮層からコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減っていきます。その結果、顔全体の水分量が減るとともににハリがなくなり、たるみとして現れます。

皮下脂肪【重さで下がってくる】

年を重ねると代謝が落ちるため、皮下脂肪が増えやすくなります。皮下脂肪が増えれば、その分重くなり、結果的に肌が垂れ下がってしまうのです。また、皮下脂肪はいくつかのパーツに分かれています。パーツ同士の境目はくぼみやすく、深いシワができやすいのです。顔の上から中心は脂肪が減少する一方で、下の方は増加していく傾向があります。そのまま放っておくと、まるで「ブルドック」のような顔つきになってしまうことも。

筋膜・筋肉【減少&ゆるみ】

年を重ねていくと、筋力が低下するだけでなく、筋肉量が減っていきます。そのため、表情を動かす筋力が落ちていき、無表情になっていくのです。また、皮下脂肪層と筋層の間には、SMAS筋膜という薄い筋膜があり、皮膚の土台となっています。このSMAS筋膜が加齢とともにゆるむことが下垂の原因となります。表情の乏しさと、頬から口元までのたるみが、さらに老けた印象を作り上げていくのです。

骨【骨量の減少による萎縮】

骨は骨芽細胞から新生され、破骨細胞によって古いものが吸収されていくのですが、30歳を過ぎた頃から骨の生成より吸収される量が多くなります。年齢とともに減っていく骨量ですが、もちろん顔の骨も例外ではありません。顔面骨の骨量が減り萎縮することで、目の周りの骨が広がる、顎が短くなる、鼻の骨が広がるといった骨格の変化へとつながっていきます。この骨格の変化がたるみを引き起こし、顔全体のボリュームが失われることで、老けた印象を与えやすい顔になっていきます。

たるみ治療に適する施術5選|メリット・デメリットや相場は?

たるみ治療の種類を5つ紹介!メリット・デメリットや相場は?

どこまで加齢による変化が起きているかによって、治療法が変わってきます。例えば、肌にハリがなくなっている程度の人と、骨の萎縮が進んでいる人では、治療の内容が異なるというわけです。ここでは、たるみの程度が軽い方から順に、治療法とその内容について解説します。

メリット・デメリットのほか、費用の相場まで詳しく説明してくので、あなたに合った治療法をみつけてみてくださいね。

肌をキュッと引き締める!近赤外線治療

「目元や、ハリのなさが気になる」という人には、近赤外線機器を使った治療がおすすめです。

近赤外線治療の効果

近赤外線とは、太陽光の一部として地表に届く目に見えない光のことです。美容医療の分野では、近赤外線が皮膚の深部まで到達するという特性を生かして、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどを増やす、たるみ改善の目的で使用されています。近赤外線を用いた治療法には、「フラッシュランプによる光治療」と「フラクショナルレーザー」の2種類があり、それぞれ効果やダウンタイムなどが違います。

代表的な光治療器は「タイタン」と「スキンタイト」になりますが、どちらの機器も作用は同じで、2つの効果があります。皮膚深部まで到達する光の熱によってコラーゲンが収縮して「肌が引き締まる」こと、さらに、ダメージを受けたコラーゲンが再生、増殖することで「肌にハリが復活する」ことです。照射の際は、皮膚表面を冷却しながら行うため、痛みを和らげるとともに、表面へダメージを与えずに治療が可能です。
肌のキメを整え、小じわの改善も期待できますが、リフトアップ効果や深いシワに対する効果は薄いため、たるみが進行している場合は、この治療法では満足度が低いかもしれません。一般的には1ヶ月おきに3〜5回の治療が推奨されています。

「フラクショナルレーザー」はミクロ単位にまで分割したレーザーの光を、皮膚に点状で照射することで、顔全体の若返りを叶える治療法で、こちらにも近赤外線領域の光が用いられています。点状にレーザーで熱を与えることで古い皮膚を新しい皮膚へと徐々に入れ替え、肌にハリと弾力を蘇らせます。また、レーザーの熱による引き締め作用も期待できます。たるみや小じわだけでなく、ニキビ跡や毛穴のような肌表面の凹凸を滑らかにする効果もあり、劇的な若返り効果が得られると人気の治療です。照射系の治療の中では、ダウンタイムが長く、痛みも強い治療となります。こちらも1〜2ヶ月おきに3〜5回の治療が推奨されています。

