「銀座カラー」倒産を受け利用者救済、ミュゼプラチナムなど5社が支援、業界団体が協力依頼
ポイント
- 脱毛サロン「銀座カラー」運営会社の倒産を受け、利用者救済の動き
- 業界団体の協力依頼に応じ、5社が優遇措置を提供することになった
- 脱毛関連会社の倒産が増える中、脱毛の検討には慎重さが求められる
脱毛サロン「銀座カラー」運営会社であるエム・シーネットワークスジャパンが2023年12月15日に経営破たんしたことを受けて、他のエステサロンが救済に乗り出している。
このたび日本エステティック経営者会が、銀座カラーに通っていたものの脱毛サービス未完了の人たちを救済してもらえるよう会員店舗に依頼し、これに5社が応じた。18日に、同会が救済に関する情報を公開している。
5社が支援に応じる
同会によると、協力要請に応じた企業名とサロン名は次の通り。
企業名 | サロン名 |
---|---|
クリア | ストラッシュ |
シェーンブルー | 医療提携サロンリッツ |
セピア・プロミクス | 美容脱毛ビー・エスコート |
テルズ&クイーン | エステティックサロンシェアラ |
ミュゼプラチナム | 美容脱毛サロンミュゼプラチナム |
このうち美容脱毛サロンミュゼプラチナムは発表文の中で次のように説明している。
このたびミュゼプラチナムでは、一般社団法人日本エステティック経営者会(JEM)からの要請を受けまして、旧銀座カラー会員の皆さまを対象とした引き継ぎ支援制度を開始いたします。
同店舗の「引き継ぎ支援制度」では、12月19日~30日の期間を一次受付として、全身脱毛コースで支払った契約金額を全額値引きするという内容を公表している(上限25万6000円)。
また、美容脱毛ビー・エスコートでは、要請を受けて次の通り救済メニューについて公表している。
美容脱毛サロン「ビー・エスコート」では、銀座カラーの倒産により、銀座カラーで契約済みの残りの役務が消化できず、お困りの銀座カラー会員様のお役に少しでも立ちたいという想いから、救済メニューを用意いたしました。
同店舗の提供する救済メニューは、「両ワキ脱毛10回」「11部位から好きな1部位を選んで脱毛5回」「全身脱毛1回」のすべてを無料で提供するというもの(一部制限あり)。
23年上半期だけで9社が倒産
脱毛業界では、店舗が突然閉鎖されたり、倒産に至ったりするケースが増えている。帝国データバンクによると、22年は7件の倒産があり、これは00年以降で最多だったが、23年はさらに上回るペースで、上半期だけで9件の倒産が発生した。
利用者にとってはお金を払ったにもかかわらず、突然脱毛を受けられなくなるのは大きな損害となる。被害を受けた後の救済の動きは不幸中の幸いといえる。
例えば、今年春、男性専門医療脱毛「ウルフクリニック」が突然閉店し、利用者が困惑する事態になったが、このときには脱毛店舗が救済を申し出ていた。また、日本エステティック経営者会では、今年、脱毛サロン「C3(シースリー)」が経営破たんしたときにも、会員店舗に利用者救済に向けた協力依頼を出し、5社が協力に応じていた。
しかし、店舗が閉鎖される事態は避けたい。脱毛関連企業の倒産が相次ぐ中、脱毛を検討する際には、これまで以上に慎重になる必要がある。
参考文献
一般社団法人日本エステティック経営者会
https://www.je-management.or.jp/
脱毛サロン「銀座カラー」ご契約者さまへの引き継ぎ支援制度開始のお知らせ(美容脱毛サロンミュゼプラチナム)
https://musee-pla.com/news/2023/12/19/info
銀座カラーに通われていた会員様へ(美容脱毛ビー・エスコート)
https://www.be-escort.com/ginza-calla/
エステ脱毛「銀座カラー」運営会社が破産、サロンホームページつながらず、クレジット払い返金されるケースも
https://biyouhifuko.com/news/japan/4796/
じぶんクリニック運営法人、「銀座カラー」運営会社との業務提携を解消、脱毛は1回ごとの支払いが選択肢か
https://biyouhifuko.com/news/japan/4810/
男性専門医療脱毛ウルフクリニック閉鎖で、救済の動きが広がる
https://biyouhifuko.com/news/japan/1330/
ヒフコNEWSは、国内外の美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイトです。美容医療に関連するニュースを中立的な立場から提供しています。それらのニュースにはポジティブな話題もネガティブな話題もありますが、それらは必ずしも美容医療分野全体を反映しているわけではありません。当サイトの目標は、豊富な情報を提供し、個人が美容医療に関して適切な判断を下せるように支援することです。また、当サイトが美容医療の利用を勧めることはありません。