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若手の医師に伝えたい「海外で学ぶ」価値 学会に求める科学的な視点 次の美容医療につながる「新しいコンセプト」 みやた形成外科・皮ふクリニック院長の宮田成章氏に聞く Vol.3

カレンダー2026.2.26 フォルダーインタビュー
宮田成章(みやた・なりあき)氏。みやた形成外科・皮ふクリニック院長。(写真/編集部)

宮田成章(みやた・なりあき)氏。みやた形成外科・皮ふクリニック院長。(写真/編集部)

宮田成章(みやた・なりあき)氏
みやた形成外科・皮ふクリニック院長

  • 医師としての基礎力→ 美容医療でも医学の基礎や十分なキャリア形成が不可欠。
  • 学び続ける姿勢→ 施術だけでなく、勉強を重ねて信頼されるクリニックを築くことが重要。
  • 医者らしさの回帰→ 技術偏重ではなく、医療者としての責任と姿勢が問われている。

──美容医療の世界は大きく変化している。

宮田氏: 「もっと医者らしい仕事をしてほしい」ということを感じることがあります。

 美容医療に専門医が必須だとまでは思いません。でも、医学の基礎的な部分の積み重ねや、キャリアの作り方の部分が不十分な状態から、美容医療の世界に入ってくる先生が多いことは事実だと思います。

 美容医療は、施術をして終わりではありません。結局は「仕事をきちんとして、患者さんが来てくれるクリニック」にするべきです。そのためには勉強が必須です。

──自身も学会での発表を積極的に行っている。

宮田氏: 最近は、韓国の学会などが面白いと感じています。科学的なアプローチで美容医療に取り組んでいるところがあるからです。皮膚科をベースにした会に出ることが多いですが、開業医の先生方も科学を土台にしている印象があります。

  • 科学重視の学会運営→ スポンサー偏重ではなく、学術的な積み上げを重視すべき。
  • コンセプトの発信→ 症例の披露だけでなく、医師側の新しい概念や理論が重要。
  • 海外との接点→ 韓国など海外学会から刺激を受け、国際的なネットワーク構築が成長につながる。

──日本の学会にも参加している。

宮田氏: 日本の学会はもう少し科学的な講演を厚くしてほしいと考えています。スポンサーの講演が増えている印象があります。学会運営にお金が必要ですし、企業が関わること自体は良いのですが、スポンサーセミナーばかりが増えて、科学的なセッションが薄くなるのは本末転倒です。学会の場が「学術として何を積み上げるか」を見失うと、結果的に現場の学びが痩せていくことに危機感はあります。

 具体的には、注入や機械治療のセッションであれば、施術を受けた症例のショーケースみたいになってしまうのは好ましいとは思いません。「新しいコンセプト」を見せていくのが良いと考えています。機械自体は新しいものが出ることもあるけれど、本当に興味を持つのは「ドクター側のコンセプト」と私は思っています。

──海外の学会は刺激になる。

宮田氏: 国内だけで完結してしまうと、学びが偏ることがあります。海外では次を考えていると感じるところがあります。特に韓国は近いので行きやすく、勉強になる場面は多いと思います。私自身、海外のトップの先生たちとつながりを持ち、逆に日本に呼んだりもしています。

 そういうネットワークを持っている人は日本では多くない。自分はそういう環境を積極的に作ってきました。今も日々きちんと診療して、必要な学びを積み重ねることの方が大事だと考えています。(終わり)

プロフィール

宮田成章(みやた・なりあき)氏。みやた形成外科・皮ふクリニック院長。(写真/編集部)

宮田成章(みやた・なりあき)氏。みやた形成外科・皮ふクリニック院長。(写真/編集部)

宮田成章(みやた・なりあき)氏
みやた形成外科・皮ふクリニック院長
1990年防衛医科大学校卒業。卒後、防衛医科大学校形成外科および関連施設で研修・勤務。札幌医科大学形成外科勤務を経て、1997年に市立室蘭総合病院形成外科医長。2000年に虎ノ門形成外科・皮ふクリニックを開院し、2004年にみやた形成外科・皮ふクリニックを開院。日本専門医機構認定形成外科専門医、日本創傷外科学会認定創傷外科専門医。日本美容皮膚科学会代議員、日本美容外科学会(JSAPS)評議員。日本抗加齢医学会会員、日本医学脱毛学会会員。医学博士。

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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