近赤外線治療の治療時間と相場

治療時間は1カ所30~40分程度で、相場は5万円。度合いは個人によって異なりますが、安い場合は2万円台で治療が受けられるため、比較的リーズナブルと言えるでしょう。一度の施術だけでなく、3~5回の治療がおすすめされています。

近赤外線治療のメリット・デメリット

<近赤外線光治療の場合>

メリット

  • 痛みやダウンタイムがほぼない
  • 1ヶ月以内に効果を実感できる

デメリット

  • 1回の治療だけでは効果が持続しない
  • 3~5回程度が推奨されているため定期的に通う必要がある

<フラクショナルレーザー>

メリット

  • たるみ以外にも美肌、ニキビ跡、毛穴への効果が高い

デメリット

  • ダウンタイムが長い
  • 治療に痛みを伴う
  • 1回の治療だけでは効果がわかりづらい
  • 3~5回程度が推奨されているため定期的に通う必要がある

長期的な引き締めを目指すなら!高周波(RF)

「たるんだ顔を引き締めて小顔になりたい!」「1か月に何度も通うような治療は苦手」という人は、高周波の治療がぴったりです。

高周波(RF)の効果

高周波治療とは、近赤外線よりも深く到達する「高周波(RF)エネルギー」を利用して、肌の奥深く(2.5mm)を加熱することで、コラーゲンを収縮させ、肌の引き締めを叶える治療法です。

代表的な機械は「サーマクール」です。
特徴的なのは、その引き締め力で、例えるなら箱がギュッと1回り小さくなるように、3次元的にボリュームを減らすことができるため、頬が重い感じのたるみや深くなったほうれい線、二重あごなどに効果的です。
照射直後には、引き締めによる小顔効果が実感でき、その後1〜3ヶ月ほどかけてコラーゲンが新たに産生されることで、ハリ感、弾力アップの効果を徐々に実感できます。また、RFの熱によって皮脂腺を抑制するため、肌質改善効果も期待できます。皮膚表面は強力な冷却により守られるため、ダウンタイムはほとんどなく、治療直後にメイクをして帰宅できるほどです。
皮膚深部を加熱するため、痛みが強い箇所がありますが、サーマクールの中でも最新バージョンであるFLXでは、痛みがかなり軽減されたとともに、治療時間も短縮されています。

高周波(RF)の治療時間と相場

治療時間はショット数によって異なりますが、通常は30分~1時間程度です。サーマクールの場合、相場は15~20万(400ショット)のため、治療費は高めといえます。

高周波(RF)のメリット・デメリット

メリット

  • 引き締め効果が大きい
  • 1度の施術で効果が出るため頻繁にクリニックに通う必要がない
  • 小顔効果、ほうれい線の改善、毛穴の引き締めなどの効果もある
  • ダウンタイムがほとんどない

デメリット

  • 痛みがある
  • 1回の治療費が高い
  • 術者の腕によって仕上がりに差が出る

超音波でリフトアップ!HIFU

「顔全体をリフトアップしたい!」という人は、HIFUの治療が向いているでしょう。

HIFUの効果

HIFUとは、高密度焦点式超音波治療のことで、これまで手術でしかできなかったリフトアップ効果が得られる治療法として爆発的に広がりました。代表的な機械には「ウルセラ」「ダブロ」などが挙げられます。
虫眼鏡で太陽光の焦点を絞るように、狙った深さに超音波の焦点を当てて加熱します。照射系のマシンとしては一番深い4mmまで到達できるため、これまでフェイスリフト手術でしかアプローチができなかったSMAS筋膜を熱で収縮させることで、土台からのリフトアップを実現しました。狙った深さをピンポイントに加熱するため、他の組織への影響がなく、ダウンタイムもありません。ただ、照射中の痛みが強いため、麻酔を併用しているクリニックもあります。即時的に効果が現れるため、照射直後からリフトアップを実感できます。

HIFUの治療時間と相場

通常の治療時間は30分~1時間程度です。料金はマシンによって変わりますが、ウルセラの場合、20~30万円が相場で、比較的高めです。しかし、「ウルトラセル」「ウルトラリフト」などの韓国製のマシンは、5~10万とリーズナブルな値段となっています。

