じぶんクリニック運営法人、「銀座カラー」運営会社との業務提携を解消、脱毛は1回ごとの支払いが選択肢か

ポイント

• じぶんクリニックが「銀座カラー」運営会社との業務提携を解消
• 2021年11月1日から業務提携を開始していた
• 銀座カラー運営会社は12月15日に破産申請している

　2023年12月15日、医療脱毛「じぶんクリニック」の運営法人は、同日破産手続き開始決定を受けたエステ脱毛「銀座カラー」運営会社との業務提携を解消すると発表した。

2年前に業務提携、本店は同一ビルに

　じぶんクリニックは、⼀般社団法⼈八桜会が運営している。同法人によると、21年11月1日から、エステ脱毛「銀座カラー」の運営会社であるエム・シーネットワークスジャパンと業務提携していた。

　なお、両方の法人は、本店を東京都港区の同じビルに置いている。

　八桜会では、銀座カラーの運営会社に関する問い合わせは受けられないと説明している。

カウンセリングや予約はすべてキャンセル扱いに

閉店した銀座カラー銀座本店。（写真／編集部）

　「その階には止まりません」

　12月15日をもって、銀座カラーの事業は停止し、全店が閉店した。銀座カラー銀座本店を訪ねると、これまで店舗のあったビル3階には入ることもできなくなっていた。新規のカウンセリングと施術の予約は停止し、既に予約を受けたカウンセリングや施術についてもすべてキャンセル扱いとなる。負債額は約58億円で、債権者は10万人を超える見込み。

　17日現在、銀座カラーのホームページはアクセスが改善され、閲覧が可能になっているが、23年12月15日付けの破産手続き開始決定を知らせる文書が掲載されているだけとなった。

　脱毛業界では、店舗の増加に伴う競争激化により、宣伝広告の費用が増加している。一方で、施術スタッフが不足し、採用コストが急増。このため予約が取りづらい状況になり、顧客離れも起きているケースもあるようだ。売上も伸び悩む中で、コストが増加し、利益が圧迫される状況が生じている。

SNSでは倒産の予兆を指摘する声も

倒産。写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

　SNS投稿には実際の銀座カラー利用者と見られる人の声も上がっており、最近施術時間の短縮や予約困難などの問題が発生したことがうかがわれる。銀座カラー倒産の兆候は事前に従業員に伝わっていなかったという声もある。

　脱毛の運営会社倒産が相次いでいるため、先払いで複数回の脱毛予約をする際は慎重な検討が必要かもしれない。SNSの投稿では、リスクを避けるために1回ごとの支払いを選択することも考えてよいという声もある。脱毛は単回でも一定の効果はある。

　クレジット払いの分割払いを利用している場合、支払いを停止できる可能性がある。被害を最小限にするため、分割払いをしている利用者はカード会社には自ら問い合わせする必要があるだろう。

参考文献

業務提携解消のお知らせ（じぶんクリニック）
https://jibun-clinic.com/news/3117/

破産手続開始決定及びこれに伴う会員の皆様へのサービス提供等の停止に関するお知らせ
https://ginza-calla.jp/wp-content/themes/ginza-calla_pc/info_20231215.pdf

エステ脱毛「銀座カラー」運営会社が破産、サロンホームページつながらず、クレジット払い返金されるケースも
https://biyouhifuko.com/news/japan/4796/

大手脱毛サロン「C3（シースリー）」運営会社が破産、約4万6000人に影響、クレジット返金など利用者の対応要する状況も見込まれる
https://biyouhifuko.com/news/japan/3518/

脱毛サロン倒産急増、予約トラブルなど影響、帝国データバンク
https://biyouhifuko.com/news/japan/860/

なぜ大阪のエステ脱毛は書類送検に？女性のやけど事件の背景を大阪府警に聞いた
https://biyouhifuko.com/news/japan/2131/

成人年齢18歳に、10代の脱毛エステや医療のトラブル相談が急増
https://biyouhifuko.com/news/japan/1696/

男性医療脱毛ウルフクリニック突然閉鎖、女性も知っておきたいクレジット返金ルール
https://biyouhifuko.com/news/japan/1952/

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