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手術から注入治療へ なぜ「自然な美しさ」を目指すのか アジア人の顔に合う美容医療 麻布ビューティクリニック院長・加藤聖子氏に聞く Vol.1

カレンダー2026.5.22 フォルダーインタビュー
加藤聖子(かとう・きよこ)氏。麻布ビューティクリニック(AZABU BEAUTY CLINIC)理事長兼院長。(写真/編集部)

加藤聖子(かとう・きよこ)氏。麻布ビューティクリニック(AZABU BEAUTY CLINIC)理事長兼院長。(写真/編集部)

加藤聖子(かとう・きよこ)氏
麻布ビューティクリニック(AZABU BEAUTY CLINIC)理事長兼院長

  • 手術から注入治療へ→ 加藤氏は外科治療の経験を経て、侵襲が少なく自然な変化を目指せる注入治療に注目した。
  • 自然な仕上がりを重視→ 大きく顔を変えるのではなく、違和感の少ない変化を目指す治療として広がった。
  • アジア人との相性→ 注射や機器治療で対応できる範囲が比較的広く、自然さを求めるニーズに合いやすい。

──美容医療の中でも注入医療に力を入れる。

加藤氏: 私はもともと整形外科医として、手術に携わってきました。大学卒業後は整形外科に進み、脊椎外科を中心に診療していました。手術そのものは好きでしたし、外科的な治療の力も感じていました。

 一方で、顔の造形には以前から強い関心がありました。学生の頃から、美しい顔を描くのが好きでしたし、顔立ちへのこだわりは強かったと思います。いろいろな方に美しい顔になっていただきたいという思いもあり、その後、美容外科の診療にも携わるようになりました。

 美容外科では、フェイスリフトや脂肪吸引、目や鼻の手術などを経験しました。手術には、大きく変化を出せる力があります。ただ、ダウンタイムが長かったり、まれに不自然な仕上がりになったりすることもあります。自分が受けるとしたら少し躊躇するかもしれない、という感覚もありました。

 その中で、注射はとてもよい治療だと思いました。侵襲が少なく、効果も期待できます。ヒアルロン酸であれば、場合によっては戻すこともできます。もちろん注入治療にもリスクはありますが、手術とは違う形で、自然な変化を目指せる治療だと感じました。

──クリニックは注入を中心に手掛ける。

加藤氏: 2000年代に、注入治療が少しずつ広がり始めていました。

 2008年に麻布ビューティクリニックを開いたのも、その流れの中でした。最初は、麻布十番の小さなマンションの一室から、友人と二人で始めました。大きな規模で展開するというより、まずは自分たちができる範囲で診療を続けていくという出発でした。

 続けていくうちに、注入治療は当院でも中心的な治療の一つになりました。大きく顔を変えるのではなく、違和感の少ない変化を目指せる治療として受け入れられていったのだと思います。

──アジア人の顔との相性が良い。

加藤氏: アジア人は、白人と比べると、たるみが少ない方が多いと感じています。もちろん個人差はありますが、注射や機器治療で対応できる範囲が比較的広いのです。

 一方で、若い方に手術を行うと、場合によっては「何かをした」という印象が出やすくなります。日本人は、特に30代含以降は、自然であること、やりすぎに見えないことを重視する方が多いように思います。その点で、注入治療は相性がよい治療だと思います。

 手術で大きく変えるのではなく、足りないところを少し補い、年齢による変化を整えていく。大きな変化よりも、違和感のない自然な変化を求める方に合いやすい治療だと考えています。

  • やりすぎを避ける→ 注入治療では、どこまで足すか、どこで止めるかの判断が重要になる。
  • その人らしさを残す→ 顔を大きく変えず、自然に若々しく整えることを重視している。
  • 少しずつ整える価値→ 年齢による変化に合わせて、注入や機器治療を組み合わせる可能性がある。

──注入で自然な美しさを実現。

加藤氏: 私が大切にしているのは、急激に顔を変えることではありません。若々しく、美しくいていただくことです。結果として目指しているのは、品のよい仕上がりです。

 注入治療は便利な治療ですが、やりすぎれば不自然になります。注入しすぎてパンパンになった顔は、私が最も苦手とするものです。だからこそ、どこまで足すのか、どこで止めるのかが大事になります。

 顔を大きく変えるのではなく、その人らしさを残しながら、自然に若々しく整えていく。

──注入治療の価値をどうとらえるように?

加藤氏: 注入治療は、手術に比べると受けやすい治療です。

 ただ、手軽さだけが価値ではありません。年齢による変化に合わせて、少しずつ整えていけるところに意味があります。

 若い方であれば、手術をしなくても、注射や機器治療で対応できることが多いと感じています。年齢を重ねた場合でも、すべてを手術で解決するのではなく、注入治療や機器治療を組み合わせることで、自然な若々しさを保つことができます。

 派手に変えるのではなく、自然な変化を積み重ねていく。そこに、注入治療の大きな可能性があると考えています。(続く)

プロフィール

加藤聖子(かとう・きよこ)氏。麻布ビューティクリニック(AZABU BEAUTY CLINIC)理事長兼院長。(写真/編集部)

加藤聖子(かとう・きよこ)氏。麻布ビューティクリニック(AZABU BEAUTY CLINIC)理事長兼院長。(写真/編集部)

加藤聖子(かとう・きよこ)氏

麻布ビューティクリニック(AZABU BEAUTY CLINIC)理事長兼院長。1997年東京大学医学部卒業。同年、東京大学医学部附属病院整形外科学教室に入局。都内総合病院で整形外科を中心に、麻酔科、救命救急医療なども経験した。その後、都内美容外科に勤務し、フェイスリフト、脂肪吸引、目や鼻の形成術などの手術を執刀。2008年、麻布ビューティクリニックを設立。注入治療を中心に、違和感のない自然な美しさを目指した美容医療に取り組んでいる。

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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