PRP+b-FGFトラブルが訴訟に発展の報道も、契約や金銭面の問題にも注目、2023年のヒフコNEWS記事を振り返る(3)
ポイント
- 23年は美容医療に関連した問題が相次ぎトラブルの記事が注目された
- PRP+b-FGFのトラブルが訴訟に発展し、24年はより注目される可能性
- 高額契約と返金のトラブルが国民生活センターから注意喚起された
2023年のヒフコNEWS記事を連続で振り返り、脱毛を含めた美容医療に関するトラブルについての記事についてあらためて紹介した。
振り返りの最後として、PRP(多血小板血漿)にb-FGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)を添加した注射に関する記事、契約や金銭面のトラブルについての記事をあらためて紹介する。
「b-FGF添加PRP」注射に関連した裁判の報道も
23年末、「b-FGF添加PRP」注射の施術を受けた人が医療機関を提訴するという朝日新聞の報道があった。十分な説明がなく、シワ改善などで行われるPRP+b-FGFの注入を受け、想定外のしこりができたという問題である。
かねてPRP+b-FGFについては美容医療ガイドラインで、「行わないことを弱く推奨」と位置づけられている。
ヒフコNEWSでは、日本美容外科学会(JSAPS)で、再生医療等検討委員の担当理事を務め、自らもPRPFという名称で同施術について実践、啓発をしているジョイアクリニック京都(京都市)院長の林寛子氏に取材して、PRP+b-FGFに関連した課題を聞いている。
また、再生医療に詳しい科学者である西川伸一氏からも関連トラブルについての見方を聞いた。PRP+b-FGFについては、b-FGFが無差別にさまざまなタイプの細胞を増やすので、使うとすれば臨床試験を実施して有効性や安全性を確かめる必要があると指摘した。
シワ改善などで行われるPRP+b-FGFのトラブルどう見る?幹細胞研究に長く関わる科学者で、AASJ代表理事の西川伸一氏に聞く
ある医療関係者は、国内ではPRPを使わずに、b-FGFだけを注射する施術が、一部の医療機関で行われていると指摘する。訴訟も起きた中で、今年、PRP+b-FGFやb-FGFの利用についての課題は一層注目される可能性がある。
高額コース契約の返金トラブルも
契約や金銭面のトラブルについての記事も注目された。
美容医療では、受診の初日から高額な契約を結ぶように促されて、十分に検討しないままに契約するケースがあり問題視されている。国民生活センターの注意喚起についての記事は継続的に読まれている。
美容医療とは異なるが、SNSをきっかけとしたオンライン販売でのトラブルに関する記事も関心を集めた。ダイエット効果をうたうお茶を高額で売りつける問題が起こり、消費者庁が注意喚起をしたものである。
23年、美容医療の分野では数々のトラブルが相次いだこともあり、ヒフコNEWSでもトラブルに関する記事が大きく注目された。24年も継続して美容医療の分野を広くウオッチしていく。
参考文献
美容目的の再生医療で顔にしこり 医療法人を提訴「誤認のまま同意」(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASRDX418YRDVUTFL02H.html
シワ改善などで行われるPRP+b-FGFのトラブルどう見る?幹細胞研究に長く関わる科学者で、AASJ代表理事の西川伸一氏に聞く
https://biyouhifuko.com/news/interview/3777/
PRP+bFGF、ガイドラインの慎重な方針どう考える?──ジョイアクリニック京都院長の林寛子氏に聞く 前半
https://biyouhifuko.com/news/interview/3110/
PRP+bFGF、リスクと対策──ジョイアクリニック京都院長の林寛子氏に聞く 後半
https://biyouhifuko.com/news/interview/3212/
当日の高額コース契約&施術、キャンセル時の返金トラブル、国民生活センターが経緯を明らかに
https://biyouhifuko.com/news/japan/3627/
痩せるのは財布だけ、LINEのだまし横行、消費者庁が高額ダイエットお茶などの詐欺行為に注意喚起
https://biyouhifuko.com/news/japan/2258/
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