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美容皮膚医療のレベルと看護師の専門性向上を目指す──EDEN育成協会代表理事野本真由美氏・堀内祐紀氏に聞く

カレンダー2023.10.25 フォルダーインタビュー

 今回のヒフコNEWSは、「EDEN育成協会」に大注目。「美容皮膚医療のレベル向上のためには、看護師の専門性を高めることが不可欠。」そんな熱い想いで立ち上げられたEDEN育成協会はどんな団体なのか?代表理事の野本真由美先生と堀内祐紀先生に話をうかがった。

*この記事はタイアップ広告です / 提供:KIREI

1.EDEN育成協会(一般社団法人 美容皮膚エキスパートナース育成協会)とは?

EDEN育成協会は美容皮膚医療に携わる看護師をサポートするために、医師有志により設立された一般社団法人だ。

・医学的根拠に基づいた美容皮膚医療を行う看護師(EDEN)を育成すること
・EDENの活躍により、美容皮膚医療全体のレベルを向上させること
・医師とEDENが協働して、美容皮膚医療の持つ意義を社会に正しく伝えること

以上3つのミッションを掲げ、美容皮膚医療に携わる看護師をサポートする活動を行っている。

今回はEDEN育成協会代表理事の野本真由美先生と堀内祐紀先生に話を伺った。

左:堀内祐紀先生 右:野本真由美先生(写真/編集部)

2.EDEN育成協会を立ち上げた理由

──EDEN育成協会は「美容皮膚医療のレベル向上のためには、看護師の専門性を高めることが不可欠。」という共通の想いを持った、野本真由美先生と堀内祐紀先生によって立ち上げられた組織だ。

堀内氏:数年前から「看護師がもっと活躍できる環境を作りたい。」と常々考えていました。そんな時、ニキビのエキスパートドクターが集まる機会があり、ずっと温めていた「”アクネエキスパートナース”という看護師向けの資格のようなものを作ることはできないか?」と提案してみたんです。でも色んな事情でことごとく叶わず、コロナ禍もあり半分諦めかけていました。そんな時、野本先生が声を掛けて下さったんです。

野本氏:やる気のある優秀な看護師でも、大学病院では医師の指示無しでは消毒すらできません。「優秀な看護師を活かしきれていない。」そんな現状を変えたい想いがありました。そこで、自分のクリニックでは医師の管理のもと看護師に責任・役割をもってもらい、進んで活動できるような環境を整えました。これが素晴らしくよかったんです!

でも、一歩クリニックの外に出ると看護師が学ぶ場(学会やセミナーなど)になかなか出会えません。特に、美容ナースの才能を伸ばすような教育システムがないんです。そこで、看護師に医療がどれだけ支えられているかを理解し賛同して下さった、東京女子医科大学名誉教授の川島眞先生にも連絡をとり、EDEN育成協会(一般社団法人 美容皮膚エキスパートナース育成協会)を立ち上げることができました。

3.EDEN育成協会は美容ナースの特殊性にフォーカス

──煌びやかなイメージのある美容ナース。キラキラしている?楽?そんなイメージが付きまとうが、実はとんでもない話だ。


野本真由美先生(写真/編集部)

野本氏:美容ナースは楽で美しくなれて一石二鳥という声も耳にしますが、とんでもない話です。個室で患者さんと向き合う美容ナースは実力勝負。同じ施術でも看護師の腕次第で差が出ます。それに、美容ナースは患者さんと円滑なコミュニケーションを取る能力も必要です。

堀内氏:その通りです。病気治療はマイナスの状態の人を0に戻す作業ですが、美容皮膚医療は元々0・1・2・3の状態の人を10にする治療です。他科と異なり、サービス性やコミュニケーション能力が非常に重要です。

美しくするつもりが、トラブルが起きれば病気になってしまいます。美容皮膚医療では、「施術者=看護師」の責任や対応力が重くなっているんです。「自分が綺麗になれそう。楽そう。」そんな欲だけで美容ナースを選ぶと続きません。

