横顔の変化に30、40代驚き、花王調査でフェイスラインの「もたつき」確認
ポイント
- 年とともに肌の衰えを気にする傾向が強まり、30、40代女性の悩みのトップは「肌のハリ」
- 肌のハリが気になる部位は20代は頬、30代は口元やほうれい線、40代はフェイスライン
- 顔の正面からの変化は少ないが、横顔は30代から肌のゆるみが見られる
「肌のハリ」は20代~50代に共通した肌の悩み。しかし、30、40代の早い段階から、横顔のフェイスラインに微妙なゆるみが出ることを見逃しているかもしれない。花王が2023年9月26日に発表している。
30代~40代にかけて特に気になる「肌のハリ」
花王のビューティリサーチ&クリエーションセンター(花王 BRCC)では、22年に20代~50代の女性1934人を対象に調査を実施。この中で、肌の衰えを「非常に気になる・やや気になる」と回答した女性は20代に56.7%だったのに対して、30代には86.4%と急増することを確認していた。
全年齢を通して、肌の悩みのうち「ハリがない」が上位の悩みだったが、30、40代では最も気になると1位に挙げていた。
そこで、花王は今回、20代~50代の女性1000人を対象として肌のハリにフォーカスした新たな調査を実施。肌のハリの変化は、本人が気付きづらい、横顔から現れやすいことなどが分かった。
調査の結果によると、女性は年齢を重ねるにつれて肌のハリの気になる部位が変化していた。20代は頬、30代は口元やほうれい線、40代はフェイスラインである。
ハリがないと感じる部位の具体的な状態は、額や眉間のシワ、他の部位ではたるみが気になるという意見が集まった。フェイルラインはゆるみやもたつきが気になるという表現もあった。
横顔を見てフェイスラインの変化に驚く
そうした中で、自分の顔の変化を感じやすいのは、普段見慣れていない角度から見たときという傾向が認められた。
次のようなコメントがあった。
- 「たまたま撮られた無防備な写真を見て、このおばさんは誰だと思ってしまったことがある(39 歳)」
- 「横からの写真を撮られた時にスッキリ感が無くなっていた(32 歳)」
- 「下を向いて鏡を見たら、別人かと思うほど年寄りに見えた(49 歳)」
顔の肌の調子を確認する時に、正面鏡で自分の顔を正面から見るという人が83.2%だったのに対して、横顔も見る人は14.4%にとどまっていた。横顔のフェイスラインの変化に気付きづらい状況が分かった。
そこで、実際に3Dで年代による顔の変化を確認したところ、正面の顔では変化は見られないのに対して、横顔においては30代からフェイスラインの変化が見られ、たるみまではいかないものの、ミリ単位の肌のゆるみが生じていると分かった。これについていわゆる「もたつき」が生じていると説明している。
こうした肌のハリの変化を確認するために、合わせ鏡を使って横顔のチェックをすること、また乳液やクリームなどの伸びのよいもので肌をケアしてはと勧めている。
参考文献
普段から横顔をチェックしている女性はわずか 14.4% 横顔でわかるたるみ未満の“もたつき”は 30 代から出現 ~“もたつき“肌におすすめのお手入れ方法をご紹介~
https://www.kaobeautybrands.com/content/dam/sites/kanebo/www-kaobeautybrands-com/pdf/press-release/2023/20230926_release.pdf
老化を防ぐ最新トピック、再生医療や若返りの最新状況、第41回日本美容皮膚科学会学術集会の講演より
https://biyouhifuko.com/news/japan/3363/
美しい目元をキープ、米国形成外科学会が伝える老化の8つのサインと対策
https://biyouhifuko.com/news/world/2450/
タウリン、時計の針を巻き戻す?世界的な科学誌が報告する老化防止効果に注目
https://biyouhifuko.com/news/research/2217/
8.1年のギャップ?顔のたるみの認識に実際との違い、資生堂研究
https://biyouhifuko.com/news/research/3030/
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