HIFUのメリット・デメリット

メリット

  • 照射直後に実感できる即時的効果
  • 効果を長期的に実感できる(半年〜1年程度)
  • ダウンタイムがない

デメリット

  • 金額が高い場合がある
  • 部位によって強い痛みが発生する
  • ドクターの腕によって効果に差が出る

高周波(RF)の治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

即効性や持続性を重視するなら!スレッドリフト

「引き上げ効果がすぐに実感できる治療がしたい」「たるみの予防がしたい」という人は、スレッドリフトの治療も視野に入れてみましょう。

スレッドリフトの効果

スレッドリフトとは、トゲのついた糸を針を使ってこめかみから顎の近くまで挿入して、物理的に引き上げる治療法です。挿入した糸が真皮層を刺激することで、糸の周りにコラーゲンやエラスチンが増加するため、ハリ感アップの効果も期待できます。治療に使われる糸には、時間が経てば体内に吸収される吸収糸と吸収されずに残る非吸収糸があります。
吸収糸の場合、糸の種類にもよりますが半年〜1年程度の持続期間が一般的です。
非吸収糸の場合、永続的な効果があるようにも思えますが、加齢が進行した時に、思いがけない皮膚の引き攣れや糸の線が出てきてしまうなどのトラブルもあるため、あまりおすすめできません。
見た目のダウンタイムは、糸を通す針穴の傷程度であまりないのですが、笑った時に違和感や糸がチクチクするような痛みを感じたりすることがあります。

フェイスラインのもたつきに効果があると言われている反面、期待していたような効果が得られなかった、施術後にしわができたというネガティブな意見も多く、賛否が分かれる治療法です。

スレッドリフトの治療時間と相場

治療時間は30分程度です。料金は、糸の種類によって異なりますが、相場は10万円(10本)です。

スレッドリフトのメリット・デメリット

メリット

  • 即効性があり、持続力も長い。

デメリット

  • 数日間のダウンタイムがあり、人によっては赤く腫れる、内出血がでることも。術後、笑ったりした時、糸を入れた箇所に違和感を覚えたり、引きつるように感じることもある。

骨の萎縮にも効く!ヒアルロン酸等のフィラー注入

ヒアルロン酸等のフィラー注入の効果

これまでの治療法は、皮膚や筋肉のたるみに効果的なものでした。ここでは、それらの症状のさらに先にある、「深部の脂肪組織、骨の萎縮」に効果的な治療法をご紹介します。

特に有効なのは、ヒアルロン酸等のフィラー注入です。これは主に、加齢によってくぼんでしまった部位にフィラー(ヒアルロン酸、ベビーコラーゲン等)を注入することで、凹んだ部分を膨らませ、たるみを改善するという治療法です。
脂肪や骨の減少、萎縮によってボリュームを失った部位にフィラーでボリュームを足すことで、自然な若返り効果が期待できます。効果は直後から実感でき、ダウンタイムもほとんどありません。
マシン系の治療では失ったボリュームを増やすことはできないため、ボリュームを足すことができる唯一の治療法となります。加齢によって失われた曲線を復活させることで、若々しく華やかな印象へと変化します。術者の技術によっては、若返りだけでなく顔のパーツのバランスを整えることで、美しくなることも可能です。
ただ、機器を使った治療のように自己再生力を利用した若返りではないので、ヒアルロン酸が吸収されてしまうと元通りになってしまいます。維持するためには、定期的に注入を受け続ける必要がありますが、やりすぎると、ヒアルロン酸の入れすぎで顔がパンパンになる「ヒアルロン酸太り」になってしまうこともあるので注意が必要です。

ヒアルロン酸等のフィラー剤注入の治療時間と相場

治療時間は30分程度。料金はクリニックや本数によって変わりますが、相場は10万円(1cc/本)です。

ヒアルロン酸等のフィラー注入のメリット・デメリット

メリット

  • 即時的に効果を実感
  • 若返りだけでなく美しい顔へと変化
  • ダウンタイムがない

デメリット

  • 半年〜1年程度で吸収されてしまうと元通りになる
  • 術者の腕によって仕上がりに差が出る
  • 維持するためには定期的な注入が必要

たるみ改善を目指す!クリニックを選ぶ6つのポイント

クリニック選びのポイント

たるみ治療は、シミや美肌治療とは違って、医師の腕や技術の差によって仕上がりが変わるため、クリニック選びは重要です。「それじゃあ、どうやってクリニックを選べばいいの?」とお悩み中の人のために、ここではクリニック選びのポイントを6つ解説します。

