美肌・美白

シミ、そばかすに赤ら顔…肌の悩みはひとつだけではありません。そこでおすすめするのが、複合的な肌トラブルを改善に導くフォトフェイシャルという治療法です。IPLという特殊な光を肌全体に当てることで、さまざまな悩みの改善が期待できます。ここでは、フォトフェイシャルの種類や効果、実際に受けた人の感想を詳しく紹介します。

フォトフェイシャル ,種類,効果

シミ、そばかすに赤ら顔…肌の悩みはひとつだけではありません。そこでおすすめするのが、複合的な肌トラブルを改善に導くフォトフェイシャルという治療法です。IPLという特殊な光を肌全体に当てることで、さまざまな悩みの改善が期待できます。ここでは、フォトフェイシャルの種類や効果、実際に受けた人の感想を詳しく紹介します。

フォトフェイシャルとは

フォトフェイシャルとは肌に特殊な光を当てる光治療の一種です。IPL(Intense Pulsed Light)治療と呼ばれる中でも、「フォトフェイシャル」という治療名は日本ルミナス株式会社の登録商標で、ルミナス社以外のIPL治療器はフォト治療やフォトRFといった名称で呼ばれています。

フォトフェイシャルの光は赤色や黒色に反応するため、シミやそばかす、赤ら顔などの肌の色に関するトラブルをまとめて改善できるのが大きな特徴です。また光エネルギーによる温熱効果で肌細胞が活性化し、コラーゲンの増生を促進するためキメ・ハリに対する効果も期待できます。

ダウンタイムがほとんどなく痛みも強くないので、初めて美容医療を利用する人にもおすすめです。

フォトフェイシャルの機械の種類

フォトフェイシャルに使われるマシンは10種類以上。クリニックによって導入されているマシンが異なるので、マシンの種類でクリニックを選んでもよいでしょう。主に使われるマシンから代表的なものを7つ紹介します。

フォトフェイシャルM22

老舗メーカー・米国ルミナス社の治療機で、2021年現在「ステラM22」が最新機種です。元々シミに効果を発揮しやすく、最新機種では小じわや毛穴、たるみ対策にも期待できます。

ライムライト

キュテラ社と日本人医師によって共同開発された機種。日本人の肌質にあわせて作られ日本人に多い肌悩みに向いているほか、ほどよい強さの光で初心者にも向いています。

フォトブライト(サイトンBBL)

サイトン社の機種で、個人にあわせて光の波長を切り替えることができ、肌の状態にぴったりな治療を受けられるのが特徴です。

ルメッカ

イスラエルで開発された機種。メラニンへに吸収される光を多く含むため、従来の光治療器では反応しづらかった薄いシミへの効果が高いと言われています。

フォトRF

光とRFを同時に照射できる治療機です。光が色むらに効果を発揮し、RFが皮膚深部の細胞を活性化するため、毛穴やハリなどへの効果が高いとされています。

フォトシルクプラス

イタリアDEKA社が開発した機種で、特にシミやそばかすの原因となるメラニン粒子を分解する効果が高いと言われています。

セレックV

9種類のフィルターで肌悩みにあわせた治療が可能。3種類のモードが搭載されており、トーニングモードでは肝斑にも対応可能とされています。

フォトフェイシャルの推奨頻度・費用

・推奨回数:1クール4〜6回(1カ月毎)
       →アフターメンテナンスは3カ月に1回程度が推奨されている
・費用相場:1〜3万円(ナース施術)/3〜5万円(医師施術)

複数回の治療が基本

フォトフェイシャルは1回でもある程度シミが薄くなったり、肌に透明感が生まれたりといった効果を実感できることがありますが、基本的には複数回の治療が推奨されています。ダウンタイムがほとんど無い代わりに1回の治療効果は緩やかであることと、継続することで肌トラブルを徐々に改善していくというのがこのフォトフェイシャル治療の特徴となっています。治療回数は1カ月ごとに4~6回が理想的として推奨されており、これを1クールとしているクリニックが多いようです。肌状態や希望する効果によっても必要な回数は変わってくるため、医師の診察で肌の状態をチェックしてもらって、どのくらいの回数・頻度がよいか相談しましょう。

