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GLP-1時代の脂肪系フィラーに注目 体重減少後のボリューム減少に選択肢? アロクレイ、レヌバ、リポダーマが挙がる 米国形成外科学会が情報提供

カレンダー2026.5.12 フォルダー 海外
何を注入するとよい?画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

何を注入するとよい?画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

 GLP-1薬による体重減少が注目される中で、失われたボリュームをどう補うかが美容医療の新たな課題になっている。

 そうした中、脂肪に近い性質を持つ新しいフィラーが、美容外科の分野で注目されている。

脂肪注入とは別の選択肢として注目

  • 国ごとの違いを実感→ 同じ美容医療のテーマでも、国によって主流の治療や考え方が異なる。
  • 海外で日本の治療を紹介→ ニードルフリーインジェクターなど、日本での経験に海外医師が関心を示した。
  • 学会のつながりが診療に生きる→ 国際学会で得た知見や人脈が、日常診療の選択肢を広げる。

 米国形成外科学会(ASPS)の解説記事によると、注目されているのは、アロクレイ(alloClae)、レヌバ(Renuva)、リポダーマ(Lipoderma)などの脂肪系フィラー。

 これらは、従来のフィラーとは異なり、脂肪そのもの、脂肪に近い組織を補う製品として利用が考えられている。自然な仕上がりや、比較的長く続く可能性があるという。

 アロクレイ、レヌバ、リポダーマはいずれも、ドナー由来の材料をもとに作られた製品として紹介されているが、性質は少し異なる。

 アロクレイは、主に体のボリュームを補うための製品で、脂肪細胞の構造と細胞外マトリックスを含むと説明されている。レヌバは、細胞外マトリックスや成長因子などを活用し、注入後に数カ月かけて自分の脂肪に置き換わっていく発想の製品とされる。リポダーマはドナー脂肪由来の「完全脂肪組織」とされる。

 用途としては、バスト、脂肪吸引後のへこみやゆがみの補正などが挙げられている。特に、GLP-1薬による体重減少でボリュームが落ちた人や、もともと痩せていて自分の脂肪採取が難しい人、麻酔やダウンタイムをなるべく避けたい人に向く可能性があると紹介されている。長期データはまだ十分ではない。

GLP-1普及に伴い広がる?

  • 中立性を重視→ IMCASではブランド名を出さず、科学的な内容で議論する姿勢が印象的だった。
  • 日本は慎重、海外は攻める傾向→ 日本はリスクを抑えて積み重ねる治療が多く、海外では一度の効果を重視する傾向もある。
  • 診療に還元する意義→ 海外で得た知見を取り入れることで、施術を受ける人に返せる選択肢が増える。

 ヒフコNEWSで伝えた通り、GLP-1薬の普及によって美容医療には変化が起きつつあると指摘されている。

 こうした動きの中で、脂肪系フィラーは、脂肪注入や通常のフィラーとは異なる選択肢として存在感を増していく可能性がある。

 もっとも、現時点では外科医の経験談や初期の使用感が中心で、持続性やどのような人に適しているかといった評価はこれから深まっていく段階。慎重にとらえる必要もありそうだ。

参考文献

Understanding fat-based fillers: alloClae, Renuva, Lipoderma and more
https://www.plasticsurgery.org/news/articles/understanding-fat-based-fillers-alloclae-renuva-lipoderma-and-more

alloClae
https://tiger-aesthetics.com/regenerative-aesthetics-products/alloclae-structural-adipose-filler/

Renuva
https://www.myrenuva.com/about

Lipoderma
https://www.britecyte.com/lipoderma

GLP-1時代、美容医療はどう変わるか 顔の構造変化に対応へ 外科・栄養・診断を組み合わせた治療設計が課題に IMCASで米国形成外科医が指摘
https://biyouhifuko.com/news/world/17052/

GLP-1薬は美容市場をどう変えるのか 肌、髪、香りまで波及 顔や体の変化に対応する新需要も 英国美容協議会が整理
https://biyouhifuko.com/news/world/17761/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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