治療担当の医師がカウンセリングをしてくれるか

クリニックを選ぶ際は、治療と担当する医師と、カウンセリングを行う医師が同じところを選んだ方がよいでしょう。治療担当の医師が直接患者とコミュニケーションを取ることで、認識の相違を防げるからです。例えば、治療担当の医師とは別の看護師が、あなたとカウンセリングをする場合、医師は人づてにあなたの気持ちや要望を知ることになります。その場合、看護師と医師の間で認識の違いが起きる可能性もあります。治療後、「え…。思ってたのと違う」という風にならいよう、事前に気になるクリニックのカウンセリングの流れを調べておきましょう。

HPに医師の経歴をハッキリ明記しているか

クリニックのホームページで、医師の経歴がきちんと書かれていることは、クリニック選びの前提条件といえます。医師の名前や経歴が書いていない、書いてあっても「ベテラン」「○○人の治療経験あり」といった、おおざっぱな情報しか明記されていないクリニックは、避けた方が無難でしょう。
クリニックのHPを見るときは、医師の名前のほか、経歴や資格、経験年数が書かれているかどうか、きちんとチェックしましょう。顔写真があって、美容医療の経験が長い医師の方が安心でしょう。

治療のデメリットまでキチンと説明してくれる

治療のよい部分だけでなく、悪いところも隠さずに話してくれることも大切です。美容の治療は、痛みがほとんどないものもあれば、多少の副作用を伴うものもあります。
デメリットがあるにも関わらず、「こんな効果がありますよ!」とメリットばかりを解説するようなクリニックは、患者のことは考えず、売り上げのことしか考えていないケースがほとんどです。そもそも、治療内容の説明は、医師の義務として定められています。

説明不足によって、取り返しのつかない事態にならないよう、HPや口コミをみて治療前の説明についての情報をチェックしましょう。

事前に予算を教えてくれるか

あらかじめ、治療に必要な金額を教えてくれるクリニックを選びましょう。美容医療では、人によって治療の回数や薬剤の種類などが異なります。通常の予算よりも、料金が上回ったり、逆に下回ったりすることもあるのです。
ほとんどのクリニックは、明瞭会計(事前に治療内容と予算も伝えてくれる)のため、医師と相談しなら予算を決められます。ただ、中には予定していた金額よりも高い治療を組んでいるのに、それを患者に伝えず、治療の直前もしくは治療後になってから明かすという悪質なところもあります。また、患者が美容医療の知識が浅いことを利用して、必要のないオプションを追加して料金を高くしようとするケースも。
クリニックへ実際に足を運んだ際、予算をはぐらかされたり、やたらオプションをすすめられたりした場合は、別のクリニックに移った方が無難でしょう。

FDAの認証やCEマークが付いた機器や薬剤か

クリニックで使っているレーザー機器や薬液が、FDAの認証やCEマークが付いた機器や薬剤かどうか、という点も注目しましょう。FDAとは、化粧品や医療機器、食品などを取り締まるアメリカの政府機関です。CEマークとは、EUの安全基準を満たした商品が得られるマークです。この2つのどちらかをクリアした機器や薬剤は、安全性や信頼性があるとでしょう。「どうしてそんなものが重要なの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。実は、クリニックの中には中国製の機器や、どこの国で生産されたのかも分からない、安い薬液を使用しているところもあるのです。そういったものは、治療のトラブルになりかねません。治療の料金があまりにも安すぎる場合は、要注意です。

看護師やスタッフの顔が不自然ではないか

看護師やスタッフの顔をみて、「あれ、何か不自然…」と感じるようなら、そのクリニックは避けた方がよいでしょう。クリニックで働くスタッフの中には、治療を試しにやっている人が多いのです。つまり、そこにいる医師の手腕がよくわかる「看板」のようなもの。そこで、スタッフの顔が不自然だと感じるなら、医師の腕があまりよくない、もしくはあなたの好みではないと言えます。事前に、HPに掲載された看護師やスタッフの顔写真をチェックする、もしくはカウンセリングに行った際にスタッフの顔までチェックすることをおすすめします。

あなたに合ったクリニックでたるみ治療をしよう

いくら「たるみによく効く!」と評判の治療でも、人によって効果の度合いは異なります。大切なのは、あなたに合った治療とクリニックを選ぶことです。自分が治療に何を求めているのか、そしてどこを一番改善させたいのか、という点を明確にして、それをしっかり受け止めてくれるクリニックをみつけましょう。

 

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