施術者によって変わる費用相場

フォトフェイシャル治療は医師の診察後ナースが施術するクリニックが多いようですが、術者によって効果は大幅に変わります。
ダーモスコピーやVISIA、ReBeau(レビュー)といった肌診断機を用いて、シミの種類や肌状態をきちんと診察し、症状に合わせて設定を変えながら照射してくれる医師による施術は、格安クリニックで受ける治療と比較すると数倍の金額となりますが、効果は絶大です。肌管理として安く済ませたいならナースによる施術、肌を一旦リセットしたいなら医師による施術など、状況や希望によって選択すると良いかもしれません。

1クールでも消えないシミや赤みにはどうすればいい?

フォトフェイシャルを1クール受けてもシミや赤みが改善されない場合、その機種では反応しづらいトラブルであると考えられます。同じ機種だとそれ以上改善できない可能性が高いので、違う機種やより強力なレーザー治療など、別の治療法を受けてみるのもおすすめです。

フォトフェイシャルで期待できる効果とは?

フォトフェイシャルは同時にさまざまな肌悩みへアプローチできるのが特徴です。中でも悩んでいる人が多いシミ、そばかす、肝斑、赤ら顔、毛穴トラブルについて、どんな効果があるのかをまとめました。

フォトフェイシャルのシミに対する効果

フォトフェイシャルは特にシミへの効果が高いことで知られています。シミを作るメラニン色素への吸収が高い波長が含まれた光を照射することで、次第にシミの素であるメラニンが体外へと排出されていくのです。ダウンタイムもほぼなく、周りに気づかれることなくシミの改善効果が期待できます。

ただし、フォトフェイシャルが目指すところは「シミの除去」ではなく、「シミを目立たなくすること」です。シミを完全に除去したい場合はレーザーによるスポット照射を選択することをおすすめします。また、大きいシミ(直径1cm以上)や薄いシミはフォトフェイシャルでは難しいとされています。シミの種類によっては適応ではないこともありますので、自分のシミがフォトフェイシャルの適応となるのかどうか気になる場合は、カウンセリングで確認すると良いでしょう。
尚、フォトフェイシャルで一旦きれいになったとしても、強い紫外線を浴びたりすることで再発する可能性もあります。治療後はシミを作らないように日焼け止めや内服薬などを使用することをおすすめします。

フォトフェイシャルを10年継続する意義とは? 詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください

フォトフェイシャルのそばかすに対する効果

そばかすもシミと同じくメラニン色素が原因です。広範囲に広がりやすいそばかすには、ピンポイントで治療してかさぶたを作るレーザーのスポット照射よりも、面で光を当てるフォトフェイシャルのほうが痛みやダウンタイムも軽く、効率的に治療できるためおすすめです。

ダウンタイムはほぼありませんが、照射後から5日程度は一時的にそばかすが濃くなることがあるので、大切な予定がある時は、治療から1週間ほどあけてスケジュールを組むと良いでしょう。

▼フォトフェイシャルでそばかすを解消する方法については次の記事で詳しく紹介しています。

フォトフェイシャルの肝斑に対する効果とは

両頬やおでこに左右対称にできる肝斑はシミの一種ですが、これまではフォトフェイシャルなど光・レーザーによる治療は厳禁とされてきました。

近年、レーザーを低出力で照射することでメラノサイトに刺激を与えずに肝斑を改善へと導く「レーザートーニング」を肝斑治療の一環として使用しているクリニックは数多くありますが、フォトフェイシャルに関しては、医師によって見解が違うため、肝斑に使用するところと肝斑には使えないとするところがあるようです。

ただ、フォトフェイシャル治療機も日々進化を続けており、肝斑にも向いている機器の使用や内服薬との併用による治療法なども考えられています。フォトフェイシャルでの肝斑改善を考えるなら、知識と経験が豊富なドクターによる治療がおすすめです。

