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テカリと皮脂の新しい解決法に?ロート製薬がミネラルパウダーを配合した新しいスキンケアブランド「Calamee(カラミー)」を開始、Z世代の肌悩みに注目

カレンダー2023.7.19 フォルダー 国内

ポイント

  • ロート製薬は、ミネラルパウダーでテカリや皮脂を抑えるスキンケアブランドを始める
  • テカリや皮脂に悩むZ世代を対象にした調査も踏まえてスキンケア製品を開発した
  • コロナ禍でのマスク着用習慣により男女ともにスキンケアへの関心が高まっている
Z世代の肌悩みに多いテカリと皮脂。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

Z世代の肌悩みに多いテカリと皮脂。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 ロート製薬は、ミネラルパウダーによりテカリや皮脂を抑える新しいスキンケアブランド「Clamee(カラミー)」発売を発表した。2023年7月26日より一部店舗で先行販売し、8月13日より全国に展開する。

Z世代の肌悩みとスキンケア観に注目

Z世代はスキンケアへの関心が高い。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

Z世代はスキンケアへの関心が高い。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 ロート製薬が注目したのは、若年層の4割以上を占めるZ世代。同社は、この世代のスキンケア習慣に関する調査を実施し、彼らがYouTubeの紹介やインフルエンサーの投稿、美容アカウントを参考にしていることなど、世代の価値観を確認した。さらに、肌悩みについては、「テカり・皮脂」の悩みを4割以上が抱え、他の世代よりも多い傾向があると分かった。また、これらの悩みを化粧品だけに頼るよりは、スキンケアで解決したい意向もあった。

 今回、ロート製薬は、テカリや皮脂を吸着するミネラルパウダーとして知られるカラミン(吸着剤)の粉末を配合したスキンケア製品を開発した。酸化亜鉛と酸化鉄を主成分とするカラミンは古くから活用されてきた化粧品の成分。このパウダーを使うことで、テカリや皮脂を効果的に抑え、マットな肌に仕上げられると同社は説明する。

 さらに、ドクダミエキス、ツボクサ葉エキス、アロエベラ葉エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、モモ葉エキス、グリチルリチン酸2Kの6種類の保湿成分を配合。香料や油分、防腐剤であるパラベンは不使用。アレルギーテストも実施している。製品ラインはローションとジェルがある。

マスク習慣で高まったスキンケアへの関心

コロナ禍の生活が美容意識も変えた。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

コロナ禍の生活が美容意識も変えた。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 ヒフコNEWSで伝えているように、コロナ禍ではスキンケアへの関心が強まった。マスクを長時間付けていたことで、敏感肌やニキビなどの肌悩みを抱える人が多くなっていたからだ。また、リモートワークなどで、画面で自分の顔を見る機会が増えて美容意識が高まったほか、動画を閲覧して韓国の著名人からの影響を受け、韓国の美容や化粧品に興味を持った人も多かったとされる。

 こうしたスキンケアへの関心は女性はもちろん、男性にも及んでいる。マスクによる肌悩み、ソーシャルメディアや有名人の影響などは男女で共通している。特に若い年齢層でスキンケア習慣が広がっていると報告される。

 今後、同様な新しいスキンケアブランドの登場が目立ってくる可能性もありそうだ。

参考文献

Z世代の4割以上が悩む「テカリ・皮脂」!カラミンパウダーを配合したスキンケアブランド「Calamee(カラミー)」新発売
https://www.rohto.co.jp/news/release/2023/0718_01/

コロナ・パンデミックが世界の美容を変えた、その背景に韓国美容のトレンド
https://biyouhifuko.com/news/world/147/

男性美容が再びの盛り上がり、コロナ規制解除きっかけ、メンズ韓国コスメにも関心
https://biyouhifuko.com/news/japan/2097/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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