野本氏:それにもかかわらず、看護師が美容皮膚科学を学ぶシステムが十分にありません。そこを補う役割をEDENが担っていきたいです。

4.EDEN育成協会は美容ナースの「学びたい気持ち」を満たす存在でありたい

──EDEN育成協会は美容ナースの学びたい気持ちを満たす存在を目指しており、看護師の教育システムがないのは業界全体の損失と考えている。

野本氏:人材・マンパワーで考えると、医師よりも看護師の方が多い施設が大多数ですよね。それなのに看護師の教育システムがないのは、ズバリ業界として大きな損失です。特に美容ナースの場合、技術はもちろん「おもてなし」や「サービス」のスキルは誰でもできることではありません。その教育システムを作り、業界全体の価値を上げたい想いがあります。

堀内氏:看護師がいなければ、私たち医師は意外と無力です。看護師にどれだけ助けられているか。看護師の能力が高まることで、どれだけこの業界が活性化されるか。医師にも今一度認識してほしい気持ちもあります。

また、自分のクリニックをもつと人材を育てる価値に気付かされます。この業界で看護師に留まってほしいなら、教育が近道です。やる気のある看護師には、どんどん知識を蓄積し専門性を高めてほしいです!

5.EDEN育成協会では今後どのような取り組みをしていくのか

──EDEN育成協会では美容医療の皮膚科学の基礎や、美容医療に関わる皮膚疾患などの知識を提供していく。さらに、美容皮膚治療の手技に留まらず、基礎皮膚学のメカニズムから施術を解釈することも目指す。

・EDEN認定テストをパスするための知識を学べるスキームの提供
・最新の情報の勉強会や医師によるイベントの開催
・セミナー、トークセッション、論文執筆など、看護師の発表の場を設ける

など、美容ナースの専門性を高める環境を整える予定だ。

野本氏:看護師が学んだことを発表する場(公演・トークセッション・執筆)を積極的に提供していきたいです。

何等かの形で発表するためには、その10倍くらいの勉強をして下準備をしますよね。つまり、看護師が医療者媒体で発信することは、結果的に看護師の専門性やスキルを高めることに繋がると思うんです。

──EDEN認定テストの難易度は高い?

堀内氏:学ばなければ落ちます。(笑)難しくはないが簡単ではないかもしれません。参考図書を見ながら知識を入れなおす作業が必要ですが、「ここが出るよ。」というヒントはお伝えします。

──看護師が論文を書くのは珍しいのでは?

野本氏:はい。看護師にとっては挑戦ですよね。論文に挑むチャンスを提示することで、看護師のレベルアップになると考えています。

書くという行為は、次世代に自分の業績や知識を残す作業です。「看護師は論文なんて書く業種ではない。」と考えている人も少なくありませんが、その常識をEDENが変えていきたいです。
今後の展望としては、EDENを日本皮膚科学会に認められるような認定資格にしたいです。

──第一期生はいつ頃誕生する予定?

堀内氏:2024年1月に誕生する予定です。看護師がどんどん参入してきてくれると、さらにいろんな化学変化が起きると思います。「良い!」と思ったものをおせっかいで押し売りするのではなく、みんなが楽しいと思うイベントを行っていきたいです。

──なんだかとても楽しそうですね!


堀内祐紀先生 (写真/編集部)

堀内氏:そうなんです!絶対楽しいはずです。ずっと同じ仕事をしているとマンネリ化する時期があると思うんですが、そんな時こそEDENを人生のスパイスとして取り入れて欲しいですね。

6.EDENが増えることによる患者やクリニックへのメリットは

患者のメリット

医療を提供する看護師のレベルアップは、患者の満足度を上げることに直結する。

堀内氏:看護師がレベルアップすると医師も刺激されて頑張りますよね。その相乗効果が結果的に患者さんに良い美容皮膚医療を提供できることに繋がります。

医師のメリット

EDEN育成協会は美容ナース向けの協会だが、実は医師にも大きなメリットがあるようだ。

堀内氏:EDENに看護師を預けて頂ければ、医師が楽になります。医師が自ら動かずとも、EDENが幅広い情報や知識を看護師に授けることができるからです。

──人材の定着にも繋がる?