ちなみに肝斑の第一選択肢はトラネキサム酸の内服とハイドロキノン・レチノールの外用と摩擦を与えないとする保存療法です。これ単体でもある程度の効果が出ると言われていることを理解した上で、医師に相談すると良いでしょう。

▼フォトフェイシャルで肝斑を改善する方法は、次の記事で詳しく紹介しています。

フォトフェイシャルの赤ら顔に対する効果

フォトフェイシャルは赤ら顔の原因である酸化ヘモグロビンにも効果を発揮します。ダウンタイムもほぼなく、赤ら顔のほか赤いニキビ跡の改善も期待できますが、シミと同じく複数回の治療が必要です。赤みが抑えられて肌の色ムラが無くなることで、肌に透明感が生まれるなどの美肌効果も期待できます。

▼フォトフェイシャルで赤ら顔を改善する方法は、次の記事で詳しく紹介しています。

フォトフェイシャルの毛穴に対する効果

フォトフェイシャルで改善が期待できるのは、肌のたるみなどで開いて見えるタイプの毛穴トラブル。コラーゲンの生成を促す作用により肌のハリがアップすることで、たるんで開いた毛穴を目立ちにくくします。

毛穴の黒ずみやいちご鼻など毛穴のつまりが原因のトラブルに対しては、詰まりを取り除くような効果がないため症状の改善は期待できません。皮脂が出過ぎることが原因の大きな開き毛穴や肌に凹凸がある場合は、毛穴に特化したフラクショナルレーザーやダーマペンのような治療法がおすすめです。

▼フォトフェイシャルの毛穴に対する効果については、次の記事で詳しく紹介しています。

フォトフェイシャルと他の治療法との比較

フォトフェイシャル以外にも光を使った美容医療がいくつかあります。その中から、レーザートーニングとハイフについて、フォトフェイシャルとの違いを紹介します。

フォトフェイシャルとレーザートーニングの違い

どちらも施術は似ていて、美白を第一目的とした肌全体のトータルケアが期待できます。レーザートーニングは肝斑治療にも用いられるため、肝斑を含めた治療はレーザートーニングのほうがおすすめです。効果の出方は症状や肌質によっても異なるため、どちらが自分にあうのかを試してみて気に入ったほうを続けるのも良いかもしれません。

レーザートーニングは輪ゴムで弾かれたようなパチッとする痛みを感じることがあり、フォトフェイシャルは顔全体にジェルを塗布するため、施術後の洗顔や拭き取りが必須です。

フォトフェイシャルとハイフの違い

ハイフ(HIFU)は肌の深い層まで超音波を届けることでたるみを改善し、ハリアップやリフトアップを目的としたたるみ治療機です。フォトフェイシャルは肌の色調を改善することを目的としているため、得られる効果が全く違うと言っていいでしょう。どちらかで悩んでいるという場合は、シミや赤み、透明感といった肌表面に関するお悩みであればフォトフェイシャル、たるみやほうれい線など肌の奥深くに関するお悩みにはハイフを選ぶと良いかもしれません。

フォトフェイシャルを受けた人の口コミ

美容ヒフコでは光治療を受けた方の感想を公式インスタグラムで募集しました。寄せられてた感想を紹介いたします。

  • くすみ改善・ハリ感アップによって小じわ諸々軽減し、見た目がかなり明るく引き締まる!
  • 1回目で肌のトーンがあがりました!
  • 直後の透明感がすごい!
  • シミそばかすがドクター施術だと一度でだいぶ綺麗に!ナースさんのとこはあまり効果なかった
  • 1回目から肌のトーンが明るくなり、2回目からニキビ跡も薄くなりました。

まとめ

フォトフェイシャルについて、治療機の種類や期待できる効果、似ている治療法との違いを紹介しました。シミや赤ら顔などの色調トラブルをまとめて治療できるのが大きなメリット!複数の状態改善を目指したい人は、ぜひ試してみてくださいね。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

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