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美容クリニック看護師座談会vol.1 「今人気の施術は!?施術を受けるなら何日前までに来院すべき?」

カレンダー2023.3.31 フォルダー連載・コラム

 ヒフコNEWSでは、美容クリニック看護師の座談会を連続でお届けしていく。今回3人の看護師に集まっていただき、まず人気の施術について語ってもらった。

ナース座談会

美容医療について語る3人のナース。左から藤尾有紀さん、水野恵梨香さん、Marikoさん。(写真/編集部)

──今、人気の施術は?

有紀:ほうれい線治療は多いですよね。くま、ほうれい線。この2つは、SNSでみんなどうしたらいいかっていうのを勉強してきます。

Mariko:ほうれい線が深く見えている原因によって治療が変わってくるので、まず、カウンセリングを行って、原因が何かを診断します。SNS上に情報が載ってはいますが、自分がどの治療が適応なのかまではわからないので、それを明確にするためにクリニックにいらして、教えてほしいという方が多いです。

──カウンセリング後、具体的にどのような治療をされる?

有紀:ハイフ、ヒアルロン酸、高周波治療、あと糸ですかね。

 原因によって治療方法は異なるものの、当院ではこの四つの治療を主軸とし、併用するっていう方が多くなってきています。今、結構ワードとして「複合治療」とか「カスタマイズ治療」っていうワードが出来てきているんですけど、何か一つで改善するっていうよりかは、複合させてカスタマイズさせて改善をしていくっていう。ブームじゃないですけど、そういう流れになってきているのかなっていうイメージがあります。

恵梨香:難しいんですよね。ほうれい線の治療を行う場合、そこだけフォーカスすると、手軽に、ヒアルロン酸を入れたいと希望する方も多いです。しかし、なぜその問題が起きているのかを根本から突き詰めていくと、たるみが原因だったり、後は骨格が問題だったり、と原因は様々ですよね。その点は看護師と医師がカウンセリングで引き出して、根本解決の治療を提案します。

ナース座談会

何日前までに来院すればよい?(写真/編集部)

──看護師としては、正直何日前までには来て欲しいか。

Mariko:効果が高いものは、やはり侵襲(しんしゅう:医療行為による、切開や出血などで生体に起こる損傷)の高いものが多いので、ダウンタイムが長くなります。患者様がどこまでダウンタイムをとれるか、コストの面でもご要望に沿えるか、聞き取りが非常に大事です。結局、患者様の満足度が重要で、満足することが結果なので。

恵梨香:例えば同窓会があるから1週間後には絶対引き上げて、ほうれい線を薄くしたいとかであれば、直後から結果がわかる、ヒアルロン酸か、太い糸かになります。先生の判断にもよると思うんですけど、内出血が出る可能性は高いので、最低でも4、5日か〜1週間は見ていただければ、満足度も高くて、ダウンタイムが出たとしても軽度の腫れや内出血程度ですみます。

Mariko:治療によって、たるみ系だと後々から効果が出てくるものも多いです。1カ月後に効果が一番感じられる治療もあるので、直前に来られても、できるものが限られてしまいますね。ハイフにしても、効果を出そうと高い出力で当てるほど直後は腫れることもあります。

──1カ月は見て来院された方が良い?

Mariko:そうですね。期間が長い方が、ダウンタイムを気にせず、幅広い施術を検討しやすいです。

有紀:いつまでに、どんな風に綺麗になりたいのか。大手だと、アセスメントをすっ飛ばして、全員に同じ治療を行なって回しているところもあります。自分の目指すところをしっかり聞き取り、理解してくれるクリニックで施術を行うことが、とても大切になってきます。

看護師プロフィール ※50音順

藤尾有紀

藤尾有紀さん(34)
大手美容外科で勤務した後、様々なクリニックの立ち上げ、看護師長を経験しながらメディカルアートの技術を習得。現在は、リアンクリニック表参道院で看護技術の総責任者でありながら、アートメイク部門の代表も歴任している。ハイフとサーマジェンが人気のある美容看護師で、経験は10年。栗好きゆえ愛称はゆきまろ。
Instagram → @fujioyuki.nurse(ゆきまろ美容ナース)

Mariko

Marikoさん(38)
7年間の臨床経験を経て、美容クリニックで約10年間勤務。現在は、アーククリニックとアークスキンクリニックで看護部長を兼任している。外科から派生したクリニックであるため、輪郭3点とも呼ばれる小顔形成術や骨切り手術が人気。また、昨年8月に開業した美容皮膚科アークスキンクリニックも併設している。
Instagram → @ark_marik(arkclinic看護部長)

水野恵梨香

水野恵梨香さん(37)
エステティシャンを経験した後、看護師に転職。総合病院を経て、大手美容クリニックに入社し、現在は東京トータル美容クリニックの看護師長を務めている。アンチエイジング専門のたるみ系レーザーや人中短縮レーザー、美肌にする注射器が人気で、AGAに悩む男性も多数いる。また、N2クリニックホテル椿山荘東京院にも兼務している。美容看護師歴は6年。
Instagram → @eribiyou_11(えりナース)

(写真/編集部)

次回「美容クリニック看護師座談会vol.2
美容看護師全員が使っていると噂の自宅ケア用品と最近のクリニック事情」
https://biyouhifuko.com/news/column/987/

連載の記事一覧

  • 美容クリニック看護師座談会vol.1 「今人気の施術は!?施術を受けるなら何日前までに来院すべき?」
    https://biyouhifuko.com/news/column/226/
  • 美容クリニック看護師座談会vol.2 「美容クリニック看護師の美容事情 化粧水もパックも使用しない!?自宅ケア用品やサプリメントについて」
    https://biyouhifuko.com/news/column/987/
  • 美容クリニック看護師座談会vol.3 「美容クリニックに来る男性ってどんな人?来院理由の多くが『○○たい』だった」
    https://biyouhifuko.com/news/column/1069/
  • 美容クリニック看護師座談会vol.4 「コロナ禍で美容医療業界に起きた変化 今後脱マスクで増える治療は?」
    https://biyouhifuko.com/news/column/1184/
  • 美容クリニック看護師座談会vol.5 「美容の最先端はやっぱり韓国なの? 国内の美容業界に与える韓国の影響を聞いてみた」
    https://biyouhifuko.com/news/column/1302/
  • 美容クリニック看護師座談会vol.6 「美容クリニックで増える看護師施術 技術習得はどのように行う?技量で仕上がりに差が出る施術は?」
    https://biyouhifuko.com/news/column/1402/

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Author

山田 千穂

山田 千穂

2013年から週刊誌の記者として、芸能、事件、健康、美容など幅広いテーマを担当。元保育園栄養士で2児の母。子供の食事、妊婦の栄養を得意とする。妊娠で18キロ太るも、産後2ヶ月で-18キロ、ウエスト58センチに。現在もキープ中。

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