堀内氏:そうです。医師は開業するといきなり雇用主になりますが、人材育成の経験がなく悩むことも多いです。意欲のある看護師に留まってもらうためには、知識やスキルアップの場を提供することが大事です。

スタッフがにこやかに楽しく仕事ができることは、病院や医師に多大な恩恵をもたらします。EDENのコミュニティにいて下さることで、各種相談もしやすいはずです。医師の悩みをシェアできる場にもしていきたいですね。

7.今後おこなわれるセミナー等予定

EDEN育成協会に関する今後のセミナー等予定は以下の通り。

・自費研フェスティバル2023:2023年12月1日(金)~2023年12月3日(日)

名称:自費研フェスティバル2023
日時:2023年12月1日(金)~2023年12月3日(日)/9:00~17:00
会場:池袋・サンシャインシティ〈展示ホールB・C・D〉
(東京都豊島区東池袋3-1-4 文化会館2・3・4F)
費用:2,200円 ※自費研メンバーズに事前申込で入場無料
対象:医師、歯科医師、医療関係者(経営者・看護師・受付・カウンセラー)
主催:一般社団法人 日本顎顔面美容医療協会
運営:自費研株式会社
サイト:https://jihiken-fes.jp/

・EDEN認定テスト:2024年1月

※詳細はEDEN育成協会公式ホームページ参照。

8.EDEN育成協会の入会方法

EDEN育成協会(一般社団法人 美容皮膚エキスパートナース育成協会)に入会するには、まず”認定施設登録”が必要だ。

堀内氏:入会希望の看護師は雇用主のドクターに相談して下さい。その際には、EDENがもたらすドクターへのメリットも伝えてみて下さいね。

・EDEN育成協会公式ホームページ:一般社団法人美容皮膚エキスパートナース育成協会

認定施設の条件や看護師入会条件詳細は上記HP参照。

9.EDEN育成協会に携わる先生方のプロフィール

EDEN育成協会は美容皮膚医療で活躍する8名の先生方が中心となって運営されている。

代表理事:野本 真由美
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本東洋医学会認定 漢方専門医
野本真由美スキンケアクリニック 総院長
野本真由美クリニック銀座 院長
薬学博士
・日本皮膚科学会
・日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
・日本美容皮膚科学会
・日本香粧品学会
・日本東洋医学会・新潟県部会幹事
・日本抗加齢医学会
・日本痤瘡研究会

代表理事:堀内 祐紀
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
秋葉原スキンクリニック 院長
・日本医学脱毛学会 副理事長
・日本皮膚科学会
・日本美容皮膚科学会
・日本レーザー医学会
・日本抗加齢医学会
・日本香粧品学会 所属
・Allergan Medical Institute Japan Trainer
(アラガン認定トレーナー)
・Aesthetic Medical Academy(AMA)理事
・Aケア協会アドバイザー

理事:一宮 弘子
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
いちみや皮フ科クリニック 院長
・日本美容皮膚科学会
・日本臨床皮膚外科学会

理事:春日井 一葉
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
かすがい皮膚科 副院長
・日本皮膚科学会
・日本小児皮膚科学会
・日本美容皮膚科学会
・日本皮膚悪性腫瘍学会

理事:北村 理子
日本専門医機構認定 形成外科専門医
北村理子クリニック皮ふ形成外科 院長
・日本美容外科学会
・日本美容皮膚科学会

理事:田中 倫子
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
松本医院 院長
・日本皮膚科学会
・日本美容皮膚科学会
・日本医学脱毛学会

理事:千葉 真美
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
まみ皮膚科クリニック 院長
・日本皮膚科学会
・日本美容皮膚科学会
・日本小児皮膚科学会
・日本医学脱毛学会

顧問:川島 眞
東京女子医科大学名誉教授
医療法人社団ウェルエイジング名誉院長
日本コスメティック協会理事長
NPO法人皮膚の健康研究機構副理事長
元日本美容皮膚科学会理事長
前日本香粧品学会理事長
1978年
東京大学医学部医学科卒業
1984年
パリ市パスツール研究所 乳頭腫ウイルス部留学
1986年
東京大学皮膚科講師
1987年
東京女子医科大学皮膚科講師
1988年
東京女子医科大学皮膚科助教授
1992年
東京女子医科大学皮膚科教授・講座主任
2018年
東京女子医科大学名誉教授

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